常温で1年もつからまとめて作り置きする
一昨年の春、春にしては暑い日に庭で草取りをしていた私は、突然、右の耳が詰まったような感覚に襲われました。
それ以来、耳鳴りに悩まされるようになったのです。常に耳元で、セミがジージーと鳴くような音が聞こえ、不快でたまりませんでした。
家事などを集中してやっているときはそれほど気になりませんが、車の運転中など閉ざされた空間では、特に耳鳴りの音が大きく聞こえて気に障りました。
耳鼻科で検査してもらいましたが、耳の機能には特に異常がないとのこと。これといった治療法がないと言われ、困ってしまいました。
そんなとき書店に行き、健康コーナーで見つけたのが、「レモン酢」のムック本でした。耳鳴りにもいいと書かれていたので、早速、基本のレシピどおりにレモン酢を作りました。
レモン酢は常温で1年間保存ができるそうです。そこで私は、国産レモンが出回る冬場に、できるだけまとめてレモン酢をたくさん作り置きするようにしています。どうしても外国産のものしか手に入らない時期は、タワシなどでよく皮を洗ってから作っています。
私は大さじ1杯くらいのレモン酢を100㎖の水で割って飲んでいます。朝起きたら、まず普通の水を飲み、その後にレモン酢水を飲むのです。
そのほかレモン酢の原液をサラダのドレッシングにも利用しています。レモンの風味で、とても爽やかでおいしいドレッシングになります。
よく作っているのが、レモン酢を麺つゆで割り、酢を少々足して、オリーブオイルと塩コショウを加えたドレッシングです。
キャベツのせん切りなど生野菜を毎食食べることにしているので、そのたびにこのドレッシングを使っています。
例年なら太る時期にやせてびっくり
こうしてレモン酢をドリンクや食事に活用していたところ、1ヵ月もたたないうちに、お通じがすこぶるよくなりました。
以前は、2~3日に1度くらいしかなかった便通が、毎日スムーズになったのです。
飲み始めてから3ヵ月の間に、一気に体重が2㎏弱減りました。48.5㎏(身長155㎝)あった体重が、ほかには特になにもしていないのに46㎏台まで落ちたのです。
レモン酢を飲み始めたのは冬でしたが、この時期にこんなに体重が減るのは、私にとっては普通ならあり得ないことでした。例年なら、冬はいつも4㎏は体重が増えていたのです。
私はひざが悪く、太って体重が50㎏を超えるとひざの負担が大きくなるのか、痛みがひどくなって、大変な思いをします。
それが、いつもなら太る時期にレモン酢のおかげで逆に体重が減ったために、一昨年からはとてもらくに過ごせました。それ以来、46㎏台の体重をキープできています。
そして、期待どおり、耳鳴りにも効果がありました。ジージーという音の大きさと頻度がだんだん少なくなっていき、レモン酢を飲み始めて1年が過ぎる頃には、ほとんど気にならなくなったのです。
別に暮らしている息子夫婦や娘も、レモン酢の大ファンです。
我が家に遊びに来るたびにレモン酢を持って帰るので、私は常に7瓶分くらいは作っておくようにしています。レモン酢の効果は絶大なので、これからも長く続けていくつもりです。
50℃のお湯につけてタワシでこするとよい(元明治薬科大学教授・薬学博士 本橋登)

耳鳴りの原因はまだ不明なことも多いのですが、一つには耳の奥にある内耳の血流が関係していると考えられます。レモンの皮に多く含まれているヘスぺリジンというフラボノイド成分には、毛細血管を強化して、血流を亢進する働きがあります。
レモン酢を飲んだことで、血流がよくなり、内耳の細胞の隅々にまで栄養が運ばれた結果、内耳機能が回復し、耳鳴りが治まったのではないでしょうか。
レモン酢は、レモンの皮に含まれる、多種の有益な健康機能成分を抽出して摂取できる、非常によい方法だと思います。
しかし、皮ごと使うため、伊藤さんのように、輸入レモンに使われることがある防腐剤やワックスなどが気になる人もいらっしゃるでしょう。
しかし、食品衛生法で定められた基準内での薬剤の使用ですし、ワックスをお湯でゆるめながらタワシなどでしっかり洗えば、基本的に問題ないと私は考えています。
それでも気になる人に、私がお勧めしている方法を二つご紹介します。
一つめが、市販の中性洗剤(用途に「野菜・果物」と明記されているもの)で洗うことです。洗剤で洗った後は、流水でしっかりすすいでください。
二つめが洗ったレモンを50℃のお湯につけることです。軟らかいレモンで5分、硬いレモンなら10分が、つけておく時間の目安です。
表面に付着した汚れやワックスは、50℃以上のお湯で大抵取り除けます。ただし、60℃以上の熱いお湯だと、レモン本来のツヤが失われるなど、熱によるダメージが出てくるので、およそ50℃が適温です。

『作りおき!やせる!肌も血管も若返る!レモン酢』
運転中でも耳鳴りが気にならない!