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原因はストレートネック? 疲れると再発する耳鳴りが手首を押して軽快した

原因はストレートネック? 疲れると再発する耳鳴りが手首を押して軽快した

首と耳によいという手首のポイントを押してもらいました。同時に、口の開閉を何度かしてみました。すると、それまで響いていたジリジリ音が、その場でスーッと小さくなったのです。それ以来、毎晩、寝る前に自分で、手首を押しています。【体験談】沼口芳子(パートタイマー・66歳)

テレビの音も響いて聞こえる

 私が初めて右耳の突発性難聴になったのは、23年ほど前のことです。そのころ、義父の看病をしていたので、多分、その疲労とストレスが原因だったのでしょう。

 このときは薬の服用で治りましたが、15年前に、引っ越しの疲れが引き金で再発。それ以来、頭の中で四六時中、ジリジリと耳鳴りがするようになりました。
 この耳鳴りは、疲れやストレスがたまると強くなります。また、テレビの音なども響いて聞こえました。

 耳鼻咽喉科では薬を処方されましたが、ステロイド系の強い薬で、飲んだ後に体がかゆくなったこともあるため、ほとんど飲みませんでした。
 耳鳴りは、気にならない程度まで小さくなる時期もあったので、「疲れとストレスにだけ注意をすればいい」と、半ばあきらめていたのです。

 今年の初めに、この耳鳴りの話を、交通事故の後遺症の治療で通っていた、ツバサ整骨院の関口志行先生にお話ししました。

 すると関口先生から、「耳鳴りの原因は、ストレートネックにもあるのではないか」と指摘されたのです。
 確かに、私はストレートネックぎみで、首や肩の右側だけがよくこっていました。

 その場で関口先生は、首と耳によいという手首のポイントを押してくださいました。同時に、言われるがまま、口の開閉を何度かしてみました。

 すると、それまで響いていたジリジリ音が、その場でスーッと小さくなったのです。この変化には、びっくりしました。
 それ以来、毎晩、寝る前に自分で、手首を押しています。

毎晩寝る前に自分で手首押しをしている

肩こりや頭痛、花粉症も大改善!

 押すポイントは、月状骨という骨です。具体的には、手の甲側の手首の外側にある、くるぶしのような大きな骨の上のきわから、薬指側に向かって少し上がったあたりになるそうです(押す位置の探し方は手首の1点押しのやり方記事参照)。

 月状骨の位置は、初日に先生にテープをはってもらって覚えました。
 ここを、反対側の手の親指で強く押しながら、口を思い切り大きく10回開閉します。それから、顔を左右に10回ずつ向け、最後に、首を前後に10回ずつ倒します。手を換えて、もう一方の手も同様に行います。

 実は、関口先生のところで手首押しをしてもらって以来、耳鳴りはほとんど気にならなくなっており、テレビの音や人の声も、問題なく聞こえます。
 ですから現在は、耳鳴りの再発予防と、首や肩のこりの改善目的で、手首押しを続けています。そのおかげもあってか、首と肩もこらなくなりました。体も、以前より軽く感じられます。

 交通事故以来、季節の変わり目に感じていた右後頭部から首にかけての辺りの痛みも、手首を押せば和らぎます。つらいときに自分で対処できるのは、ありがたいです。

 手首押しは、花粉症にも効果がありました。目がかゆいときは、手首を押しながら、目を大きくパチパチと開閉します。すると、不思議とかゆみが和らぐのです。

 鼻がつまったときは、手首を押しながらスー、スーと強めに鼻呼吸をすると、鼻が通り始めます。面白いことに、右の鼻づまりには右の手首、左の鼻づまりには左の手首が効くようです。

 2~3月の花粉症の季節には、日中も頻繁に手首を押していました。そのおかげでしょうか、今年は点鼻薬を使わずに済みました。
 耳鳴り、頭痛、首・肩のこり、花粉症。どの場合にも、手首押しは即効性があるのがうれしいです。

「即効性がある」と沼口さん

耳鳴りやめまいには手首押しが最も効果的(ツバサ整骨院院長 関口志行)

 耳鳴りやめまいは、根本的には首の筋肉や骨の異常から起こります。
 しかし、首そのものに施術をしてもなかなか治りにくく、手首押しをしながら首を動かすのが、最も効果的です。この方法で筋肉のこわばりが取れ、骨のゆがみが整って、症状が改善されてきます。

 また、首の運動に加えて、口の開閉も行うことで、効果がぐんと高まります。沼口さんの場合は、一度でほぼ耳鳴りが消えました。
 面白いことに、花粉症にも手首押しが有効です。手首押しをしながら首を左右にひねった後、まばたきをすると目のかゆみに、鼻呼吸をすると鼻づまりが改善されます。花粉症にお悩みのかたはお試しください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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