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【手首つかみのやり方】腰痛、ひざ痛、股関節痛が続々軽快するセルフケア

【手首つかみのやり方】腰痛、ひざ痛、股関節痛が続々軽快するセルフケア

痛みは、筋肉の硬直から起こります。筋肉がかたくなると、それに引っ張られて骨や関節がゆがみ、神経や血管が圧迫されて痛みが出ます。しかし、手首を押さえながら体を左右にねじると、筋肉が緩んで、骨が本来の正常な位置に戻ります。それによって神経や血管の圧迫がなくなり、痛みが取れていくのです。【解説】関口志行(ツバサ整骨院院長)

解説者のプロフィール

関口志行(せきぐち・しゆき)
●ツバサ整骨院
埼玉県川口市前川1丁目14−6
048-423-0067

ツバサ整骨院院長。柔道整復師。
埼玉県川口市で「ツバサ整骨院」を開業。痛みや不調をその場で軽減する手技療法が評判。手首の1点押しをはじめとする、独自の治療法の考案も積極的に行っている。

手首を押さえると脳に素早く司令が届く!

私は、患者さんが自分でできるセルフケアを、これまでにいくつか考案してきました。そのなかでも、特に効果を実感しているのが、「手首つかみ」です。

手首つかみは、手首を反対側の手の指で押さえながら、痛みと関係のある部位を動かすという簡単な体操です。
例えば、手首を押さえながら、立った姿勢で体を左右にねじれば腰痛や股関節痛に効きます。肩を回せば肩こり・頭痛に、あおむけになって足首を動かせばひざ痛に効果があります。

この手首つかみを行うと、その場で痛みが軽くなるという人も少なくありません。
例えば、ひざ痛がひどくて杖をつきながら来院した患者さんが、手首つかみを行ったあと、杖を忘れて帰ったことがありました。足を引きずりながら来院した股関節痛の患者さんは、手首つかみを行ったら、スタスタと歩けるようになったと喜んでいました。

腰痛の患者さんの一例を挙げましょう。
Aさん(60代・男性)は、私が知るなかでも1、2を争うくらい重症の腰痛でした。痛みで横にもなれず、軽くさするだけで悲鳴を上げるほどです。
Aさんの腰痛はギックリ腰に似ていますが、急性のギックリ腰は通常なら3日である程度よくなります。Aさんの腰痛は、もっと長く続いていました。

Aさんは、手技をかけられる状態ではありません。私は、腰に触れずにできる手首つかみを行いました。Aさんの両手の手首をつかみ、体をそろそろと左右に動かします。すると、動かすうちに体が回るようになり、腰の痛みが和らいできたのです。これを3日間続けたところ、腰痛は完治しました。
ちなみにギックリ腰なら、この手首つかみを1回行えば、痛みの7~8割は軽減します。

手首つかみはこのように即効性があり、やるとすぐに楽になるので、患者さんにとても喜ばれています。
では、なぜ手首つかみが痛みを取るのに有効なのでしょうか。次のようなことが推測されます。

痛みは、筋肉の硬直から起こります。筋肉がかたくなると、それに引っ張られて骨や関節がゆがみ、神経や血管が圧迫されて痛みが出ます。
しかし、手首を押さえながら体を左右にねじると、筋肉が緩んで、骨が本来の正常な位置に戻ります。それによって神経や血管の圧迫がなくなり、痛みが取れていくのです。

例えば、足首には距骨という骨がありますが、その骨がズレると、ひざ関節や股関節にまで影響が及んで、ひざ痛や股関節痛が起こります。そこで、手首を押さえながら体を左右にねじると、距骨や骨盤がいっしょに揺れてズレが戻り、足首、ひざ関節、股関節、骨盤のバランスが整ってきます。

手首つかみのポイント「月状骨」

ここで重要なのが、手首を押さえて行うということです。手首を押さえることで、脳に素早く指令を送ることができるのです。手首には、脳にアプローチできるポイントがあります。それは手の甲側の、手首より少し指先側にある月状骨という骨のくぼみです。

