MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【腸内環境を改善】突然の腹痛と下痢が「へそさすり」を続けて改善した!

【腸内環境を改善】突然の腹痛と下痢が「へそさすり」を続けて改善した!

その日はなんと、しっかり形のある便が出たのです。うれしくて、思わず「やったー!」と飛び跳ねそうになりました。毎日へそさすりを続けているおかげで、外出も怖くなくなりました。次に友達に旅行に誘われたら、「行こう!」と、元気に返事をするつもりです。【体験談】稲田雅江(仮名・主婦・63歳)

突然の腹痛におびえて旅行にも行けない

私は、5年ほど前から、おなかの不調に悩んでいました。突発的に、下痢に襲われるのです。
ふだんは、おなかの調子を気にすることなく生活できるのですが、突然、前ぶれもなくおなかが痛くなります。こうなると、慌ててトイレに駆け込まなくてはなりません。そして、便器に座ったとたん、水のような下痢便が出るのです。

腹痛は、時間も場所も関係なく起こります。家にいるときならまだしも、スーパーで買い物をしている途中に痛くなり、買い物カートを放り出して、トイレに駆け込むこともしばしばです。電車に乗っているときに催して、途中下車したことも多々あります。

こんな調子なので、どこへ行くにも怖くて、外出の機会が極端に減りました。友達から旅行に誘われても電車やバスに乗るのが心配なため、すべてお断りしていました。もちろん、おなかの不調のことを話しますが、それでも、「つきあいが悪いと思われたらどうしよう」と不安になります。

悪い状態が続いていたので病院で診てもらったところ、過敏性大腸炎と診断され、薬を処方されました。
ところが、半年経っても症状はいっこうに改善しません。私は、下痢ばかりが続く日々に、「もうこのまま治らないのか」と、途方に暮れました。

そこで思い切って、手術したひざのリハビリでお世話になっていた石橋輝美先生に相談してみました。すると、「いい方法がある」と教えてくれたのが、「へそさすり」です。おなかやみぞおちを手のひらで優しくさするだけで、さまざまな不調が改善するそうです。

私は、気安めにおなかをさすることはあったものの、正直、過敏性大腸炎まで改善するとは思えませんでした。でも、おなかを継続的にさすることで、ときどきさするよりは効果があるのかもしれない、とも感じました。

そこで、先生にへそさすりのやり方を教わり、早速、自宅で始めることにしました。横になってみぞおちをさすったり、おなかの右下から時計回りに大きな円を描くようにさすったり、同じようにおへその周りを小さくさすったりします。

私は、1日2回、朝食前と寝る前に、それぞれ4~5分ほどかけて行いました。おなかをさすっていると気持ちいいだけでなく、ポカポカと全身が温かくなります。へそさすりはやるだけで心地いいので、すぐに毎日の習慣になりました。

毎日スッキリと形のある便が出る!

薬でも改善しなかった症状だけに、へそさすりを始めた当初は、おなかの調子に変化はありませんでした。
それでも、心地いいので続けていると、しだいにおなかが痛くなる頻度が減ってきました。もともと突発的な症状だったので、毎日あった下痢が3日おきになったなどと、はっきりしたことはいえません。ただ、実感として、ふだんの生活が楽になったような気がするのです。

そんなかすかな効果が、驚きの効果に変わったのは、へそさすりを続けて半年ほど経ったころです。
へそさすりを続けている間、お通じは毎日あり、徐々に水っぽい便からやわらかい便になっていました。ところが、その日はなんと、しっかり形のある便が出たのです。うれしくて、思わず「やったー!」と飛び跳ねそうになりました。

その日以降、形のある便の回数が増え、今では毎日、普通の便がスッキリと出ています。以前のように、おなかが急に痛くなって、トイレに駆け込むこともなくなりました。

また、私は、おなかのぐあいが心配で、満足に眠れない日々を過ごしていました。それも、すっかり解消しました。今では快眠・快便の日々を過ごし、とても晴れやかな気分です。

毎日へそさすりを続けているおかげで、外出も怖くなくなりました。次に友達に旅行に誘われたら、「行こう!」と、元気に返事をするつもりです。

外出しても腹痛が怖くない!

腸内環境が改善すれば自律神経がさらに整う(大津接骨院院長 石橋輝美)

腸内環境は、自律神経の影響を大きく受けます。加齢やストレスなどが原因で自律神経が乱れると、腸内環境も悪くなり、それが軟便や下痢、便秘につながります。

過敏性大腸炎に限らず、下痢や軟便が続く人は、腸内環境がとても悪い状態です。整腸剤などが、腸内環境をさらに悪化させるケースもあります。まずは自律神経を整え、腸内環境を改善する必要があるでしょう。

へそさすりを続けることで自律神経のバランスが整うと、腸の働きが正常化し、吸収・排出がスムーズになります。また、おなかの調子が整ってよく眠れるようになると、さらに自律神経が整いやすくなるという相乗効果も期待できます。

この記事は『壮快』2018年11月号に掲載されています

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この記事のエディター
関連記事
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
「いつもおなかが張って苦しい」「下腹がポッコリ出ている」という人は、「大腸下垂」の可能性が非常に高いと言えます。便秘やガス腹を引き起こす大腸下垂の予防・改善には、腹筋、骨盤底筋を鍛えましょう。私がお勧めするのは、雑巾がけやおしりの上げ下げなどです。【解説】金子実里(金子病院副院長) 
人間本来の解毒作用による毒素の排出は、75%が便からで、20%弱が尿からといわれています。残りが汗、毛髪、爪からの排出です。ですから、健康を考える上で「便をスムーズに出す」ことは非常に重要だといえるのです。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)
食べ始めて4日ほどたった頃、劇的な変化がありました。1日おきだったお通じがなんと1日2回になったのです。朝食をとると、すぐトイレに行き、日中にもう1回お通じがあります。便秘解消のおかげか、吹き出物がなくなり、肌がきれいになりました。また、寝起きに起こっていた鼻づまりもなくなりました。【体験談】藤田久美子(主婦・60歳)
最新記事
熱中症は7月8月の日中に最も多く見られます。熱中症は、乳幼児から高齢者まであらゆる年代で起こる病気です。なかでも高齢者は重症化する場合が多いのです。また服薬や持病のある方も熱中症にかかりやすいリスクがあるといえるでしょう。【解説】大澤直人(高知大学医学附属病院老年病・循環器内科)
熱中症は私たちの日常生活の中での注意や工夫で予防することができます。たとえば、服装です。また、水分補給についても、実は「水分」だけを補給するのではいけません。そのほかに、エアコン等の空調の使い方のコツなどをご紹介します。【解説】大澤直人(高知大学医学附属病院老年病・循環器内科)
手洗いの時間の目安は、おおよそ30秒。次のような手順で洗っていくと、少なくともそれくらいの時間が必要であることが実感できるでしょう。
新型コロナウイルスには、まだ特効薬やワクチンはなく、感染しないための予防法を徹底することが重要です。自分一人ひとりができる感染症対策のポイントをチェックしてみましょう。
コンブを水に漬けて冷蔵庫で10日ほど発酵させ、乳酸菌と酵母を培養する「コンブ酵母」が話題になっています。コンブ特有のにおいが軽減し、旨みが濃くなるので、そのまま飲んでも、料理に使ってもよし!食生活に取り入れる人が急増中です。コンブ酵母の作り方と、コンブ酵母の活用レシピをご紹介します!【レシピ】COBOウエダ家

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル