【便秘を治す】コロコロ便しか出ない ねっとり便 べっとり便 下痢便 あなたはどのタイプ?

【便秘を治す】コロコロ便しか出ない ねっとり便 べっとり便 下痢便 あなたはどのタイプ?

一般に「便秘に効く」と言われている方法はたくさんあります。しかし、便のタイプに合わない方法を続けていれば、腸の不調を招き、たとえ便通があってもスッキリしなかったりします。便のタイプ別に、腸の状態を改善して、気持ちよく便を出す方法を紹介しましょう。【解説】蓮村 誠(マハリシ南青山プライムクリニック院長) 


便のタイプで便秘の解消法が違う

 皆さんは、ふだん、どのような便をしていますか? 便を大きく分けると、次の3つのタイプがあります。

❶コロコロタイプ・・・便の水分が少なくて硬い
❷ゆるゆるタイプ・・・便が軟らかくて形にならない
❸ねっとりタイプ・・・便がねっとりとして重い

 食物繊維をとる、冷たい水を飲むなど、一般に「便秘に効く」と言われている方法はたくさんあります。しかし、便のタイプに合わない方法を続けていれば、腸の調子がよくならなかったり、たとえ便通はあってもスッキリしなかったりするものです。例えば、コロコロタイプの人は、冷たい水をたくさん飲むと、便秘がひどくなる場合があります。

 便は健康のバロメータと言います。インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」でも、便の出方を重視し、便秘は万病のもとと考えられてきました。

 腸は、便を形作って排泄する器官ですが、アーユルヴェーダでは、全身にたまった毒素を集めて体の外に出す働きがあるとも考えられています。

 私たちの体では、食べ物をとり、消化して、エネルギーとして使う過程で、毒素が生み出されています。便とともに排泄される毒素は、便秘が続くと、どんどんと体内にたまっていくことになるのです。

 その結果、頭や肩が痛くなったり、すぐに疲れたり、暗い考え方になったりしがちです。

 理想的なのは、毎朝、切れのよい便がスキッと出ること。形はバナナ状で、色が薄くてべたつかず、においもありません。そして、肛門の周囲が汚れず、おしりを拭く紙も少なくて済むので、環境に優しいエコな便です。

 今回は、便のタイプ別に、腸の状態を改善して、気持ちよく便を出す方法を紹介しましょう。

便はその人の体質が大きく関係する

 便秘になりやすいかどうか、そして、どのような便が出やすいかは、その人が生まれ持った体質が大いに関係します。

❶コロコロタイプ
「1〜2週間、出ないことも珍しくない」というコロコロタイプの人は、体が乾燥しやすい傾向があります。アーユルヴェーダで言うところの「ヴァータ」体質です。生活が不規則になると、便秘になりがちです。

❷ゆるゆるタイプ
 ゆるゆるタイプの場合、どちらかというと下痢ぎみで、便が出た後に肛門がひりひりと痛くなることがよくあります。
 時間に追われて、勢いよくがつがつと食べると便通が乱れるこのタイプは、「ピッタ」体質とされています。

❸ねっとりタイプ
 ねっとりタイプは、便が出てもスッキリしません。爽快感がないうえ、便をした後でおしりを紙でごしごしと拭きたくなることもよくあります。甘い物や脂肪が多いこってりした物が好きではありませんか? 体が重くなる傾向がある「カパ」体質です。

便をスキッと出すと毎日が明るく楽しい

 こうした体質は、生まれつきのものなので、人生を通して本質的には変わりません。しかし、年齢や生活習慣、季節などで、違う体質の傾向が出てくることもあります。

 私たちの人生では、生まれてから25歳くらいまでは、カパが優勢で、体がみずみずしい時期です。25歳から50歳までの間はピッタが優勢で、行動力・知力にあふれ、エネルギッシュです。50歳以降はヴァータが優勢で、全身に乾燥感や軽さがもたらされます。

 生まれつきの体質や、年齢・季節による体質の変化を知っておくことは、便をスキッと出して、毎日を明るく、楽しく過ごすためにたいへん役立ちます。

 アーユルヴェーダは、5000年にわたって伝えられてきた、長い歴史を持つ自然医学です。私自身、胃痛や湿疹に悩まされていた30歳の頃にアーユルヴェーダの本と巡り合い、その生活術を実践しました。

 そして、体調が回復したばかりか、約80㎏あった体重が60㎏まで減り、便通も安定しました。すがすがしく起きることができて、朝いちばんに便がスキッと出て、気持ちにも余裕が生まれてきたのです。

蓮村 誠
1961年、神奈川県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業、医学博士。東京慈恵会医科大学病理学教室および神経病理研究室勤務の後、92年、オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ医師養成コースに参加。現在、診療に当たる傍ら全国各地での講演活動、書籍執筆、テレビ出演、雑誌の連載などマハリシ・アーユルヴェーダの普及に努める。『毒を出す食ためる食』(PHP文庫)など著書多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


【腸内環境を改善】宿便と有害物質を排出して腸を大掃除する「解毒スープ」とは

【腸内環境を改善】宿便と有害物質を排出して腸を大掃除する「解毒スープ」とは

解毒スープを飲んで2時間もすると、体がポカポカしたり、尿意を催したりといった、なんらかの変化を実感できるでしょう。便秘がひどい人の場合は、便通への効果に時間がかかることもありますが、根気よく続けてください。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)


【腸の大掃除】便秘体質から出せる体質に 排便力を高める「解毒スープ」の作り方・飲み方

【腸の大掃除】便秘体質から出せる体質に 排便力を高める「解毒スープ」の作り方・飲み方

解毒スープを作るのに必要な材料は、ゴボウ・ショウガ・タマネギの皮・マイタケ・パセリ、そして天然塩です。材料はすべて身近なものですが、入手できないときは、どれかが欠けても構いません。まずはぜひ実践してみてください。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)


【便秘にも下痢にも効果】解毒スープ症例 2日で11回も出た!薬に頼らず出た!

