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スマホが原因のめまい、耳鳴りの対処法 固まった首をリセットする体操のやり方

スマホが原因のめまい、耳鳴りの対処法 固まった首をリセットする体操のやり方

体の平衡感覚をつかさどっているのは、耳の内耳にある三半規管と脳の小脳です。首の不具合によって、バランスをとるこれらの器官への血流が悪化して、めまいが起こりやすくなります。姿勢をよくして前に突き出た頭を元に戻し、首への負担を減らせばいいのですが、これがなかなか難しいのです。【解説】梶原千譽(カジハラ治療院院長)

めまいの人は姿勢が悪く頭が前へ突き出ている

日ごろ、患者さんの悩みに耳を傾けていると、スマホやパソコンがもたらす影響の大きさをしみじみ感じます。
スマホを使い過ぎると、たいていの人は姿勢が悪くなります。首は前に傾いたままになり、へたをすると何時間もその姿勢が続きます。これが毎日くり返されるうちに、頭が前へ突き出て、首が前傾したその姿勢のまま、固まってしまう人が多いのです。

その結果、首の骨(頸椎)や、頭を支える首の筋肉に大きな負担がかかります。筋肉が硬直して脳への血流が悪くなり、圧迫された神経の働きが悪くなります。その結果、さまざまな不定愁訴が引き起こされるのです。

耳鳴り、めまいといった耳に関する症状も、首の不具合から引き起こされるのです。
体の平衡感覚をつかさどっているのは、耳の内耳にある三半規管と脳の小脳です。首の不具合によって、バランスをとるこれらの器官への血流が悪化して、めまいが起こりやすくなります。

こうした場合、耳鼻科で治療を受けても、なかなかよくなりません。めまいの根本原因が首の不具合にあるからです。大本の原因を放置して、いくら対症療法的な治療をくり返しても改善しないのは当然でしょう。

めまいに悩んでおられるかたの場合、例外なく姿勢が悪く、頭が前へ突き出ています。しかも、首の筋肉がガチガチに固まっているのです。

特にスマホが普及して以来、こうした症状が目立つようになっています。パソコンに比べても、スマホを見るときは、頭がさらに下に傾き、首への負担はますます大きくなっています。しかも、電車で移動の最中などにも、スマホから目を離さず、画面をのぞき込んでいるのですから、窮屈な状態を常に強いられている首は、たまったものではありません。

いずれにしても、めまいや耳鳴りに悩まされている人は、症状の大本である首の不具合を矯正しないかぎり、いつまでも解放されることはありません。

それならば、姿勢をよくして前に突き出た頭を元に戻し、首への負担を減らせばいいのですが、これがなかなか難しいのです。長年の習慣で首が固まっていると、矯正することは容易ではありません。
「パソコンやスマホを使うときは、姿勢をよくしましょう」といわれても、注意できるのは最初のうちだけ。なかなか続けられません。操作に夢中になって、姿勢のことなど頭から消えてしまうものです。

首の緊張がほぐれて首を支える筋肉が緩む!

そこで、ぜひお勧めしたい体操があります。それが、「ほおづえ体操」です(やり方は下図参照)。

ポイントは、両手に頭の重さを完全に預けることです。こうすると、首の緊張がほぐれて、首を支える筋肉が緩みます。そのうえで、足を左右にパタパタと倒すことをくり返すと、固まった首の状態をリセットできるのです。

ほおづえ体操を行うときに、首に力が入っていると、首の状態をリセットできません。両手できちんと、頭の重さを支えるように心がけてください。

毎日続けていくことで、前傾した首の状態が矯正され、めまいや耳鳴りなどの不快症状が解消するでしょう。
これまで、私はこの体操を60人近くの人にお勧めしてきましたが、試したほとんどのかたで効果が上がっています。

ただし、極度にひどいめまいを持っているかたは、日常生活でも、さらに注意が必要です。首を前傾させる原因となっている要因の一つが枕です。できることなら、枕は使わずに眠ることをお勧めします。
電磁波もめまいの誘因となります。目覚ましがわりにするからといって、耳もとに携帯電話やスマホを置いて寝ることは、今すぐにやめてください。

こうした日常生活上の注意を守りつつ、ほおづえ体操を根気よく続ければ、きっといい結果が得られるでしょう。

「ほおづえ体操」のやり方

❶うつぶせになり、ほおづえをつく。ひじをつく位置は、両肩の真下辺り。
❷ひざを曲げ、両足を左右交互に倒す。ゆっくりでよい。これを20回くり返す。
※少なくとも、1日に1セット行う。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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