今までに経験のない腹痛に襲われ入院
私は、若いときから便秘ぎみで、お通じは2〜3日に1度くらいでした。ここ数年は、さらに間隔が開くようになり、ときには1〜2週間に1度なんてこともあります。
便秘になると、おなかが張って苦しくてつらい、という人が多いようですが、私は不思議と苦しくも痛くもありません。
1〜2週間出ないと、さすがにまずいと思い、下剤で出していました。それでも、つらさを感じないので、つい放置しがちでした。
ところが、そんな自分の態度を猛反省する出来事が、去年の6月に起こりました。私は突然の激しい腹痛に襲われて、病院に駆け込んだのです。すると、腸にたくさんの便がたまっていることがわかりました。
それは下剤で治療できたのですが、便秘だけでは説明がつかない強い炎症反応が出ていると言われ、そのまま2週間の入院となりました。結局、炎症反応の原因はわからないまま、数値が正常化して退院しました。
便秘がきっかけだったのは間違いないので、退院後も通院しながら、下剤の処方を受けることになったのです。
しかし、下剤は、なかなか思うように出ないこともあれば、逆にゆるくなりすぎることもあり、日常生活に支障を来すことが多々ありました。
そこで、薬だけでなく、何か体にいい食べ物で、お通じのコントロールができないだろうかと考えました。そんなときに知ったのが、乳酸菌の力で腸を整えられるという、「乳酸タマネギ」だったのです。
作ってみると、乳酸タマネギは、酸味が効いていて、サラダに合いそうな味です。味のまろやかさを出すために、基本の作り方の材料に、酢小さじ2と、砂糖小さじ1/2を加えました。
そこで、1日1回、夕食のとき、サラダに加えて食べることにしました。サラダは、スーパーやコンビニで売っているレタス、キャベツ、キュウリをそれぞれ食べやすい大きさに切り、普通サイズのお皿1杯分に盛り、そこに、小鉢1杯程度の乳酸タマネギを加えます。漬け汁も、ドレッシング代わりにかけて食べました。
このように乳酸タマネギを食べ始めると、1週間後くらいから、それまで不安定だったお通じが、2日に1回のペースでつくようになったのです。
便の状態もコロコロした硬い便だったのが、軟らかいバナナ便になりました。スルンと気持ちよく出ます。以前は残便感があったのですが、乳酸タマネギを食べ始めてからは、スッキリ出し切った快感があります。

高かった血圧も正常値に改善!
乳酸タマネギの効果はそれだけではありません。私は、30代の頃から血圧が高くなり、5年ほど前には最大血圧が170㎜Hg(正常値は最大血圧140㎜Hg未満、最小血圧90㎜Hg 未満)になって、降圧薬を飲み始めました。
しかし、薬を飲んでも、150㎜Hgより下がりませんでした。それが、乳酸タマネギを食べ始めて2週間で、120㎜Hgに下がったのです。最近は、100㎜Hg近くまで下がることもあります。
また、私は30代で糖尿病になりました。薬は飲んでいませんが、現在も通院して血糖値のチェックを受けています。乳酸タマネギを食べ始めてから、血糖値も正常値の110㎎/㎗前後で安定しているので、うれしい限りです。
さらにうれしかったのが、61㎏だった体重が1ヵ月で57㎏(身長は158㎝)に減ったことです。乳酸タマネギを食べること以外、生活で変えたことはないので、これも乳酸タマネギのおかげだと思います。
多くの喜びを私にもたらしてくれた乳酸タマネギを、これからも食べ続けるつもりです。

乳酸タマネギを夕食前に必ず食べた
血流の改善と乳酸菌の力で便秘解消(広島大学病院未来医療センター長 東幸仁)
タマネギに含まれるケルセチンは、血管内皮(血管の内側を覆う組織)の状態を改善し、血流をよくします。この作用で、腸の周辺の血流がよくなったことと、乳酸タマネギに含まれる、植物性乳酸菌の整腸効果で、便秘が解消したと思われます。
血圧の低下や体重の減少も、血流の改善と関係があると思われます。