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布施博が脊柱管狭窄症を克服!足の激痛と歩行困難から救った方法とは?

布施博が脊柱管狭窄症を克服!足の激痛と歩行困難から救った方法とは?

腰の辺りから肩甲骨の下辺りまで指圧しても、せいぜい3分程度しかかかりません。実際にやってみると、これがすごく気持ちいいんです!こわばっていた筋肉がほぐれていくのを実感できます。なにしろ、脊柱管狭窄症の症状が目に見えてよくなりましたね。右足に感じていた激痛が、すっかり治まったんです。【体験談】布施博(俳優)

足に力が入らず階段を下りるのが怖い

僕は、役者として舞台に立つかたわら、健康関連のテレビ番組にもたびたび出ています。もう常連といえるほどで、番組の企画でいろんな検査を受けました。あるときには11項目も異常値が出ましたし、医師の先生からは「余命は8年」といわれたこともありましたね。

なにしろ、若いころから暴飲暴食で、健康に気を配るなんてことはなかったんです。肝機能値はみごとに基準値超えでしたし、痛風もあり腎臓の状態も悪くなってました。テレビ局のほうも、呼びがいがあるんだと思いますよ(笑)。

そんな僕が、脊柱管狭窄症と診断されたのは、今年の春のことでした。ただ、調子が悪かったのはもっと前です。たぶん、5年くらい前だと思います。
ある日、右足が伸ばせなくなって激痛が走ったんです。まともに歩けないし、移動には車イスが必要なほどでした。MRI(核磁気共鳴画像装置)で調べてもらいましたが、原因不明だっていうんです。もっとも、「脊柱管に多少の狭窄がある」というお話でしたが。

たぶん、このときから脊柱管狭窄症になりかけていたか、どんどん悪化していたかしたんでしょうね。でも、不思議なことに痛みは少しずつ軽くなったんです。むろん、完治したわけじゃないですけどね。
やはり、いろんな症状が残りました。なんといっても、とにかく歩きづらい! 足に力が入らない。足がうまく運べないから、階段を下りるのが怖いんですよ。特に酔っ払うと、足に力が全く入らなくなって、よろけてしまうんです。

ただ、それでも、手術を受ける気にはなりませんでした。たとえ手術したとしても、必ずよくなるわけじゃないと聞いたんです。うまくいくかもしれないけど、うまくいかないかもしれない。いろんな医師の先生に話を聞いても、いうことがまちまちなんですよ。それだと、手術しようなんて思えません。

こわばった筋肉がほぐれすごく気持ちいい!

困っている僕に、いい方法を教えてくれたのが、テレビ番組で共演した渡辺尚彦先生(東京女子医科大学東医療センター内科教授)です。
渡辺先生は循環器がご専門で、血圧計を24時間腕に巻いて計測しているという、血圧のプロフェッショナル。また、専門外にもかかわらず、患者さんが腰痛で悩んでいると、ツボを押してみごとに治してしまうという特技をお持ちなんです。

そもそも、渡辺先生ご自身も重度の脊柱管狭窄症。手術することなく自力で克服なさったということで、その方法を僕に教えてくださいました。それが、「テニスボール指圧」。やり方は次のとおりです。

❶テニスボールを2個用意し、ガムテープや包帯を使って、くっつけた状態でぐるぐる巻きにする。ずれたり動いたりしないようにしっかりと固定する。

❷あおむけになり、テニスボールを腰骨の上辺りに当てる。ちょうど2個のテニスボールが、背骨に沿って両わきを走る脊柱起立筋を指圧するようにする。

❸テニスボールの位置を徐々に上にずらしながら、肩甲骨の下辺りまで指圧する(テニスボールに体重をかける)。目安は3分程度。朝晩1回ずつ行う。

腰の辺りから肩甲骨の下辺りまで指圧しても、せいぜい3分程度しかかかりません。実際にやってみると、これがすごく気持ちいいんです! こわばっていた筋肉がほぐれていくのを実感できます。
僕の場合、テニスボール指圧をするのは、朝と晩にそれぞれ1回ずつ。渡辺先生に教わったとおり、毎日きちんとやりました。

このテニスボール指圧に加えて、日によっては芝居の準備のために全身のストレッチを行いました。
ほかにも、週に2~3日は、なるべく歩くことを心がけたんです。なにしろ、今までは、家の前から車に乗って、現場に行って帰るだけ。移動はすべて車でした。
そのうえ、帰ってからは酒を大量に飲んでいたんですから、運動不足と飲み過ぎで、体調が悪くならないほうがおかしい。

人からいくら「やめろ」といわれてもやめなかったアルコールも、今年の春からやめました。
そうこうするうち、テニスボール指圧や芝居の稽古のストレッチ、ウォーキングを続けていたら、見違えるように健康になってきました。禁酒の効果もあったかもしれません。

なにしろ、脊柱管狭窄症の症状が目に見えてよくなりましたね。右足に感じていた激痛が、すっかり治まったんです。
さらに、歩くことも、以前よりかなりスムーズにできるようになっています。まだ、足を引きずる感じがたまに少しありますけど、ひどかったときと比べると、ずいぶんよくなりましたよ!

ちなみに、最近、番組の企画のために検査を受けたら、いろんな数値が基準値以下に下がってたんです。もちろん、これは喜ばしいことなんですけど、内心では「ああ、これだと健康バラエティに呼ばれなくなるな」なんて思いました(笑)。

とはいえ、健康がいちばんです。テニスボールのおかげで手術を受けなくて済んだし、これからもまだまだ現役バリバリの役者として、いい芝居をたくさんしていきたいと思っています。

筋肉の緊張をほぐして痛みやしびれを解消する(東京女子医科大学東医療センター教授 渡辺尚彦)

脊柱管狭窄症は、加齢などの原因によって、神経の通っている脊柱管が狭くなって、神経が圧迫される病気です。私自身も苦しめられた経験があり、まともに歩けない状態でした。それを克服したのが、このテニスボール指圧です。

脊柱管が狭まって、神経が圧迫されているとき、同時に、その周辺の筋肉は緊張し、血行障害が起こっています。テニスボールを当てて自重で指圧することで、筋肉のこわばりがほぐれ、血流障害を解消できます。

その結果、痛みやしびれの改善が期待できます。テニスボールで狭窄を解消するわけではありませんが、血流がよくなることで、布施さんのような改善例が見られます。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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