背中が不自然に盛り上がっていた
私が「おなかこすり」(正式名称は「ヘソ按腹法」)の講習会に参加したのは、昨年の秋です。杉山平煕先生から理論や実践を教わりました。
以来、朝と晩、布団の中でおなかこすりを行っていますが、おなかを中心として体が温かくなり、とても気持ちよくて、気がついたら寝ていることもしょっちゅうです(基本的なやり方は「おなかこすり」のやり方参照)。
私が杉山先生の鍼灸院に足を運んだのは、知人の曲がったひざが、杉山先生の治療でまっすぐになったのを見たからです。
実は私は、首のこりや背中の張り、だるさに悩んでいました。そして初めて治療を受けたとき、杉山先生から指摘されたのが、わき腹の異常でした。
両わき腹(ウエストの後ろ側)に、まるでバナナでも入っているかのような肉のかたまりがあったのです。杉山先生からは「これを取らないと、大変なことになる」と言われました。
それで家でも熱心におなかこすりを実践したところ、最初に変わったのはおなかでした。出っぱっていた胃が引っ込み、ウエストがスッキリしたのです。
以前から、杉山先生の治療を受けた後は、おなかがペタンコになるなと思っていました。しかしそれは一時的なもので、しばらくすると元に戻っていました。
それが、おなかこすりを実践して2ヵ月後くらいから、ペタンコのまま戻らなくなったのです。同時に、腰周りについていた、もっさりしたぜい肉も取れました。
おなか周囲がこれほどスッキリしたことは、私の人生の中で初めてです。うれしくて仕方ありませんでした。
肩甲骨が浮き出て背中がスッキリ!
一方、背中が変わったのは、3ヵ月たった頃でした。宿泊していたホテルの鏡で背中を見たら、「あれ? これ私の背中?」と、戸惑うくらいにスッキリしていたのです。
肩周りや腰周りの肉の厚みが消え、それまで見えなかった肩甲骨がくっきりと浮き出ていました。
少し前から背中がほぐれてきたとは感じていましたが、老廃物が一気に流れ出たようで、急に背中がほっそりとしたのです。
ウエストや背中のぜい肉がなくなると、今度はおへそ近くなど、以前とは違った部位にしこりのような硬い部分が出てきました。
杉山先生によると、そうやって移っていく硬い部分をその都度ほぐしていくことで、どんどん健康になっていくそうです。

体重も3kg減で全身のだるさも消えた
首のこりがなくなったのは、おなかこすりを始めて5ヵ月ほどたった頃です。特に、私は首の左側がおかしく、運転中に左を振り返ると、ピキッと筋を違えることがよくありました。それが一切、起こらなくなったのです。
実は、運転中の悩みはもう一つありました。座骨神経痛なのか、1時間以上運転すると、左足の太もも外側が痛くなるのです。その症状も、同じ時期になくなりました。
血圧も下がりました。
以前、スポーツ施設にある測定器で測ったところ、最大血圧が150㎜Hg、最小血圧が98㎜Hgもありました(正常値は最大血圧140㎜Hg未満、最小血圧は90㎜Hg未満)。
それが最近測ったら、最大血圧が135㎜Hg、最小血圧が88㎜Hgと、正常値になっていたのです。
体重も減っていました。おなかこすりをする前は48㎏だったのが、45㎏になりました(身長は155㎝)。
3㎏も減ったのですが、おそらく、見た目はそれ以上にやせたように見えるのではないでしょうか。
全身のだるさもなくなり、体が軽くなりました。あまりに効果がすごいので、私以上に背中が張っている友人にもおなかこすりを勧めたところ、友人の背中もスッキリしてきました。
また、おなかこすりを始めてから、肌が潤って、ツヤツヤしています。娘にも勧めたら、娘のニキビも治ったのです。
自分の手だけでこれほど健康になれるのだから、おなかこすりをやらない手はないと思っています。もっと勉強して、これからも周囲の人に勧めたいと思います。

背中がスッキリして肩甲骨が見える!
細身の人は特に内臓が下垂しやすい(すぎやま按腹鍼灸院院長 杉山平熙)
佐藤さんの背中の盛り上がりの原因は、背骨です。背骨がボコボコ出っぱって、盛り上がっていました。
そのため、おそらく背骨に狭窄やすべり症があり、それが首のこりや座骨神経痛の原因になっていたのでしょう。
佐藤さんのような細身の人は、特に内臓が下垂しやすい傾向があります。
内臓が下垂すると下の臓器(膀胱、子宮、腸)は圧迫され、上の臓器(心臓や肺)は下に引っ張られて、内臓の働きが悪くなります。
中でも腸の動きが悪くなると、栄養を吸収して毒素を排泄する循環がうまくいかなくなり、老廃物がたまりやすくなります。それがアレルギーや皮膚トラブルの原因になります。
しかし下垂が解消すれば、免疫も腸の動きもよくなって、肌もきれいになります。佐藤さんの肌がツヤツヤし、娘さんのニキビが治ったのもそのおかげでしょう。