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【初公開】腰痛やストレートネックを改善する「43円療法」のやり方

【初公開】腰痛やストレートネックを改善する「43円療法」のやり方

私は腰痛や座骨神経痛の痛みをもっとすっきり取る方法はないかと考えていました。これらの痛みは背骨や骨盤を矯正しても、多少改善されるだけで劇的にはよくなりません。試行錯誤を続けているうち、「大腿直筋」という筋肉が、硬くこわばっているために、腰痛などが起こっていることがわかったのです。【解説】関口志行(ツバサ整骨院院長)

解説者のプロフィール

関口志行(せきぐち・しゆき)
●ツバサ整骨院
埼玉県川口市前川1丁目14−6
048-423-0067

ツバサ整骨院院長。柔道整復師。
埼玉県川口市で「ツバサ整骨院」を開業。痛みや不調をその場で軽減する手技療法が評判。手首の1点押しをはじめとする、独自の治療法の考案や、セミナー・講演会も積極的に行っている。

10円玉と1円玉を使った新しい治療法

どの家にも必ずある「10円玉」と「1円玉」。
これらを使って行う健康法としては、体に10円玉と1円玉をはる「11円療法」などが知られています。

私は、10円玉と1円玉を使う点は同じでも、その使い方が、今までとまったく違う「43円療法」を開発しました。

43円療法は、今回が初公開ですが、私の治療院では3年以上前から用いて、大きな効果を上げています。
ギックリ腰や腰痛、座骨神経痛、ひざ痛、首の痛み、股関節痛、足首の痛みなど、足腰を中心とするさまざまな痛みが、43円療法で劇的に取れています。その場で痛みが取れるので、「この方法はすごい!」と、いつも驚かれます。

43円療法は、効果が高いのに加え、ご自宅でも患者さん自身が手軽に行えます。10円玉と1円玉があれば、簡単に治療具を作って行えるのです。

しかも、ずっと身に着けておく必要はありません。10円玉と1円玉で作った治療具を身に着けたら、簡単な動作を行うだけで、後は外してよいのです。

まずは、43円療法の原理と、私がそれを開発したいきさつをお話ししましょう。
当時、私は、腰痛や座骨神経痛の痛みを、もっとすっきり取る方法はないかと考えていました。
これらの痛みは、背骨や骨盤を矯正しても、多少改善されるだけで、劇的にはよくなりません。

なぜ、骨の矯正だけでは思うようによくならないのか。
いろいろ考え、試行錯誤を続けているうち、私は、これらの痛みを訴える患者さんの太ももの筋肉が、突っ張っていることに気づきました。

そのことを突き詰めていくと、太ももの前面を走る「大腿直筋」という筋肉が、硬くこわばっているために、腰痛などが起こっていることがわかったのです。

■太もも前面の筋肉のこわばりが痛みを引き起こす

43円を重ねて筋肉を圧迫する

大腿直筋は、骨盤につながっています。腰骨の左右に、触れるとすぐわかる出っ張りがありますが、大腿直筋は、そこから太ももの前面を通って、ひざに至っています。

この筋肉がこわばると、骨盤が引っ張られて、上体が前に倒れようとします。倒れないよう、無意識に反り返るために、腰が痛くなるのです。

そこで、大腿直筋をほぐすポイントを、私が手の親指で圧迫しておいて、患者さんに足を曲げ伸ばししてもらう治療法を考案しました。
こうすると、大腿直筋のこわばりが取れて、しなやかさが戻ります。血流もよくなって、その場で腰がらくになるのです。

ようやく満足のいく効果が得られて、私はしばらくこの治療法を続けていましたが、やがて問題が生じました。
私の指と手への負担が大きくなり、腱鞘炎を起こしてしまったのです。

再び「どうしたものか」と考えるうち、3年前の1月15日に、突然、ある考えが浮かびました。
その日は大雨で、患者さんが2人だけ来院されていました。どちらも腰痛を訴える70代の男性です。

私は、腱鞘炎で圧迫療法ができないので、何か代わりの物で圧迫しようと考えました。
そのことと、かねて関心があった11円療法が頭の中で結びつき、10円玉と1円玉を重ねて、親指の厚みにするアイデアがひらめいたのです。

重ねてみると、4枚の10円玉の間に、3枚の1円玉をそれぞれ挟んだとき、もっとも安定して、親指と同じくらいの厚みになりました。
やってみるとわかりますが、10円玉のふちにあるわずかな出っ張りの内側に、ちょうど1円玉が収まって、具合がよいのです。

そこで、重ねた43円をティッシュペーパーでくるんでセロハンテープで留め、患者さんの足の圧迫したいポイントに、伸縮ベルトで固定しました。そして、そのままの状態で100歩歩いてもらいました。