【便秘にも下痢にも効果】解毒スープ症例 2日で11回も出た!薬に頼らず出た!

解毒スープを飲むと、腸内環境は劇的によくなります。その結果、出なかった人は出るようになり、出過ぎていた人はほどよい回数になります。カチカチ、コロコロの便も、逆にユルユルの下痢便も、ちょうどよい硬さの快便になります。さらに、便だけでなく、その他の体の不調も改善していきます。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)


【ダイエット効果】甘くて美味しい最強の美容食「マシュマロヨーグルト」

【ダイエット効果】甘くて美味しい最強の美容食「マシュマロヨーグルト」

ダイエット中とはいえ、甘いものをどうしても口にしたくなることもあるでしょう。その点、マシュマロヨーグルトは甘くておいしいので、我慢によるストレスがかからず、楽しみながら毎日続けられるのです。朝食に食べると、優れた美容・健康効果がもたらされます。【解説】森崎友紀(管理栄養士・料理研究家)


【ダイエット・便秘に効果】美肌になる「マシュマロヨーグルト」基本の作り方&デザートレシピ

【ダイエット・便秘に効果】美肌になる「マシュマロヨーグルト」基本の作り方&デザートレシピ

作り方はとても簡単。一度に4食分作り、毎朝1回食べる(4日で食べきる)のが基本です。記事内では、マシュマロヨーグルトを使ったアレンジデザート3品をご紹介します。ダイエット中でも安心して食べられるうえ、多くの女性が気にしている便秘や肌トラブルの改善が期待できます。【解説】森崎友紀(管理栄養士・料理研究家)


最新の投稿


【肝臓ってどんな臓器?】急性肝炎と慢性肝炎の違い 健康診断の数値の見方や働きを専門医が解説

【肝臓ってどんな臓器?】急性肝炎と慢性肝炎の違い 健康診断の数値の見方や働きを専門医が解説

肝臓は、よく「体内の一大コンビナート」にたとえられます。栄養素の分解、合成、代謝、貯蔵、有害物の解毒、重要な消化液である胆汁の生成など、細かく分けると数百もの働きを担っており、まるで各種の工場や倉庫が集まったような機能を果たしているからです。【解説】髙橋弘(麻布医院院長ハーバード大学医学部内科元准教授)


【血圧を下げる】ポリフェノールの健康効果が最大級「レモンコーヒー」 近視・老眼も防げる

【血圧を下げる】ポリフェノールの健康効果が最大級「レモンコーヒー」 近視・老眼も防げる

レモンコーヒーは、ポリフェノールの玉手箱。コーヒーにはクロロゲン酸、レモンにはエリオシトリンなどが含まれています。一緒に飲むことで、コーヒーとレモンのポリフェノールが併せて取れるので、よりいっそう健康効果が高まるでしょう。【解説】板倉弘重(芝浦スリーワンクリニック名誉院長・日本ポリフェノール学会理事長)


【ひざの痛み】ツボを揉むより簡単!足の“親指”を刺激するだけで血流アップ 冷えも腰痛も消えた!

【ひざの痛み】ツボを揉むより簡単!足の“親指”を刺激するだけで血流アップ 冷えも腰痛も消えた!

足の裏には、親指を頭、親指のつけ根を首として、かかとへと向かって、全身の内臓や器官に対応する「反射区」が、人体図のように並んでいます。LTF療法は、ふくらはぎなどの足、足の指、手の指をもんだり刺激したりすることで、血液循環をよくし、痛みや不調を取り去る方法です。【解説】原田秀康(国際足健法協会会長)


【体験談】しびれるほどの足の冷えが足の親指刺激で和らいだ!こむら返りもなくなった

【体験談】しびれるほどの足の冷えが足の親指刺激で和らいだ!こむら返りもなくなった

私は、7年前に脳梗塞で倒れ、その後1年半ほど歩くことができませんでした。足の親指刺激を日課に加えてからは、しびれるような足の冷えが徐々に和らぎ、靴下をはかなくても眠れるようになりました。最近では、ふらつかずにしっかり歩けるようになっています。【体験談】杉井小夜子(無職・84歳)


【腸内環境を改善】宿便と有害物質を排出して腸を大掃除する「解毒スープ」とは

【腸内環境を改善】宿便と有害物質を排出して腸を大掃除する「解毒スープ」とは

解毒スープを飲んで2時間もすると、体がポカポカしたり、尿意を催したりといった、なんらかの変化を実感できるでしょう。便秘がひどい人の場合は、便通への効果に時間がかかることもありますが、根気よく続けてください。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)