月状骨は、手のつけ根を形成する八つの小さな骨(手根骨)の一つで、手首の動きに深くかかわっています。例えば、携帯電話の操作で指を使い過ぎたり、立つときに手首をテーブルについたりするだけでも、月状骨が持ち上がってズレてきます。わずか1㎜弱のズレでも、血管や神経を圧迫する原因となり、全身に悪影響を及ぼすのです。

そこで持ち上がった月状骨を正常な位置に戻すために、反対側の手の指でギュッと押さえます。すると、血管や神経の圧迫が取れて、脳への伝達がスムーズになります。「かたくなったところを緩めよ」という指令が脳に届きやすくなるのです。

ですから、手首を押さえたら、どの関節を緩めるのか、脳に教えてやることが大事になります。痛いところや、痛いところと関係のある部位を動かすのは、そのためです。

腰やお尻の筋肉も緩む「手首つかみ」のやり方

手首つかみは、手首を反対側の指で押さえて、痛みや症状と関係のある部位を動かすという簡単な体操です。基本の手首つかみと、自分の症状と関係のある手首つかみを、1日に2~3度行うといいでしょう。いずれもできる範囲で、無理をしないでください。
手首つかみのやり方を説明しましょう。

■手首の押さえる場所
月状骨は、手の甲側の薬指の骨を手首のほうにたどっていき、手首の丸い出っ張った骨(尺骨茎状突起)から指幅1本分指先側にあります。少しくぼみがあり、強く押すとズンと響くような痛みを感じます。

■手首の押さえ方
手首を軽く反らし、反対側の手で手首をつかみ、中指を月状骨に当ててグッと押します。
手首をつかむのは、痛みや症状のある側だけでかまいません。全体が痛む場合や、左右どちらかわからない場合は、両側行うといいでしょう。

基本の手首つかみ

◎効果が期待できる症状
腰痛、脊柱管狭窄症、股関節痛、ひざ痛、足首痛など、下半身の痛み全般

❶足を肩幅に開いて立ち、手首を押さえます。押さえられたほうの手は力を抜き、軽くひじを曲げます。
❷その状態で、体を左右にゆっくり10回ねじります。このとき、顔もねじる方向に動かします。
この基本の手首つかみは、腰痛、脊柱管狭窄症、股関節痛、ひざ痛、足首痛など、下半身の痛み全般に効果があります。

腰痛に特効の手首つかみ

◎効果が期待できる症状
腰痛、座骨神経痛、脊柱管狭窄症

❶イスに座って、手首を押さえます。
❷ゆっくり体を前に倒したら(前屈)、ゆっくり後ろに反らせます(後屈)。この前屈と後屈を10回行います。
やっているうちに、腰やお尻の筋肉が緩んできます。

ひざ痛に特効の手首つかみ

◎効果が期待できる症状
ひざ痛、股関節痛

❶あおむけになり、足を伸ばして手首を押さえます。
❷両方の足先をゆっくり前に伸ばしたら、ゆっくり後ろに反らせます。これを10回行います。

❸同様に、手首を押さえたまま、足先をワイパーのように外側に倒し、もとに戻します。これも10回行います。

足先を動かす度に、ひざ・股関節周囲の筋肉が緩みます。

肩こりに特効の手首つかみ

◎効果が期待できる症状
肩・首のコリ、痛み、頭痛、顎関節症、ストレートネック、耳鳴り、めまい、五十肩

❶❷イスに座って手首を押さえます。その状態で、首を前後に倒す、

❸❹左右に倒す、左右にねじることを各10回ずつゆっくり行います。

❺続いて、口をパクパクと開けたり閉めたりするのを10回行います。
※口のパクパクは上下の歯をくっつけないようにしてください。

いずれもできる範囲で首を動かしましょう。これらの動作を行うことで、首・肩周囲の筋肉が緩みます。頭痛、顎関節症、耳鳴り、めまいなどにも有効です。

❻また、肩こりや五十肩には、手首を押さえながら、肩の外回しと、内回しをそれぞれ10回ずつ行うといいでしょう。

五十肩で痛みが強い場合は、無理をせずに回せる範囲内で行ってください。しだいに大きく回せるようになります。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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