指による圧迫療法では、押しながら歩いてもらうことはできないので、足を曲げ伸ばししてもらいましたが、本来、歩くほうが、より大腿直筋を使うことになって効果的だからです。

すると、歩き終わったとたん、患者さんが「あっ、腰が痛くない!」と叫びました。その日、2人の患者さんに同じように効果があったので、私は43円療法の効果を確信しました。

その後、試行錯誤をくり返しながら、多くの人に試して、もっとも効果的なやり方を見つけました。
同時に、43円を当てるポイントを調整すれば、腰痛以外の痛みにも、優れた効果を発揮することがわかったのです。

こうして誕生したのが、今回、初公開する43円療法です。

足腰の痛みに抜群の効きめ!

43円療法の効果は、親指の代わりにポイントを圧迫してくれることだけではありません。

生体には微弱な電流が流れており、不調が起こると、その流れが悪くなります。
銅製の10円玉やアルミニウム製の1円玉など、金属を体に当てることで、その生体電流の流れを促すのが、硬貨を用いる健康法の原理です。

43円療法の場合、ティッシュペーパーで硬貨をくるんでありますが、それでも、金属による生体電流への作用が得られます。しかも、直接、肌に触れないので、金属アレルギーの人でも行えるという利点があります。

つまり、圧迫療法と、生体電流の促進作用という二つの効果を合わせ持っているのが、43円療法なのです。

理屈はさておき、下記にご紹介するとおり、いたって簡単にできて、足腰などの痛みに抜群の効き目を発揮します。痛みにお悩みのかたは、ぜひお試しください。

「43円療法」の基本のやり方

■準備編
まずは、43円療法に使う治療具を作ります。
43円療法の治療具(以下「43円」と呼びます)は、以下のようにして作ります。

【用意するもの】※1個の「43円」を作るのに必要なもの
・10円玉4枚、1円玉3枚
・ティッシュペーパー1枚
・セロハンテープ

これを6個作る。つまり、合計で10円玉24枚、1円玉18枚、ティッシュ6枚、セロハンテープが必要(症状によっては、4個しか使わない場合もある)。

【43円の作り方】
❶10円玉、1円玉、10円玉、1円玉……というように、交互に硬貨を重ねていく。

❷重ねたら、バラバラにならないようにティッシュペーパーで包み、テープで留める。

❸同様にして、6個作る。
※上と下は10円玉になる。
※硬貨の表裏はどちらでもかまわない。

■実践編
3円を作ったら、症状別の決まった位置に、サポーターなどで固定します。
ある程度伸縮性があり、43円をしっかり固定できるものであれば、固定する道具はなんでもかまいませんが、入手しやすく使いやすいものは、以下のとおりです。なお、タオルや帯など、伸縮性のないものは向きません。

固定に使えるものの例
※すべて100円ショップで入手可能

●太もも、ひざ、ふくらはぎの固定に
 サポーター/伸縮性のある筒状のもの。
 テーピングサポーター/巻いてマジックテープで留められるようになっているサポーター。
 伸縮包帯

●足首の固定に
 ハイソックス(きつめのものがベスト)
 足首用のサポーター

■やり方

❶足の目的の部位に、サポーターなどをはめる。
※素足に直接はめてもよいし、薄手の肌着やズボンの上からはめてもよい。
※はめた後、指を差し込んでみて、ようやく指1本が入るくらいきつめにする。
※サポーターを使用する場合は、ゆるければ適宜2つ折りや3つ折りにして使用するとよい。

❷症状別の刺激ポイント(下記参照)に、43円を挟み込む。
※サポーターなどを装着する前に、刺激ポイントの場所を確認しておくとよい。
※正しいポイントを押すと、痛みがあるので、それを目安にする。
※43円の上下の平たい面が肌に当たるようにする。

❸症状別の刺激ポイントに43円を挟み込んだら、そのまま家の中を100歩歩く。
※なるべく足を高く上げて歩く。
※靴やスリッパははかずに歩く。靴下ははいていてもOK。
※歩くスペースがない場合は、つま先をつけたまま、かかとで足踏みを100回ほど行ってもよい。
❹終わったら、すべて外す。

「43円療法」の症状別のやり方

■ポイント
●症状のある側(ストレートネック以外)のみ行う。
●全ての刺激ポイントに43円を固定する。そうでなければ効果はない。
●多少位置がずれていても効果はあるので、あまり厳密に気にしなくてもよい。
●1日のうちいつ行ってもよい。痛みが改善したら、その段階でやめてよい。
●効果が感じられない場合は、圧迫が弱い可能性がある。その場合は、固定具をもっときつめにはめてみるとよい。

