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【酢玉ねぎ】はなぜ血圧を下げる効果があるのか 考案医師が解説

【酢玉ねぎ】はなぜ血圧を下げる効果があるのか 考案医師が解説

酢タマネギは、血圧を下げるだけにとどまらず血糖値の改善や便秘の改善、ダイエットなど多くの健康効果があります。タマネギには強力なファイトケミカルが含まれるとわかってきました。硫化アリルやケルセチンには、血中の余分な糖や脂質を減らす作用があります。【解説】周東寛(南越谷健身会クリニック院長)

解説者のプロフィール

周東 寛
南越谷健身会クリニック院長。専門はガンとアレルギー。食事や運動の指導を自ら実践し、心身医学療法なども加え、トータルヘルスの確立に注力している。テレビや新聞、雑誌などのメディアでも活躍。著書多数。

健康雑誌『安心』で酢タマネギ健康法を初めて紹介

 「最大血圧が185㎜Hgほど、最小血圧が100㎜Hgぐらいあり、くも膜下出血で倒れ、降圧剤(血圧を下げる薬)も飲んでいました。それが、酢タマネギを食べたら血圧が徐々に下がって安定し、降圧剤が不要になりました」(49歳・女性)

「脳梗塞(脳の血管が詰まって起こる病気)で倒れた夫は、最大血圧が150~160㎜Hgもあり、ときどき頭痛にも悩まされていました。それが、酢タマネギで120~130㎜Hgで安定するようになり、高かった中性脂肪値まで正常化しました」(69歳・女性)

「酢タマネギを食べたら、最大血圧150㎜Hgで最小血圧90㎜Hgだった血圧が、順調に下がり正常化。しかも、9㎏もやせられて、夫は血糖値、肝機能値が大改善しました」(54歳・女性)


 私は今まで、健康雑誌『安心』で、「酢タマネギ」の健康効果について、何度もご紹介してきました。そのたびに編集部には、「効果があった」という喜びの声が、多数寄せられているそうです。
 なかでも、冒頭でご紹介したように「高い血圧が下がった」という声が多いそうですが、酢タマネギは、確かに、血圧を下げるのに効果的な健康食だといえます。

酢タマネギで血圧が下がる理由

 酢タマネギで血圧が下がる理由としてまず挙げられるのは、タマネギに含まれる「ファイトケミカル」の作用です。
 野菜には、ファイトケミカルと呼ばれる物質が豊富です。従来、緑黄色野菜がもてはやされがちでしたが、最近はタマネギなどの白い野菜にも、強力なファイトケミカルが多いことがわかってきました。
 
ファイトケミカルとは、植物が紫外線や害虫などから自らを守るために作り出した物質で、抗酸化作用(酸化を防止する作用)や、ガン予防、免疫力(病気に対する抵抗力)を高める働きなど、人体に有効な作用も多いことから、最近では、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次ぐ「第7の栄養素」として注目されています。

 タマネギに含まれるファイトケミカルの代表格は、硫化アリルです。硫化アリルは、血管内で血液が固まるのを防ぐ、血液サラサラ効果(血栓予防効果)や、血管を広げて血流をよくし、血圧を下げる作用があります。さらに、血中の余分な糖や脂質を減らす効果もあります。タマネギには、ケルセチンというファイトケミカルも豊富に含まれています。この成分も、強い抗酸化作用によって、血管をしなやかに保ち、血圧を下げる作用があります。

 こうした効果を持つタマネギを、酢に漬けることで、さらに、血圧低下効果がパワーアップします。なぜなら、酢そのものにも、血液サラサラ効果があるからです。

 酢は、酸素を運ぶ赤血球に糖がくっついて「ネバネバ血液」になるのを防ぎます。そのため、血栓予防、血流促進、血圧低下に同時に効きます。
 酢タマネギは、血圧が気になる人にとっては、最高の組み合わせといえるでしょう。

