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グルグル目が回るほどのめまい 原因は「寝る前のテレビ」だった!

グルグル目が回るほどのめまい 原因は「寝る前のテレビ」だった!

「朝起きるときには、頭を左右に動かし、うつぶせになってから、起き上がってください」といわれたときには、ほんとうに驚きました。それまでは、頭をなるべく動かさないようにしていたのですから。でも、確かに、頭を積極的に動かすようにしてからは、起き抜けのめまいがピタリとなくなったのです。【体験談】小川暁子(仮名・主婦・71歳)

少しでも体を動かすと目の前がグルグル回る

 夫の赴任に伴い、家族で海外に転居したのは40歳のときでした。滞在期間は2年ほどでしたが、その間、お客様の接待や、夫に帯同しての遠出など、精神的にも肉体的にも大変でした。

 帰国してすぐ長男の受験があり、入学後は独り暮らしを始めたので、毎週のように長男の住居に出向き、掃除と洗濯、食事の作りおきをしました。
 それと並行して、2歳違いの次男の受験準備、自宅での家事もあります。さらに引っ越しもしたので、まさに休む暇もありませんでした。とにかく「後悔したくない」という思いで、そんな生活を何年も続けてしまいました。

 長男が大学を卒業する少し前だったでしょうか。朝、目が覚めたときに、天井がグルグルッと回ったのです。特に大きな動作をしたわけではありません。目覚めたときに、枕の上で頭の位置を少しずらしただけです。
 起き上がろうとして、少しでも体を動かすと、目の前がグルグル回るので、30分ほど全く動けませんでした。

 ようやくめまいが少し落ち着き、なんとか動けるようになってから、車で近くの大学病院に連れていってもらいました。
 検査を受けたところ、耳の中の石(耳石)が動く、良性発作性頭位めまい症という診断でした。良性なので、通院も薬も不要といわれました。

 ただ、その後も年に数回、同じようなめまいが起こりました。そのたびに安静にして、治まるのを待ちました。
 この経験から、「少しは自分の健康にも気を遣わなければ」と反省して、近所のスポーツセンターに通い始めました。激しい運動は、めまいが起こりそうで怖かったので、軽い体操が中心でしたが、この期間は大きなめまいがほとんど起こりませんでした。

寝る前のテレビ観賞がめまいの原因だった!

 めまいが再発したのは、運動をやめてからです。夫と私の両親がほぼ同時に倒れ、介護が始まったため、スポーツセンターに行けなくなりました。

 ちょっと変ないい方ですが、このころには、私もめまいに慣れていました。
「左を向いて寝るとグラッとするので、右向きに寝る」とか、「なるべくそっと立ち上がり、グラッときたら即安静」など、自分なりに考えて行動していました。

 それが間違いだとわかったのは、60歳近くになって、山王病院の耳鼻咽喉科で倉島一浩先生に出会ってからです。
 もともと私は、山王病院の内科がかかりつけでした。ある日、カゼをこじらせて副鼻腔炎になり、そのまま耳鼻咽喉科に回されました。そこで倉島先生に診ていただき、めまいのことを話すと、「じっとしていないで動きなさい」といわれたのです。

「朝起きるときには、頭を左右に動かし、うつぶせになってから、起き上がってください」といわれたときには、ほんとうに驚きました。それまでは、頭をなるべく動かさないようにしていたのですから。全く逆のことをいわれて、混乱しました。

 でも、確かに、頭を積極的に動かすようにしてからは、起き抜けのめまいがピタリとなくなったのです。
 日中も、先生に指導されたとおり、運動を続けています。

 週に1回、スポーツセンターで軽い運動をして、毎日ウォーキングもしています。副鼻腔炎がひどいときは休みますが、そうでなければ、1ヵ月に10万歩ほど歩きます。家の中では、ソフトドッチボールを壁にぶつけたり、お手玉をしたりします。運動のおかげで、しばらくの間、めまいは消えました。

 ところが先日、久しぶりにめまいが起こったのです。
 すぐに倉島先生に報告したところ、日常生活について聞かれ、原因がわかりました。

 私は毎晩、ベッドに横になってから、寝る前の30分〜1時間ほど、テレビを観る習慣がありました。頭がずっと同じ位置になっていると、めまいが起こりやすくなるそうです。

 倉島先生から「テレビを観たいときは音だけにして」といわれました。そこで、テレビはやめて、ラジオか音楽を聴くようにしました。それ以来、めまいは起こっていません。
 めまいが起こるしくみがわかって、不安がなくなりました。それも、めまいの再発を防いでいるような気がします。

頭を動かすお手玉でめまいが改善!

就寝時と起床時に頭を動かす習慣をつける(山王病院耳鼻咽喉科副部長 倉島一浩)

 良性発作性頭位めまい症の予防には運動、特に頭を上下左右に動かす球技やお手玉などがお勧めです。
 就寝時は、左右に一往復寝返りを打ち、一度うつぶせになります。その後は好きな姿勢で寝てかまいませんが、寝返りを多く打つようにしましょう。起床時も、起きる前に左右一往復の寝返りとうつぶせをします。夜中にトイレに行くときも同様です。肩や腰が痛くて寝返りを打てない場合は、首から上だけでも横を向くといいでしょう。
 寝ながらテレビを観る、新聞や本を読む、スマートフォンをいじるなどの行為は、頭が動かないので、よくありません。こうした行為は、必ず上半身を起こした状態で行ってください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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