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腸内環境を改善する「玉ねぎヨーグルト」の効果と作り方

腸内環境を改善する「玉ねぎヨーグルト」の効果と作り方

シンバイオティクスとは「人に有用な善玉菌を摂取するプロバイオティクス」と「善玉菌を生かすものを摂取するプレバイオティクス」をバランスよく摂取して腸内環境にアプローチするという方法です。ヨーグルトがプロバイオティクス、玉ねぎがプレバイオティクスに該当します。【解説】辨野義己(理化学研究所特別招聘研究員・農学博士)

解説者のプロフィール

辨野義己(べんの・よしみ)
国立研究開発法人理化学研究所辨野特別研究室特別招聘研究員。農学博士。
1948年、大阪府生まれ。専門領域は腸内環境学、微生物分類学。DNA解析により腸内細菌を多数発見。腸内細菌と健康や病気との関係を45年にわたって研究している腸内細菌の世界的権威。その研究過程で、健康長寿を左右する「長寿菌」の存在を解明。文部科学大臣表彰・科学技術賞ほか数々の学会賞を受賞。著書に『大便革命 腐敗から発酵へ』(幻冬舎新書)など。

大腸を守ることが全身の健康につながる

21世紀は腸の時代」。私は腸内細菌の研究をしている過程で、強く感じました。

大腸には無数の細菌が存在しており、その細菌が様々な病気を引き起こします。実は数ある病気の中でも、「大腸」と名の付く疾患がいちばん多いのはご存知でしょうか。このことから「腸内細菌をコントロールしてよりよい腸内環境を作ることがさまざまな病気の予防になり、健康長寿につながる」という構図が見えてくると思います。

先にコントロールと書きましたが、大腸は食べ物などで人間が自らの意思でかかわれる唯一の臓器でもあります。だからこそ、口にするものには気を配りたいものです。そこで、みなさんにお勧めしたいのが「玉ねぎヨーグルト」です。

ヨーグルトと玉ねぎには、それぞれ腸に対して有効な成分を含んでいます。さらに、いっしょに摂取することにより、相乗効果も期待できます。

では、ヨーグルトや玉ねぎの効能を紹介しながら、玉ねぎヨーグルトの有用性について説明していきたいと思います。

ヨーグルト

ヨーグルトの効用としては、まず整腸作用が挙げられます。大腸の中にもともと住んでいる善玉菌であるビフィズス菌を、ヨーグルトが活性化させてくれます。正社員をアルバイトがサポートするというような構図ですね。これにより下痢や便秘の解消といった便通の改善につながります。

ほかにもがんやインフルエンザ、歯周病の予防、花粉症などのアレルギーの軽減、脂肪の吸収抑制などにも効果を発揮する優秀な食べ物なので、積極的にとることをお勧めします。

ヨーグルト摂取量の目標は1日300gです。一度に食べても朝昼晩の食事で100gずつに分けても特に問題はありません。私は豆乳や抹茶、ハチミツなどを混ぜて飲んだりもしています。

玉ねぎ

玉ねぎに多く含まれているフラクトオリゴ糖は、腸内の善玉菌、ビフィズス菌を活性化させる成分です。しっかりと大腸まで達して、善玉菌を刺激して、影響を与えます。

また、玉ねぎは、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病を防ぐことができ、動脈硬化や脳卒中も予防できることで知られるようになりました。

名コンビで動き出す「シンバイオティクス」

このように単体で摂取しても素晴らしい効果を発揮するヨーグルトと玉ねぎですが、同時にとることで相乗効果、「シンバイオティクス」が機能するということも挙げられます。

シンバイオティクスとは、「人にとって有用な生きた善玉菌を摂取するプロバイオティクス」と「善玉菌を生かすオリゴ糖や食物繊維を摂取するプレバイオティクス」の二つをバランスよく摂取して、腸内環境にアプローチするという方法です。

玉ねぎヨーグルトの場合、ヨーグルトがプロバイオティクス、玉ねぎがプレバイオティクスに該当し、お互いを支え合う名コンビだということです。

3ステップで簡単!「玉ねぎヨーグルト」の作り方

❶玉ねぎを薄くスライス(スライサーでも可)

❷30分ほど空気にさらす(水にはつけない)

❸ヨーグルトと塩を合わせ一晩冷蔵庫へ

腸内環境は変えられる!今こそスタートのとき

私は大腸と健康の関係を調べるために、全国の長寿地域に足を運んできました。お元気な高齢者の腸内細菌を調べると、明らかに有益な働きをする菌の量が多いことがわかりました。

健康を維持するためには「大腸にとって有益な働きをする菌の量をいかに多く保つかが大事」ということが改めてわかりますね。そのために善玉菌を活性化させるヨーグルトや、フラクトオリゴ糖をとれる玉ねぎが効果的というわけです。

「腸内環境は生まれもったもの」という側面もあります。私も多くの大腸を調べてきて、ごく稀にあまりお勧めできない食生活をしながらも腸内は活発というかたもいらっしゃいました。

しかし健康は、日々の気遣いからつくられるもの。例えば現代において、多くの男性は軟便や下痢、女性は便秘に悩まされています。便に関することは病気でないと思っているかたも多いのですが、それは間違い。腸内環境のよし悪しで引き起こされるので、食生活から腸内環境を変えていきましょう。

もちろん食生活だけでなく、運動や食品からとり入れた善玉菌を育てる力も重要です。そこに有効な食品をとり入れることによって、素晴らしい腸内環境につながるのです。

その第一歩として、玉ねぎヨーグルトを食べ、大腸から全身を健康にしていきましょう。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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