血圧以外にもこんな症状に効果がある

糖尿病や便秘の改善!ダイエットにも有効

 酢タマネギの健康効果は、血圧だけにとどまりません。タマネギに含まれる硫化アリルやケルセチンには、血中の余分な糖や脂質を減らす作用があります。

 さらに、硫化アリルは、糖がエネルギーに変わるときに必要な、ビタミンB1の吸収を高め、その働きを助けます。ビタミンB1が豊富な食材(豚肉など)と一緒に取ることで、新陳代謝が活発になり、スタミナもアップするのです。
 加えて、タマネギには、善玉菌であるビフィズス菌を増やして腸内環境をよくするオリゴ糖や、便通を促す食物繊維も豊富です。

 つまり、タマネギは、体内の余分な糖や脂質を減らすとともに、便通をよくして体の新陳代謝を促すので、血糖値が高い人、メタボの人、ダイエットしたい人にも、ピッタリの食品といえるわけです。

 とはいえ、どんなにいい物でも、作るのが大変だったり、材料が手に入りにくかったりするのでは、続けられません。酢タマネギは、タマネギ・酢・ハチミツという、身近な材料で簡単に作れるので、「続けやすい」という点でも、優れているといえるでしょう。

 タマネギだけを生で取ると、胃腸壁への刺激が強すぎる場合がありますが、酢に漬けた物なら、その恐れもなく、安心して食べられます。

私自身も毎日食べて患者にも勧めている

 私自身も、酢タマネギを、15年以上前から毎日欠かさず食べています。酢タマネギを習慣的に食べ始めて、とても体調がよくなりました。

 まず、滞りがちだった便通がよくなり、毎日スムーズに出るようになりました。ときには、1日3回ぐらい、気持ちのいい排便があります。また、忙しくなると起こっていた耳鳴りが起こりにくくなり、起こっても軽く、気にならなくなりました。油断すると増えがちだった体重も、増えなくなって助かっています。

 自分で試して「本当によいもの」と実感しているので、患者さんたちにもよく勧め、大変好評です。その中には、血圧はもちろん、血糖値、中性脂肪値が下がった人、便秘が解消できた人、耳鳴りやめまいが改善した人、ダイエットに成功した人などがいます。私の酢タマネギは、とても簡単に作れますので、皆さんもぜひお試しください。
 なお、使用する酢は、醸造酢ならなんでもよく、玄米酢や黒酢でもおいしくできますが、私は、マイルドな味わいのリンゴ酢が好きです。初めての人でも食べやすい味に仕上がるので、お勧めです。

 酢タマネギは、そのままでもおいしく食べられますが、さまざまな料理にも活用できます。
・フライや揚げ物にかける
・刺し身や焼き魚にかける
・冷ややっこにかける
・蒸し野菜やゆで野菜などにかける
 なかでも、私が気に入っているのが、ゆでキャベツにかける食べ方です。私は、朝食代わりにゆでキャベツ(キャベツ5分の1~6分の1個をざく切りにして1分ほどゆでたもの)を食べますが、それに、しょうゆ皿に山盛り1杯くらいの酢タマネギをのせて食べると、とてもおいしいのです。

 なお、酢タマネギは、漬けたタマネギを食べるだけでなく、漬け汁も残さず使うことをお勧めします。漬け汁には、タマネギの有効成分が溶け出しているからです。料理にちょっと酸味を加えたいときなどは、酢の代わりに、酢タマネギの漬け汁をぜひ活用してください。

 私自身も、ときどき、少量の漬け汁をそのまま飲んだり、水で薄めて飲んだりします。
 また、ゆでキャベツに酢タマネギをのせるとき、大さじ2杯程度の漬け汁もかけます。食べ終わると、ゆでキャベツの汁気と漬け汁が混じったものが残るので、きれいに飲み干します。

 ぜひ、血圧や血糖値のコントロールと健康維持に、酢タマネギをお役立てください。

酢タマネギの美味しい食べ方

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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