MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
骨盤矯正と便秘解消ツボ刺激を同時にできる!【股関節回し】のやり方

骨盤矯正と便秘解消ツボ刺激を同時にできる!【股関節回し】のやり方

骨盤や背骨のゆがみは、体にさまざまな悪影響をもたらします。例えば、骨盤がゆがむと、内臓の位置が下がり、働きが悪くなるのです。胃腸の調子も悪くなり、便秘や下痢などを起こしやすくなります。また、腰痛、肩や首のコリなども生じてくるのです。【解説】田村章二(バリ・ハンズ院長)

骨盤の矯正と同時に便秘の特効ツボも刺激

最近、骨盤や背骨がゆがんでいる人が多く見受けられます。
それは、姿勢が悪かったり、運動不足だったりするのが原因です。

それを放置していると、知らず知らずのうちにゆがみが生じてくるのです。
骨盤や背骨のゆがみは、体にさまざまな悪影響をもたらします。

例えば、骨盤がゆがむと、内臓の位置が下がり、働きが悪くなるのです。
胃腸の調子も悪くなり、便秘や下痢などを起こしやすくなります。

また、腰痛、肩や首のコリなども生じてくるのです。
骨盤や背骨のゆがみの解消に効果的なのが、仙腸関節をほぐすことです。

仙腸関節は、骨盤を形成する仙骨と腸骨をつなぐ関節で、ここがかたくなると、ゆがみが起こりやすくなるのです。
そこで、仙腸関節をほぐし、骨盤を矯正するのが、「股関節回し」です。

これを行うと、骨盤のゆがみが矯正され、骨盤が本来あるべき正しい位置に戻ります。
それによって、内臓の下垂が解消されると、機能も向上するため、胃や腸が活発に働くようになるのです。

その結果、便秘の改善にも、絶大な効果をもたらします。

股関節回しをすると、便秘に効くツボも刺激できます。

仙腸関節の近くには、小腸兪というツボがあります。
このツボは、便秘の特効ツボとして知られています。

股関節回しをすることで、小腸兪を刺激できます。
そのため、長年便秘で苦しんできた人が、股関節回しを行うと、便がドッと出て、便秘が治ったというケースがとても多いのです。

例えば、60歳の女性は股関節回しを始めて2~3ヵ月が過ぎたころ、1日7回も宿便が出たそうです。
それまで、3~4日に1度くらいしか出なかった便が、それを機に毎日出るようになり、大変喜ばれました。

小腸兪を刺激すると、全身の新陳代謝もよくなるので、便秘のほかにも、腰痛、肩や背中のコリの解消、また、ダイエットにも効果が期待できます。
股関節回しを行うと、骨盤や背骨のゆがみが取れるので、身長が数cm伸びる人が多いのも特長です。

実際、身長を伸ばしたいと、私のところに受講に来られた男性は、2~3cm背が伸びました。
それと同時に便通もよくなり、10Kg以上やせて、ズボンがユルユルになったのです。

いつでもできる「股関節回し」のやり方

それでは、股関節回しのやり方をご説明します。

【注意】
●腰に強い痛みがあるときには、行わないでください。
●やっている最中に痛みや違和感を覚えたら、直ちに中断してください。
●うまく回せないときは、足を上下させるだけでもOK。

❶うつぶせになり、両足をまっすぐ伸ばします。
左ひざを曲げて、足の裏を右足の太ももの内側につけます。

反対の足でも同様に行います。

❷体の右側を下にして、両足をそろえて横になります。
このとき、ひざをしっかり伸ばしましょう。

左腕は力を抜いて楽にし、右腕は頭の下に枕のように当てます。
上半身が不安定な人は、左手を床について体を支えましょう。

❸ひざが曲がらない程度に、左足を後方に持ち上げ伸ばします。
腹式呼吸をしながら、右回りに5回、左回りに5回ほど小さな円を描くように左足を回します。

ポイントは、なるべく床に近いところで行うこと。
うまく円が描けない場合、足を上下に動かすだけでもOKです。

❹もう一度 ①の動作をして、右足も同様に行います。

最後に、できればもう一度うつぶせになり、足の長さを確認します。

左右の足の長さが違っていたら、短いほうの足をさらに何回か回してください。
①~④を毎日、朝晩1回ずつ行います。

どこでもできる「直立式股関節回し」のやり方

ところで、便通改善に、もう一つお勧めのエクササイズがあります。
それが「直立式股関節回し」です。

これは、寝て行う股関節回しとは違い、立ったまま行うため、どこでもできるのでとても便利です。
では、そのやり方をご説明します。

❶背すじを伸ばして立ち、息を吸いながら右足を引き上げます。
太ももが水平の高さになったら、外側に開いてください。

このとき、ひざや足首の角度が90度になるように曲げます。

❷息を吐きながら、足を前方に戻して下ろします。
左足も同様に行います。

左右で1セットとして、左右交互に10セット行いましょう。
バランスが取りにくい場合は、壁やいすの背などにつかまりながら行ってもけっこうです。

この直立式股関節回しも、仙腸関節を効果的に刺激するため、便秘の改善に役立ちます。
股関節回しと直立式股関節回しを両方行うと、さらに、効果が出やすくなります。

ただ、時間がないときには、どちらか片方をやるだけでもいいでしょう。
皆さんも、股関節回しを行って、便秘解消はもとより、体の不調の改善にお役立てください。

解説者のプロフィール

田村章二(たむら・しょうじ)
バリ・ハンズ院長。島田市生涯学習講師。
●バリ・ハンズ
静岡県島田市扇町4番の8
0547-37-8616
http://balihands.com/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
「いつもおなかが張って苦しい」「下腹がポッコリ出ている」という人は、「大腸下垂」の可能性が非常に高いと言えます。便秘やガス腹を引き起こす大腸下垂の予防・改善には、腹筋、骨盤底筋を鍛えましょう。私がお勧めするのは、雑巾がけやおしりの上げ下げなどです。【解説】金子実里(金子病院副院長) 
人間本来の解毒作用による毒素の排出は、75%が便からで、20%弱が尿からといわれています。残りが汗、毛髪、爪からの排出です。ですから、健康を考える上で「便をスムーズに出す」ことは非常に重要だといえるのです。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)
食べ始めて4日ほどたった頃、劇的な変化がありました。1日おきだったお通じがなんと1日2回になったのです。朝食をとると、すぐトイレに行き、日中にもう1回お通じがあります。便秘解消のおかげか、吹き出物がなくなり、肌がきれいになりました。また、寝起きに起こっていた鼻づまりもなくなりました。【体験談】藤田久美子(主婦・60歳)
最新記事
まずチェック項目で自分の足の指がどんな状態かチェックしてみましょう。はだしになって、自分の足の指をよーく見てください。足の指をチェックして気になる項目があっても、あきらめることはありません。「きくち体操」でこれから足の指を育てていけばよいのです。【解説】菊池和子(「きくち体操」創始者】
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)