子どもの頃悩んだアトピーが突然再発
私は子どもの頃、アトピー性皮膚炎で、顔や首に炎症が出ていました。そのときは薬で症状を抑え、中学生になる頃には、きれいに治りました。
ところが、2年前の夏が終わる頃、突然アトピーが再発したのです。今度は顔ではなく、手首と、手の指と指の間の水かきの部分に出ました。主婦湿疹のような小さな水疱がプツプツと出て、すごくかゆいのです。気をつけていてもつい無意識にかいてしまい、さらに悪化させてしまいました。
それでも薬は使いたくなかったので、1年くらい、アトピーによいということをあれこれ試してみました。でも、よくなるどころか悪化の一途で、これ以上はほうっておけないという状態にまでなりました。そこで仕方なく、一度症状を鎮めようと皮膚科を受診し、薬を飲むことにしました。
薬を飲むと症状が治まってきたものの、いつまでも薬に頼りたくはありません。そのためには、まず体質を変えていこうと思いました。そこで以前からよく食べていた手作りの発酵食品を、よりいっそう頻繁に食べることにしたのです。
体質改善に成功しアトピーも解消!
自宅の冷蔵庫には、葉物野菜や根菜などを塩漬けにして発酵させたものが常に入っています。なかでも常に切らさずに作っているのが、「塩発酵キャベツ」です(「塩発酵キャベツ」の作り方)。塩発酵キャベツは、ほとんど毎日食べています。
発酵が進んだものは酸味があります。また、塩分もあるので、調味料代わりにも使えます。そのため、いろいろな食材と合わせて、飽きずに食べることができます。
簡単に食べたいときには、ドイツ料理のようにウインナーにそえたり、一緒に炒めたりします。オリーブオイルとあわせて、ドレッシング感覚で使うこともあります。肉との相性もよいので、豚肉で巻いて焼いて食べるのも好きです。
塩発酵キャベツのほか、発酵食品を頻繁に食べるようにしたら、いつの間にか、薬を飲まなくてもアトピーの症状が出なくなりました。皮膚には内臓の状態が出ると聞いているので、体の中から状態が改善されてきたのだと思います。
腸内環境が整うと肌もきれいになる(東京医科歯科大学名誉教授・医学博士 藤田紘一郎)
腸内環境の状態は、お肌に直接現れます。田口さんは「塩発酵キャベツ」ほか、発酵食品をよく食べるようになったことで、腸内環境が整い、皮膚の疾患もよくなったのではないかと思います。塩発酵キャベツはほかの料理へもすぐ応用できるので、飽きずに毎日食べ続けやすいのも大きな利点です。
常に切らさず常備しているので、いつでもすぐ食べられる