きれいなパンプスを履けるようになりたい
4年くらい前から、左足の外反母趾が痛むようになりました。履き心地の軟らかい、ヒールのない靴なら痛みはありませんが、このままだと先々、親指の変形が進むのでは?と心配になりました。
足の健康を取り戻し、ヒールのあるきれいなパンプスを履けるようになりたいと調べ、3年前、「きくち体操」をはじめました。人と比べるのではなく、「昨日より今日の自分がよくなったと思えたら、それでいい」という「きくち体操」の考えに共感を覚えたからです。
体操をはじめてから、自分の足の指や裏をじっくり観察するようになり、5本の指が縮こまっていたり、「C」の字に曲がっていたり、足裏にタコができていたりすることに気づきました。
そこで、毎晩「きくち体操」でケアするようになりました。指を伸ばすよう意識しながら、足の指を前後、左右に1本1本ひっぱったり、しごいたり、足の裏を指先からかかとに引き下ろすようにこすると、指がまっすぐ伸びます。
「足首回し」では、手と足でギュッと握手したら、力をゆるめ、足首に意識を集中しながら、ゆっくり大きく回します。60回くらいやると、ふくらはぎのむくみが解消し、シュッと細くなります。
今は全部の足の指をしっかりと感じ取れる
足指で「グー」を作るときは、指の関節が甲にポコポコ出るように力を入れ、「パー」は、指を1本1本離し、開くことを意識しました。
以前は、足の指や裏の感覚があいまいでした。けれど、今では歩く、立つなどしたとき、すべての指をはっきり感じられます。
足の感覚が戻った頃、左の親指のつけ根の角度が小さくなり、外反母趾が改善したことを実感しました。また、小指の陥入爪も改善しました。
そして、念願のヒールのある靴も、半日くらいなら履けるようになりました。きれいな靴を履くと気分も上がります。
ヒールのある靴をはいて足が痛くなったときも、あわてません。いつものケアと「きくち体操」で足を労れば、翌日には足の元気が回復しています。「きくち体操」を通して、自分の体を丁寧に見て、対処できるようになったことは大きな収穫です。
体を見るだけ、さわるだけでも脳で感じ取る感性が育つ(「きくち体操」創始者 菊池和子)
Y・Tさんが実践されているように、自分の体を見る・さわるという行為はとても大切なことです。足の指を見るだけ、さわるだけでも、そこに意識を持っていくことなので、足の指と脳をつなげる第一歩です。毎日朝晩見ていると、脳で感じ取る感性が育ってきます。そして、動かすときには、「ご苦労様」「ありがとう」と声をかけましょう。自分の体を支え、自分のためだけに働いてくれる足です。感謝しましょう。