微弱な電流が起こり目の諸症状を改善
「最近、遠くの看板が見えにくくなった」「いつも目がチカチカする」「目が疲れやすい」といった目の症状に、お困りのかたはいませんか。近視や眼精疲労は、慌ただしい毎日を送る私たちにとって、まさに現代病といえます。パソコンやスマホの見すぎや、遠くの物をあまり眺めなくなった現代的な生活スタイルが、目の機能低下を早めているのです。
しかし、いくらこれらが原因だとわかっていても、仕事などの関係で、パソコンやスマホを手放したり、景色を遠くまで見渡せるような田舎に引っ越したりするのは、なかなか難しいでしょう。そんな悩める現代人にお勧めしたいのが、今回ご紹介する「指にアルミホイルを巻く」健康法です。
これは、東洋医学の鍼治療の考え方を応用したものです。鍼治療は、金属製の専用の鍼を体に刺すことによって、直接刺激を与えるとともに、体内に微弱な電流を生じさせ、高い効果を発揮します。
金属は、水分にふれることで、電子を放出して陽イオン(プラスイオン)となる性質があります。肌は水分を帯びているので、鍼は皮膚にふれることによって、プラスイオン化します。すると、皮膚の表面にはマイナスの電気が、そして体内にはプラスの電気が発生します。これによって、体内で微弱な電流が流れます。これが刺激となり、さまざまな症状に対してよい影響を与えてくれるのです。
アルミホイルを指に巻くと、これと同様のことが体内で起こります。アルミホイルがプラスイオン化することで、微弱な電流が体内を巡り、近視や眼精疲労といった目の諸症状の予防・改善に役立つのです。
アルミホイル指輪のやり方

白内障、ドライアイ、かすみ目にも効く!
アルミホイルを巻く指は、両手の人差し指と、中指のつけ根です。ここは、ちょうど目の反射区とされている場所です。反射区とは、各臓器や器官が、手のひらなどの特定の場所に反映されているという東洋医学的な考え方です。対応する場所を刺激することによって、その臓器や器官に好影響が与えられるのです。
よって、近視や眼精疲労、白内障、ドライアイ、かすみ目などの症状にお困りのかたは、人差し指と中指のつけ根を刺激するといいでしょう。直接もんでもかまいませんが、アルミホイルを巻いておけば、常に刺激が加えられます。
アルミホイルは、7cm角ぐらいのサイズにはさみで切り、
7〜8mm幅に細長く折り畳んでから、ねじって指に巻いてください。長時間つけて害になることはないので、仕事や食事中、また、就寝時につけたままでもかまいません。
最後に、一つだけ注意点があります。金属アレルギーのかたで、もしもアルミホイルを巻いてから、なにかしらの異常を感じられた場合は、すぐにやめるようにしましょう。
鍼治療は、専門家の手を必要としますが、この方法なら、だれでも簡単に自宅で実践できます。ぜひ、日々の生活に取り入れて、いつまでも若々しい目を保ちましょう。
解説者のプロフィール

福辻鋭記(ふくつじ・としき)
アスカ鍼灸治療院院長。
東洋鍼灸専門学校卒業。美容の分野に東洋医学を取り入れた第一人者。
施術歴は30年以上。これまでに、5万人以上の施術を行う。
その確かな技術と実績が評判を呼び、テレビや雑誌、書籍などでも活躍。日中治療医学研究会会員、日本東方医学会会員。
●アスカ鍼灸治療院
http://asuka-sinkyu.com/