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【NEWS】サルコペニア予防に期待!骨や筋肉を強化するメカニズムが判明

【NEWS】サルコペニア予防に期待!骨や筋肉を強化するメカニズムが判明

最新研究では胆汁酸で、食と運動が骨格筋を肥大化させるメカニズムが今回解明された。研究グループは、このメカニズムの活性機能を持つ食品成分(柑橘成分ノミリンなど)を報告。これらを筋力低下(サルコペニア)などの予防に応用することが期待されるという【リリース元】東京大学大学院農学生命科学研究科

胆汁酸受容体の活性化が、骨格筋の肥大化や筋力の増大を誘導する

 胆汁酸受容体は広く存在しており、食事後分泌される胆汁酸を感知し、さまざまな代謝改善効果があることが知られている。しかし骨格筋における胆汁酸受容体の機能については不明な点が多くあった。 

 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室の佐藤隆一郎教授、佐々木祟助教らの研究によれば、胆汁酸受容体の活性化が骨格筋の肥大化や筋力の増大を誘導することが明らかになったという。

 そして骨格筋における胆汁酸受容体の発現量は運動後上昇したことから、運動と食事が相乗的に骨格筋機能を改善するという、これまで未知だった分子機構の存在が示唆された。これらのことにより、加齢による筋力低下(サルコペニア)を予防する新たな分子ターゲットなることが予想されるという。

加齢による筋力低下(サルコペニア)などの予防に応用されることが期待できる

 適切な運動と食事が相乗的に骨格筋機能を改善することは経験的に明らかだが、そのメカニズムの一端が明らかになった。現在超高齢社会を迎え、高齢者の骨格筋機能維持は健康寿命の延伸に欠かせない。特に加齢による筋力低下(サルコペニア)は、転倒による骨折や寝たきりになる主要原因として危険視されている。

 しかし高齢者にとって、適切な食事と運動習慣の維持は容易でなく、この胆汁酸シグナルが弱くなることは、高齢者の筋力低下一因であることが推測されるという。これに対し、研究グループは、胆汁酸受容体活性機能を持つ機能性食品成分(柑橘成分ノミリンなど)を複数報告している。これらを活用した筋力低下(サルコペニア)予防法の確立に期待がよせられている。



研究成果及び応用展開の概略図

 摂食後、血中胆汁酸濃度は上昇し、TRG5を介して筋機能を向上させる。TRG5は、胆汁酸を受容することで筋機能を改善。食と運動による筋重量、筋力増加の分子構造が明らかにされた。TRG5活性化を有する機能性食品成分は、高齢者の筋機能維持に貢献することが期待されているという。

東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室プレスリリースより

■用語解説
●胆汁酸
胆汁酸は胆汁の主要構成成分のひとつで、肝臓においてコレステロールから合成される。機能として脂肪や脂溶性ビタミンなどの消化と吸収を促進する。TGR5 が胆汁酸により活性化を受けることが報告されたことで、現在ではシグナル分子としても認知されている。

●TGR5
TGR5 は、全身に広く発現が認められる。 TGR5 を活性化することで肥満や糖尿病が改善することから、生活習慣病予防に向けた創薬および機能性食品のターゲットとして注目を集めている。

ニュースリリース
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2018/20180702-1.html

論文
http://www.jbc.org/content/293/26/10322.short

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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