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圧迫骨折で丸くなった背中に「おなかこすり」が効果 背中が伸びてまっすぐに

圧迫骨折で丸くなった背中に「おなかこすり」が効果 背中が伸びてまっすぐに

病院に行くと、背骨を圧迫骨折していることがわかりました。鏡で横から見ると、背中の真ん中の骨折した辺りから背骨が曲がり、丸くなってしまったのです。杉山先生からは、「自分で治すことが大事」と、おなかの硬いところをこすったり、たたいたりする「おなかこすり」を教えていただきました。【体験談】大久保眞知子(主婦・76歳)

寝たきり状態で3kgも太った

 昨年の3月、思わぬことが起きました。夫が立ち上がった拍子によろけ、私にもたれかかった瞬間、グギッと私の背中で嫌な音がしました。その晩から、私は腰が痛くなり、動けなくなったのです。

 最初はギックリ腰かと思いまたが、どうも痛みの感じが違います。翌日、病院に行くと、背骨を圧迫骨折していることがわかりました。転んだわけではないので、まさか骨折しているとは思いもしませんでした。
 整形外科の先生の話では、骨がくっつくまで1ヵ月かかり、その後のリハビリなどを入れると、全治3ヵ月だそうです。

 翌日から、私はほとんど寝たきりの生活になりました。寝返りを打つだけでも息ができないくらい痛く、起き上がるのも、トイレに行くのも大変でした。 痛み止めの薬を飲み、起き上がらなければならないときはコルセットをつけましたが、なかなか台所には立てませんでした。

 1ヵ月たって少しずつ歩けるようになりましたが、寝たきり生活で、私は3㎏も太ってしまいました。また、食事をしてすぐ横になっていたので、逆流性食道炎になってしまい、その治療薬を飲むようになりました。

 でも何よりも私にとってショックだったのは、姿勢がすごく悪くなったことです。鏡で横から見ると、背中の真ん中の骨折した辺りから背骨が曲がり、丸くなってしまったのです。
 その後リハビリが始まりましたが、「一度圧迫骨折を起こすとまた骨折して、背中がどんどん丸くなる」という整形外科医の言葉が、ショックに追い打ちをかけました。

 丸くなった背中を少しでも何とかしたいと、鍼治療や整体にも通いましたが、何をしても、ネコ背は治りませんでした。
 それまで私は健康で、山登りや旅行によく出かけていました。骨折してからは、ちょっと歩いても疲れるし、この丸くなった背中では山登りも無理かもしれないと、気持ちは落ち込む一方でした。

「大丈夫。必ずよくなる」の言葉に励まされた

 その年の10月に、都立駒込病院の篠浦伸禎先生が主宰されている篠浦塾がありました。そこで行われた杉山平煕先生のセミナーをインターネットで見て、もしかしたらいいかもしれないと思い、すぐに杉山先生の治療院に行ってみました。

 杉山先生は、私の姿を一目見るなり、「これはひどいなあ」と言った後、「でも大丈夫。必ずよくなるよ」と言ってくれました。その言葉に励まされ、治療院に通うようになりました。

 杉山先生の治療は、おなかに鍼を2本ほど刺すだけです。先生からは、「自分で治すことが大事」と、おなかの硬いところをこすったり、たたいたりする「おなかこすり」を教えていただきました(基本的なやり方は「おなかこすり」のやり方参照)。

 それから毎日、朝昼晩の3回、先生に言われたところを、20〜30回、こすったり、たたいたりしています。
 最初は鼠蹊部(足のつけ根)から始まり、だんだんわき腹のほうに移り、胃からおへその周りへと、少しずつ場所を動かします。

 おなかこすりをするところには、しこりがあり、最初はつまむとすごく痛かったです。でも、ほぐしていくとしこりがなくなり、軟らかくなります。
 ネコ背は、1回目の治療が終わった後、すっと背中が伸びたような感じでした。1ヵ月もすると友人から「背中が伸びたね」「まっすぐになった」と言われるようになりました。

ポッコリ下腹もへこみわき腹も引き締まった

 圧迫骨折の後、158㎝あった身長は155㎝になり、体重は50㎏から53・5㎏になっていました。それが、元の50㎏に戻ったのです。身長は測っていないのでわかりませんが、今まで届かなかった棚の上にある物が取れるようになりました。

 背中も、今では鏡で見ても、ほぼまっすぐです。また、ポッコリ出ていると言われた下腹がへこみ、わき腹も引き締まってきました。杉山先生から「もう大病しないよ」と言われ、ホッとしました。

 逆流性食道炎も解消しました。薬も飲んでいましたが、先日、胃腸科の先生に「おなかが軟らかいね。これはいいことですよ」と言われ、うれしくなりました。これも、おなかこすりのおかげです。

 一時はあんなに落ち込んでいた気持ちも、すっかり明るくなりました。これからは山登りも旅行も楽しめそうです。

友人からも指摘されるほど背中が伸びた

骨が丈夫になり姿勢がよくなった(すぎやま按腹鍼灸院院長 杉山平熙)

 大久保さんは、最初、背中が「く」の字に曲がっていましたが、今はまっすぐになり、歩きもよくなりました。加齢とともに怖いのは、骨折です。骨がもろくなると、ちょっとした衝撃で骨折してしまいます。

 東洋医学では、骨を作る働きは「腎」です。腎が弱いと、下腹部がプクッと膨らんでおへその下に力が入りません。そのため骨盤が寝て、背中も丸まってきます。そこで、下腹部左右にある腎とわき腹の「肝」をこすります。大久保さんにも、そこをよくこすってもらいました。これで骨が丈夫になり、姿勢がよくなれば、骨折や寝たきりを防ぐことができます。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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