ストレートネック

太ももの後ろの筋肉が突っ張っていると、そこからつながった筋肉が首を後ろに引っ張るために、ストレートネックが起こります。
その太ももの後ろの筋肉をほぐしてストレートネックを改善し、首の痛みを取る43円療法です。

●使用する43円の数…4個 ●両足に行う

❶対応する刺激ポイントを探す。
❷刺激ポイントのある場所に、サポーターなどの固定具を巻く。
❸刺激ポイントの位置に、43円をそれぞれ挟み込む。
❹③の状態のまま、以下の3種の運動を同時に行う。
 自分のやりやすいリズムで30秒ほど行う。
❺終わったら、43円と固定具を外す。

ひざ痛・ギックリ腰

ひざ痛やギックリ腰が起こるときには、骨盤から太ももを通ってひざ、足首に到達している筋肉が突っ張っています。それをほぐして痛みを取る43円療法です。
※刺激ポイントは、症状が右側の場合を図示しています。症状が左側の場合は、左足の同じ箇所が刺激ポイントになります。

●使用する43円の数…6個 ●症状のあるほうに行う

❶対応する刺激ポイントを探す。
❷刺激ポイントのある場所に、サポーターなどの固定具を巻く。
❸刺激ポイントの位置に、43円をそれぞれ挟み込む。
❹③の状態のまま、100歩歩く。
❺終わったら、43円と固定具を外す。

座骨神経痛

座骨神経は太ももの後ろ側の筋肉とつながっています。この筋肉が突っ張ることで、座骨神経が圧迫されて痛みが起こるのです。この筋肉をゆるめて座骨神経の圧迫を解除し、痛みを取る43円療法です。
※刺激ポイントは、症状が右側の場合を図示しています。症状が左側の場合は、左足の同じ箇所が刺激ポイントになります。

●使用する43円の数…6個 ●症状のあるほうに行う

❶対応する刺激ポイントを探す。
❷刺激ポイントのある場所に、サポーターなどの固定具を巻く。
❸刺激ポイントの位置に、43円をそれぞれ挟み込む。
❹③の状態のまま、100歩歩く。
❺終わったら、43円と固定具を外す。

腰痛

骨盤から太もも前面につながっている筋肉だけでなく、太もも側面につながっている筋肉のこわばりも、腰痛を引き起こします。これらをゆるめて、腰痛を取る43円療法です。O脚やX脚の矯正にも効果的です。
※刺激ポイントは、症状が右側の場合を図示しています。症状が左側の場合は、左足の同じ箇所が刺激ポイントになります。

●使用する43円の数…4個 ●症状のあるほうに行う

❶対応する刺激ポイントを探す。
❷刺激ポイントのある場所に、サポーターなどの固定具を巻く。
❸刺激ポイントの位置に、43円をそれぞれ挟み込む。
❹③の状態のまま、100歩歩く。
❺終わったら、43円と固定具を外す。


※太もものかなり上に刺激ポイントがあるため、サポーターなどで固定しにくい場合は、伸縮包帯や、厚手のタイツやズボン下など、ある程度の長さと伸縮性のあるものを使用すると、やりやすい。
※体にぴったりフィットするガードルなどがあれば、それをはいて、刺激ポイントに43円を挟み込んでも可。

足首の痛み

足首の痛みは、ひざから足首につながっている筋肉の突っ張りから起こります。その筋肉をほぐして、足首の痛みを取る43円療法です。
※刺激ポイントは、症状が右側の場合を図示しています。症状が左側の場合は、左足の同じ箇所が刺激ポイントになります。

●使用する43円の数…6個 ●症状のあるほうに行う


❶対応する刺激ポイントを探す。
❷刺激ポイントのある場所に、サポーターなどの固定具を巻く。
❸刺激ポイントの位置に、43円をそれぞれ挟み込む。
❹③の状態のまま、100歩歩く。
❺終わったら、43円と固定具を外す。

股関節痛

股関節痛は、骨盤と太ももをつないでいる筋肉とともに、太もも側面や足首を走る筋肉がこわばることによって起こります。それらの筋肉をほぐして股関節痛を取る43円療法です。
※刺激ポイントは、症状が右側の場合を図示しています。症状が左側の場合は、左足の同じ箇所が刺激ポイントになります。

●使用する43円の数…6個 ●症状のあるほうに行う

❶対応する刺激ポイントを探す。
❷刺激ポイントのある場所に、サポーターなどの固定具を巻く。
❸刺激ポイントの位置に、43円をそれぞれ挟み込む。
❹③の状態のまま、100歩歩く。
❺終わったら、43円と固定具を外す。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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