【自分で治せる】脊柱管狭窄症、間欠性跛行を改善する「ゴムバンド整体」

【自分で治せる】脊柱管狭窄症、間欠性跛行を改善する「ゴムバンド整体」

腰が痛くてイスから立ち上がれない、腰の周りが重くて違和感がある、足がしびれて途中で休まないと長時間歩けない、といった症状にお悩みのかたはいませんか。これらはすべて、脊柱管狭窄症の症状です。腰の痛みやしびれが生じるのが一般的ですが、足だけに症状が現れるケースも少なくありません。【解説】花谷貴之(花谷接骨院院長)


意識しなくても自然に体軸が整う

「腰が痛くて、イスから立ち上がれない」「腰の周りが重くて違和感がある」「足がしびれて、途中で休まないと長時間歩けない」といった症状にお悩みのかたはいませんか。

 これらはすべて、脊柱管狭窄症の代表的な症状です。背骨にある脊髄中枢神経の通り道を脊柱管といい、その脊柱管が狭くなることで起こるのが脊柱管狭窄症です。腰に痛みやしびれが生じるのが一般的ですが、足だけに症状が現れるケースも少なくありません。

 昨今、脊柱管狭窄症は中高年を中心に増加傾向にあり、私の治療院にも多くの患者さんがいらっしゃいます。そして、脊柱管狭窄症に悩むかたの体を見てみると、ほとんどが体の軸が大きくゆがんでいるのがわかります。この「体のゆがみ」こそ、脊柱管狭窄症の大きな原因の一つだと私は考えています。

 皆さんは、いつもイスに座るときに足を組んでいたり、どちらか一方の手で荷物を持っていたりしませんか。これらを日常的にくり返していると、しだいに体軸はくずれていきます。すると、脊柱管を構成する組織に変性が生じて、脊柱管の内部を通る神経を圧迫し、痛みやしびれの発生につながるのです。
 ですから、まずはこれらのクセを矯正し、症状の原因となる体のゆがみを整えなければなりません。しかし、いくら意識しても、長年染みついた日常的なクセを直すのは容易ではないでしょう。

 そこで、特に意識しなくても、自然に体軸を整えられる方法として考案したのが、「ゴムバンド整体」です。

ゴムを巻くだけで歩くスピードが速くなった!

 やり方は、とても簡単です。まず、100円ショップなどで市販されているウエスト用のゴムバンド(幅は2・5〜3cm)を用意します。それをはさみで約17cmの長さに切り、両端を糸で縫いつけてください。これを二つ作り、痛みやしびれを感じているほうの足の土踏まずと足首に、それぞれ巻きます。腰全体が痛かったり、両足にしびれがあったりする場合は、四つ作って両足に巻きましょう。

 巻いたときに、痛く感じない程度の締めつけぐあいが最適です。きつかったり緩かったりする場合は、ちょうどいい長さに調節するといいでしょう。また、このとき、縫いつけたところが地面に当たらないようにしてください。
 足の土踏まずにゴムバンドを巻くと、甲の骨が締め上げられ、土踏まずの凹みが形成されます。それにより、足裏に正しいアーチが生まれ、足裏全体に体重がかかるようになります。

 加えて、足首にゴムバンドを巻くことで、加齢とともにぐらつきやすくなる足首がしっかりと固定されます。体が左右にぶれなくなるのです。
 このように、足の重要な可動部を固定することで、体の土台が安定し、骨が正しい位置へと戻ります。土台がしっかりすれば、足の上に位置するひざや骨盤、背骨もまっすぐになり、全身のゆがみが矯正されます。脊柱管を通る神経への負荷も軽減され、脊柱管狭窄症による痛みやしびれが改善するでしょう。

 では、実際にゴムバンド整体によって症状が改善した例をご紹介します。

 70代後半の男性・Aさんです。Aさんは初めて来院されたとき、腰の痛みがひどく、歩くのがつらくてしようがないと訴えていました。イスから立つときも、痛みを必死にこらえている姿が印象に残っています。
 Aさんの場合、全身が左に傾いていたので、ゴムバンド整体を勧めました。すると、半月ほどで痛みが大きく軽減。おかげで、歩くスピードも速くなったと喜んでいました。
 脊柱管狭窄症の特徴の一つとして、足にしびれが生じて長時間歩けなくなる間欠性跛行という症状がありますが、それもゴムバンド整体によって改善が期待できます。

 Bさん(85歳・男性)は、数年前から私の治療院に通っていますが、2016年から左の太ももの痛みに悩まされるようになりました。自宅から私の治療院まで、徒歩10分ほどの距離にもかかわらず、途中で3回ほど休憩しなければ来られないとのこと。つえをつきながら、20分以上かかっていたようです。
 そこで私は、痛みのある左足にゴムバンドを巻くように勧めました。すると、装着後すぐに歩くのが楽になり、3週間ほど経過すると、痛みはかなり治
まったようです。おかげで、当院まで途中で休憩することなく、来られるようになりました。体のゆがみも整い、背中がまっすぐになっています。

 ゴムバンドを装着するのは、ウォーキングなどの運動時や、家事の最中など、基本的に体を動かすときです。安静時に巻いてもかまいませんが、就寝時には必ず外すようにしましょう。
 ぜひ、ゴムバンド整体を毎日続けてください。

花谷貴之
 柔道整復師。1973年生まれ。国士舘大学体育学部卒業。学生時代には、リレーや走り幅跳びの選手として全国大会で活躍。柔道整復師の資格を取得し、現在は埼玉県で花谷接骨院を運営。体のゆがみを正し、あらゆる不調を取り除くメソッドを数多く考案。雑誌やテレビなどでも活躍中。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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