MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【早寝早起き習慣をつける食事】朝食に「サバ缶カレー」を食べるメリット

【早寝早起き習慣をつける食事】朝食に「サバ缶カレー」を食べるメリット

私が「朝カレー」に注目したのは、子供たちの引きこもりの相談がきっかけでした。偏食が多く、生活も不規則その上、体が冷えていて低体温が多かったのです。カレーは血流を促して体温を上げ、新陳代謝を活発にします。朝食べたら、朝から元気になり早寝早起きの習慣がつきます。【解説】丁宗鐵(日本薬科大学学長・百済診療所院長)

解説者のプロフィール

丁宗鐵(てい・むねてつ)
●百済診療所
東京都中央区日本橋3-15-7 八重洲聖徳ビル4F
03-3271-3400
http://kampochiryou.com/

医学博士。日本薬科大学教授・学長。百済診療所院長。
1947年、東京都生まれ。横浜市立大学医学部で漢方と出会う。その後、北里研究所東洋医学総合研究所、アメリカのスローン・ケタリングがん研究所、東京大学医学部、東京女子医科大学などを経て現職。テレビ東京系『主治医が見つかる診療所』やNHKラジオにて長年レギュラーを務める。著書は『名医が語る親子学: 子どもの体質を知って個性を伸ばす』(明治書院)ほか多数。

体重が16kgへり血圧も下がって安定!

私は15年以上前から、朝食にカレーを食べる「朝カレー」を提唱しています。
カレーはスパイスの宝庫。

スパイスは漢方でいえば生薬(漢方薬の原材料)で、まさにカレーは漢方薬といっても過言ではありません。
それを朝食べることで代謝が上がり、元気が出ます。

私自身も朝カレーを15年前から実践し、予想以上の効果を得ました。
肥満が解消し、高血圧が改善したのです。

当時の私は、体重が77Kgと標準体重をかなり超えており、血圧も最大血圧が150mmHg、最小血圧が90mmHgと、高めでした(基準値は、最大血圧が140mmHg未満、最小血圧が90mmHg未満)。
しかし、週に3~4回、朝カレーを食べたら、徐々に体重がへっていきました。

そして、1年半ほどで16Kgもやせて、61Kgになったのです。
それにともなって血圧も下がり、最大血圧が100mmHg、最小血圧が70mmHg前後で安定するようになりました。

それ以降、体重も血圧も、ほぼその数値を維持しています。
なお、私は現在も、週2回は朝カレーを自分で作って食べています。

そもそも私が朝カレーに注目したのは、ダイエットのためではありません。
子供たちの引きこもりの相談がきっかけでした。

こういう子供たちは偏食が多く、生活も不規則。
また、体が冷えていて低体温が多かったのです。

カレーには血流を促して体温を上げ、新陳代謝を活発にする作用があります。
そのカレーを朝食べたら、子供たちが朝から元気になり、早寝早起きの習慣がつきます。

しかも、カレーなら栄養のバランスがよく、野菜嫌いの子供でも野菜が食べられます。
実は高齢者も、こういう子供たちと同じように、低体温で代謝が低下しています。

ですから、カレーを食べるなら、休息を取る夜ではなく、活動を始める朝がお勧めです。
さて、カレーもスパイスや具材によって、いろいろなバリエーションがあります。
私は約15種類のカレーを作ります。

その中でも、脳血管を強くする完全栄養食ともいえるのが、「サバ缶カレー」です。
朝カレーの一つとして、今もよく食べています。

サバとカレーは脳血管に最強の組み合わせ

動脈硬化を防いで高血圧や脳卒中を予防する作用

サバ缶カレーは、温めた豆乳にカレールウを溶かして、缶詰のサバの水煮を加えるだけの超簡単なカレーです。
これなら、朝の忙しいときでも手早く作れます。

具体的な作り方は、下の写真を参照してください。
具となるサバには、オメガ3という不飽和脂肪酸が豊富です。

オメガ3は、悪玉といわれるLDLコレステロールをへらして動脈硬化をおさえ、脳卒中を予防する効果があります。
それに加えてカレーは、脳の血流量をふやします。

私が行った実験でも、カレーを食べると脳の血流が促進されることがわかっています。
その中心となる成分が、カルダモンというスパイスです。

香りが高く、脳血管を拡張して血流をふやす作用があります。
また、カレーの黄色い色のもとになるターメリック(ウコン)には強い抗酸化作用があり、動脈硬化やガンを予防する効果が報告されています。

このように、サバ缶カレーには、動脈硬化を防いで脳の血流を促し、高血圧や脳卒中を予防する働きが期待できるのです。

脳卒中の原因となる「タンパク質不足」を補える

もう一つ注目したいのが、たんぱく質です。

高齢者の脳卒中は、血管がボロボロになって起こることが多いといえます。
その原因はたんぱく質不足です。

高齢になると、動物性たんぱく質をあまりとらなくなりますが、たんぱく質は細胞や血管の材料となるもの。
それが不足すると血管がもろくなり、脳卒中を引き起こしやすくなります。

その点でも、サバは動物性たんぱく質の供給源になります。
いっしょに使う豆乳にも、大豆由来のたんぱく質が豊富です。

また豆乳は、カレーにコクとまろやかさを醸し出します。

自分に合った「サバ缶カレー」の楽しみ方 ― 脳卒中予防には週2で食べよう!

