年齢を重ねるにつれめまいの頻度も増えた
50歳を過ぎたころから、めまいに悩まされるようになりました。ある日の朝、目が覚めて起き上がろうとしたら突然、天井がぐるぐると回るではありませんか。
初めてこの症状が起こったときは、「地震!? 」と驚いたほどです。そうしたことが何度かあり、病院を受診したところ、頭の向きを変えたりしたときに起こる発作性のめまい(良性発作性頭位めまい症)で、あまり心配はいらないとのことでした。
とはいうものの、年齢を重ねるにつれ、めまいの頻度は増えて、目の回り方も強まってきました。寝返りを打つだけで気持ち悪くなることもありました。
いちばん困ったのは、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めたときです。目が回ってフラフラするので、壁に手をついたり、ひどいときには四つんばいになり、どうにかこうにかトイレにたどり着く状態でした。
病院で相談すると薬を処方してくれましたが、医師の話ではあくまでも症状がひどいときに短期的に飲む薬で、継続して飲んではいけないとのこと。正直なところ、「気休め」です。
そんな状態で困っていたところ、知人から足利仁先生を紹介されました。
先生に手のひらを押してもらうと、その場で首から上がなんとなく温かくなるではありませんか。私はさっそく、先生の本を購入し、自分でも手のひらを押してめまいの改善に取り組みました。
取り組むとは言っても、お風呂に入ったり、テレビを見たりしたときに、数分、押すくらいです。
本を見ながらめまいに効くという回盲弁(小腸と大腸のつなぎめにある弁)や耳・鼻などの反射区を中心に押しました(「手のひら7秒押し」のやり方)。目・耳の反射区がある指先の形が左右で違っていて、押すとかなり痛みもありました。
腰痛と胃痛が手のひら押しで治った

当時はめまいだけでなく、頻繁に起こる腰痛と胃痛も抱えていたので、それに関連する反射区や、ほかの気になる反射区も押していました。
まず効果が現れたのは、何年も悩まされていた腰痛でした。以前は慢性的に痛みを感じる上に、年に何度かはズキズキと突き刺さるような激痛に襲われて、そのつど整形外科や鍼灸院に通っていたものです。
手のひらを押し始めてすぐに腰の痛みがやわらぎ、この数年は、そうした治療を受けることもなくなりました。
胃痛にいたっては、ずっと飲んでいた胃腸薬もぜんぜん飲まなくなり、今ではなんの心配もなくなりました。
実は、手のひら押しを始めたころから、「このままではいけない」と意を決し、運動や食事の改善にも取り組みました。よく歩くようにする、水分をよくとるなど、医師に勧められたことをすべて実践したのです。それも効果があったのでしょう。
そのかいもあって、あれだけ苦しんだめまいも全く起こらなくなったのです。以前はめまいが起こる前に、「めまいが来るな」という前兆があったのですが、今はそれすらなくなりました。手の指の形の左右差もなくなったようです。
手のひら押しで肌は乳液いらずに!
肌の調子も、50歳前後の頃より、58歳になった今のほうがよいくらいではありませんか。
私はアトピーというほどではないのですが、皮膚が弱く、水仕事をした後の手荒れなどによく悩まされていました。また、お風呂上がりに化粧水や乳液をつけずにいると、すぐに肌がカピカピになってしまうような乾燥肌でした。
それが、手のひら押しのおかげなのでしょうか、乳液などをつけずに過ごしていても、平気になりました。
以前は脅迫観念でもあるかのように乳液などを使い、出費もかさんでいたものです。自分で健康にいいことを実践すれば、お財布にもやさしいですね。
今後も積極的にいい習慣を取り入れ、健康を維持したいと思っています。

肌の調子もよくなった
痛い場合はまめに押すのも効果的(手のひらデトックス協会代表理事 足利仁)
新田さんは片目を酷使される習慣があり、対応する反射区のある指先がシワシワになり、色も紫色になっていました。
軽く押すだけでも悲鳴を上げるほどでしたが、そこは研究熱心な新田さん。初めのうちは、力を弱くする代わりに反射区をまめに押したりさすったり温めたりするなど、上手に自分流にアレンジされました。
また、「回盲弁」の反射区に大きなシコリがあったため、長期的に免疫が下がり、体全体に老廃物が溜まっていたこともわかりました。その反射区を念入りに押したことで下地ができ、腰痛や胃痛も短期間で改善されたのだと思います。
新田さんはいろいろな反射区をつぎつぎに観察して、未病(本格的な病気とはいえない体の不調)をどんどん発見されています。手のひら押しが、新田さんのよりよい人生のお手伝いをしていることを、とてもうれしく思います。