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【ふくらはぎを温める効果とやり方】寝つきがよくなり低体温も改善してきた!

【ふくらはぎを温める効果とやり方】寝つきがよくなり低体温も改善してきた!

横になっても寝入るまでに1〜2時間かかるのがあたりまえ。3時間以上眠れないこともありました。さらに夜の間に2〜3回はトイレに起きていました。サポーターでふくらはぎを温めるようにしたら30分も経たないうちに眠れるのです。そして朝まで目覚めることなく熟睡できるようになりました。【体験談】山田亜希子(仮名・無職・79歳)

足の冷えが全身に広がりなかなか寝つけない

私は以前から体温が低く、平熱が35度くらいしかありませんでした。そのため、ずっと冷え症に悩まされてきました。

夜、布団に入ってからも足が冷たく、その冷えが全身に広がっていく感じがして、なかなか寝つけなかったのです。靴下をはいたり、湯たんぽを入れたりしましたが、なかなか温まりませんでした。睡眠時間が短くなり、眠っている間も冷えと闘っているせいか熟睡できず、昼間はいつも頭がボーッとして、体調が優れませんでした。

7〜8年前に、かかりつけであるせき接骨院で、ある本を見つけました。その本は、せき接骨院院長の関博和先生が書かれたもので、「ふくらはぎを温めると全身が健康になる」という内容でした。パラパラとページをめくると、「ふくらはぎを温めれば冷え症がよくなる」という記述もありました。

関先生が、このような本を書いていたのは、実に意外でした。というのも、私はそれまで、ねんざや打撲、肩こりなどの治療で通っていて、先生と冷え症や不眠の話をしたことがなかったからです。
でも、これを機に、そうした悩みを相談するようになりました。そして、勧められたのが、ふくらはぎにサポーターを着けるという健康法です。

ふくらはぎを温めることで、足はもとより、全身が温まるとのこと。そこで早速、先生が考案した「ふくらはぎ温めサポーター」を購入。このサポーターは温め効果の高い、遠赤外線を発する鉱石が練り込んであるそうです。帰宅後に早速、サポーターをしたところ、冷たかった足がたちまちポカポカ温まりました。

私は、起きている間はずっとふくらはぎをサポーターで温めるようにしました。外出時も、ズボンの下に着けました。
私の場合、このサポーターはやや締めつけ感が強いので、就寝時は市販の保温用サポーターに替えました。

1週間も経たず効果が現れた!

このように、入浴中以外は、いつもサポーターでふくらはぎを温めていたところ、足の冷えが気にならなくなっていきました。布団に入ってからも足はポカポカのままで、サポーターを装着し始めてから1週間も経たないうちに、よく眠れるようになったのです。

以前は、横になっても寝入るまでに1〜2時間かかるのがあたりまえ。ときには3時間以上眠れないこともありました。
さらに、夜の間に2〜3回はトイレに起きていました。眠れないうえに、トイレに立つので、ウトウトしかけたころに夜が明ける感じです。正味の睡眠時間は3〜4時間くらいしかなかったと思います。

ところが、サポーターでふくらはぎを温めるようにしたら、30分も経たないうちに眠れるのです。そして、朝まで目覚めることなく、7〜8時間熟睡できるようになりました。トイレに起きることも、ほとんどありません。

きちんと眠れるようになったことで、体調がよくなったのはいうまでもありません。以前は、いつも頭がボーッとして、体がだるかったのですが、今は全身がシャキッとしています。 また、歩いたり、体を動かしたりすることが、楽になりました。階段の上り下りも、全く苦になりません。

私は週に2回、地域の人と卓球を楽しんでいます。仲間のほとんどは、私よりも10歳くらい年下です。
卓球を2時間ほど続けると、多くのメンバーはクタクタに疲れていますが、私はまだまだ元気です。疲れ知らずの私に、みんな驚いています。

低体温も、改善してきました。今は、平熱が35・5度まで上がっています。ぐっすり眠れるようになったのは、体温が上がって冷えが取れたことも大きいでしょう。
「第2の心臓」であるふくらはぎを温めて、大きな健康効果を得ることができました。これからも、元気に卓球をしたり、友達とカラオケに行ったりしたいので、ふくらはぎを大事に温め続けようと思います。

ふくらはぎの温め方

❶サポーターで温める

ひざ下からくるぶしまでをサポーターやレッグウォーマーなどで温める。密着性があり、締めつけ感のない物を選ぶ。入浴時以外は、一日中、着けているとよい。

●冷えのひどい人は
サポーターの上から、ふくらはぎに使い捨てカイロを貼る。薄いサポーターは低温ヤケドの危険があるので、二重にするなどの注意が必要。

❷足湯で温める

浴槽に熱めのお湯(42度くらい)を張り、ふくらはぎがつかるように足を入れる。
10~15分、温めてから、布団に入る。

体温が上がると膀胱が緩み蓄尿量が増える(せき接骨院院長 関博和)

私の調査では、ふくらはぎを温めると体温が上がることがわかっています。脚温器でふくらはぎを温め、その前後で体温を比較したところ、調査協力者全員の体温が上がったのです。

体温が上がると、血管が開いて血流がよくなり、筋肉がほぐれます。膀胱が緩んで尿をたくさんためられるようになって、トイレに起きずに済むとともに、体がリラックスします。

また、ふくらはぎを温めると、内臓や血管を調節する自律神経のうち、心身を休息モードにする副交感神経の働きが優位になります。それらが相乗した結果、質のよい睡眠が得られるようになります。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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