カレーのルウは、トウガラシの割合が少ない甘口がお勧めです。

トウガラシの辛みは、舌への刺激が強すぎます。
辛みがほしい場合は、ショウガのスパイスを適量足してください。

ルウの油分が気になる人は、量を少なめにして、その分、ガラムマサラという混合香辛料を加えるといいでしょう。
時間のない人は、作り置きのカレーやレトルトカレーにサバを入れてもかまいません。

また、タマネギなどの野菜を炒めて、カレーに加えたら、より栄養のバランスがよくなります。
それぞれの生活スタイルや好みに応じて、朝のサバ缶カレーを楽しみましょう。

脳卒中の予防が目的なら、朝のサバ缶カレーは、週に2回は食べてください。
前述のように、カルダモンというスパイスが有効ですから、適量加えるといいでしょう。

サバ缶カレーの作り方

用意するもの(1人前)

・豆乳200ml
・カレールウ40g
サバ水煮缶100g
・ご飯適量

作り方

①鍋に豆乳入れて火をかける
②豆乳が温まってきたらカレールウを入れて溶かす。
③サバを入れてサッと火を通すと出来上がり。温かいご飯にかけて食べる。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
血圧が高くなることを気にしておられるかたもいらっしゃるでしょう。しかし、年齢とともに血圧が上がるのは、生命を維持するために必要な自然現象なのです。高齢者の場合、血圧が高いおかげで元気なのだといってもいいでしょう。【解説】松本光正(関東医療クリニック院長)
更新: 2019-05-03 18:00:00
乳酸タマネギを食べ始めると、1週間後くらいから、それまで不安定だったお通じが、2日に1回のペースでつくようになったのです。また、私は30代で糖尿病になりました。現在も通院して血糖値のチェックを受けています。乳酸タマネギを食べ始めてから、血糖値も正常値で安定しているので、うれしい限りです。【体験談】林恵(主婦・51歳)
更新: 2019-02-27 18:00:00
定期通院で血圧が130mmHgに下がっていたのです。降圧剤でも正常値にならなかったので、このときは「うそでしょ!? 」と声が出るほど本当に驚きました。2ヵ月後も正常値だったため4錠だった降圧剤を2錠に減らせました。念願だった減薬に着手できてどれだけうれしかったかわかりません。【体験談】山田平次(仮名・会社員・69歳)
更新: 2019-02-20 18:00:00
バナナ酢を飲み始めて暫くすると、以前は60kg弱だった体重が、今は56kg前後に。夫の血圧も安定しています。以前は、降圧剤を飲んだ状態で最大血圧は130mmHg台でしたが、最近は、日によっては120mmHg台まで下がるそうです。【体験談】久保田亮子(仮名・パートタイマー・69歳)
更新: 2018-11-12 07:00:00
効果を確かめようと、行う前と後で血圧を計りました。すると、行う前は168mmHgあった最大血圧が、アキレス腱トントン体操を両足合わせて200回した後では138mmHgまで下がったのです。内心、効果を信じていなかったので、この急降下ぶりに思わず目を見はりました。【体験談】鈴木秀一(会社役員・56歳)
更新: 2018-10-31 07:00:00
最新記事
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
更新: 2019-05-21 17:53:18
「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」などの改善のために行われる従来の脊椎手術は体への負担が大きく、後遺症が生じることもあります。そうした中、後遺症をほとんど残さない、新たな手術法が注目されています。【解説】白石健(東京歯科大学市川総合病院整形外科教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-05-20 18:00:00
頭痛、肩こり、腰痛、生理痛、耳鳴り、めまい、うつ、眼瞼けいれん、味覚障害、高血圧、逆流性食道炎──。一見、脈絡なく感じられるこれらの症状は、実は「食いしばり」が元凶となって起こっているという共通点があります。患者さんたちに、私は「10秒、口を開けるくせをつけてください」とアドバイスをしています。【解説】吉野敏明(誠敬会クリニック銀座院長)
更新: 2019-05-19 18:00:00
慢性的なひざ痛の原因はさまざまですが、なかなか完治しにくい上、少し無理をすると痛みがぶり返すので、かなり厄介です。今回ご紹介する「ひざと足の裏の温冷・温温湿布」は、慢性的なひざ痛に対して、自宅で簡単に痛みを解消することができる方法です。【解説】岡田明三(神宮前鍼療所院長)
更新: 2019-05-18 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt