肌もスベスベ!髪のゴワつきや切れ毛解消
私はエステティシャンとして、長年、美容の仕事に携わってきました。
そんな私が昨年、海産物問屋を営む夫と結婚し、エステの仕事と並行して、店を手伝うようになったのです。
北海道といえば、コンブの一大産地です。
夫の店でも、数多くのコンブを扱っています。
私たち夫婦が、コンブを日本酒に入れて飲むようになったのは、あるテレビ番組を見たのがきっかけでした。
その番組によると、日本酒にコンブを入れると、そのうまみ成分が染み出て、とてもおいしく飲めるとのこと。
夫も私もお酒が大好きなので、早速試してみました。
コンブ酒の作り方は、とても簡単です。
日本酒2合に対し、コンブ2cm角を1枚ほどを鉄瓶に入れて、そのまま弱火にかけます。
じっくりお燗して、日本酒がほどよくあめ色に変化したら、完成です。
コンブのうまみが染み出て、安い日本酒でもおいしくなるので、経済的です。
以来、このコンブ酒にはまり、毎晩のようにコンブ酒で晩酌をしています。
いろんな種類のコンブで作ってみましたが、粘り気の少ない、だしコンブがいちばんおいしくなるようです。
ただ、熱燗したものが冷めると、少し生臭くなるので、余ったコンブ酒は料理に利用しているのです。
煮物やみそ汁、鍋など、いろいろな料理に調味料として入れると一段とおいしくなるので、とても重宝しています。
私が暮らす函館の土産店では、コンブでできたおちょこや徳利が売られています。
コンブとお酒の相性がいいのは、この地方では昔からよく知られているようです。
ところで、エステの仕事をしている私は、コンブの美容効果にも興味があります。
実際、地元の大学では、コンブの化粧品やシャンプー、育毛剤などの研究が進んでいるという話も聞きます。
そこで私も、手が荒れているときに、お湯を張った洗面器にコンブを入れて、その中にしばらく手をつけてみました。
すると、荒れていた手がツルツルになったのです。
冬になるときまって顔がカサつきますが、今年はスベスベしています。
洗顔後に基礎化粧品をつけなくても、肌の突っ張り感がありません。
おまけに、髪質もよくなり、ゴワつきや切れ毛がすっかりなくなりました。
寒い日でも暖房なしでぐっすり眠れる
ほかにも、冷え症が解消しました。
かなり気温が低い日でも、体がポカポカしているので、暖房を入れなくても、ぐっすり眠れるようになりました。
これも、毎晩飲んでいるコンブ酒で、血行がよくなっているおかげかもしれません。
一般的に、コンブはだしに使われるくらいで、多くの人には、あまりなじみのない食品かもしれません。
でも、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にいいと聞きます。
実際、お店に来られるお客さんが、「コンブを食べるようになったら、体調がよくなった」という話をよくしてくれるのです。
私自身も、エステサロンのお客さんたちに、「コンブ酒は、肌にも健康にもいいので、試してみてはいかがですか」と、よくお勧めしています。
血行が滞りがちな冬、こちらはまだまだ寒い日が続きます。
コンブ酒を飲んで、美容と健康増進に努めていくつもりです。
水分不足の肌に潤いを与える(解説:信川益明 千代田漢方内科クリニック院長)
コンブに含まれるフコイダンには、優れた抗酸化作用があり、細胞の老化現象を防いでくれます。
シミやシワ、くすみ、白髪などの予防に効果的です。
中国の伝統医学では、コンブには「利水」作用があるとされ、体の水分が足りないところに潤いを与えます。
そのため、コンブ酒を飲んでいるうちに肌のかさつきがなくなり、スベスベした肌に変わってくるのでしょう。
コンブ酒を愛飲している渋谷さん夫妻