【育毛薬膳】薄毛、白髪の悩みは漢方で対策 頭皮の血行を促し髪が若返る!

【育毛薬膳】薄毛、白髪の悩みは漢方で対策 頭皮の血行を促し髪が若返る!

漢方では、頭髪のことを、「血余」といいます。つまり、血液の余ったものが髪になるとされているのです。逆にいえば、血が足りないと、抜け毛、薄毛、白髪など、髪のさまざまな悩みが起こってきます。今回の育毛薬膳で、特に腎・肝・脾の働きを高める食品を選んでいます。それぞれの食品について解説します。【解説】マダム晴子(香港薬膳師)


東洋医学に基づき髪を育てる食材を厳選

 漢方では、頭髪のことを、「血余」といいます。それは、文字どおり、余った血を意味します。つまり、血液の余ったものが髪になるとされているのです。逆にいえば、血が足りないと、抜け毛、薄毛、白髪など、髪のさまざまな悩みが起こってきます。そこで、足りない血を補うことが、育毛の大原則となります。

 古来、薬膳料理で重んじられてきたのが、「陰陽五行説」です。陰陽とは、森羅万象を二つの性質に分類する考え方です。五行は、その万物をさらに五つの基本要素から分類するもの。内臓の働きを五つに分類したのが五臓(肝・心・脾・肺・腎)になります。東洋医学における五臓は、西洋医学的な内臓の考え方と必ずしも同じではありません。むしろ、内臓を含めた人体のさまざまな機能を、五つのグループに分類したものと考えてください。

 さて、育毛のために重要なのが、五臓のうち、腎と肝と脾の働きです。腎は、生命エネルギーの源です。腎が弱ると、髪も弱ります。肝は、血を補う働きがあります。血液の不足は、髪の状態が悪くなることに直結します。ですから、腎と肝の働きを高める食品が必要です。
 それと並んで、大事なのが、脾の働きです。脾がよく働くと、血がサラサラになり、全身の血液循環がよくなります。頭皮の血行もよくなりますから、髪の毛にも栄養が行き届くことになります。

ヒジキはハゲに効く!黒ゴマで白髪が黒々!

 今回の育毛薬膳では、特に腎・肝・脾の働きを高める食品を選んでいます。それぞれの食品について、解説しましょう。

 ヒジキは、腎と肝に効果のある食品です。漢方では、ケガで大量出血したかたや、貧血で悩むかたにヒジキが勧められてきました。この例からもわかるように、血を補う作用がとても高いのです。また、腎を高めることで、生命エネルギーを高め、髪を養う効果もあるでしょう。
 ヒジキは、髪の悩み全般に勧められますが、なかでも特長を一つ挙げるとすれば、髪の毛の数が少なくなってきたかたに推奨される点です。ズバリ、ハゲに効くのがヒジキといってもよいでしょう。

 タコは、肝の働きを助け、補血作用を高めます。さらに、脾の働きもよくするので、頭皮の血行が活発になり、髪の栄養状態をよくします。西洋医学的には、タコには血栓予防効果があるとされています。その点からも、髪の栄養状態をよくしてくれる効果が期待できます。
 タコは、髪にコシ、ハリがないかたや、髪の毛がちぎれやすいかた、髪にボリュームがないかたにお勧めです。

 レバーは、そもそも血を貯蔵する臓器ですから、血を補うのに格好の食品です。
 鶏レバーは、腎・肝・脾の働きを高めます。タコと同様に、補血作用に優れています。鶏レバーは消化力を高めますので、とった栄養が髪にもよく行き渡りやすくなります。豚レバーは、肝・脾の働きを高める効果があります。やはり、補血作用がメインの効果となるでしょう。
 肝の働きが弱ると、目に症状が出ることがよくあります。ですから、例えば、眼精疲労や老眼があり、かつ、髪が薄くなってきたかたには特にレバーがお勧めです。

 アボカドは、肝と脾に効果のある食品です。おなかの調子を整える働きがあり、西洋医学的には、肝機能をアップさせる効果があるとされています。このため、血中コレステロールを抑制し、余分なコレステロールの排出を促す作用が期待できます。特にアボカドをお勧めしたいのが、頭皮が脂っぽくて、ハゲに悩むかたです。

 黒ゴマは、腎・肝・脾・肺と、さまざまな機能を高める食品です。補血作用も優れており、髪の毛の悩み全般に効果的。なかでも、髪の毛がパサつきがちのかたで、抜け毛が多いというかたにいいでしょう。また、白髪を黒くする作用も、黒ゴマの大きな特長です。

 育毛薬膳を、毎日の食事に取り入れて、髪の健康維持に役立ててください。

→漢方パワーで髪の成長を促す「育毛薬膳レシピ①」はコチラ
→漢方パワーで髪の成長を促す!「育毛薬膳レシピ②」はコチラ

マダム晴子
1977年生まれ。香港薬膳師。華僑の夫を持つ香港マダム。医食同源の考え方に基づいた薬膳料理のレシピを数多く考案。美容や育毛のほか、セックスレス改善などにも積極的に取り組み、各方面から高い評価を得ている。インターネットのコラムなど連載多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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