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糖尿病、高血圧、高脂血症を防ぎ合併症のリスクも減らす「玉ねぎドレッシング」

糖尿病、高血圧、高脂血症を防ぎ合併症のリスクも減らす「玉ねぎドレッシング」

玉ねぎが体によいのはよく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。しかし、玉ねぎを毎日食べたくても、あのツンとする刺激臭が嫌で、玉ねぎ料理は苦手という人も多いでしょう。そこでお勧めなのが、玉ねぎドレッシングです。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)

解説者のプロフィール

里見英子(さとみ・えいこ)
●里見英子クリニック
大阪市東淀川区豊新5-15-4
06-6328-3103
http://www.satomi-eiko.com/

里見英子クリニック院長。
兵庫医科大学卒業後、白山病院副院長を経て、2014年8月に里見英子クリニック開業。内科、美容内科、アンチエイジングを担当。テレビや雑誌などにも出演し、美容法、健康法をわかりやすく伝えている。

女医が勧める美味ドレッシング

タマネギが体によいのは、比較的よく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。

しかし、タマネギを毎日食べたくても、刻んだときのあのツンとする刺激臭が嫌で、タマネギの調理はちょっと苦手という人も多いでしょう。

そこでお勧めなのが、「タマネギドレッシング」です。タマネギドレッシングは、糖尿病や、その合併症を予防する効果が期待できます。常備しておけば、手軽にタマネギを摂取できるほか、いろいろな料理がとてもおいしく食べられるのです。

タマネギにオリーブ油と酢を加えて作るタマネギドレッシングは、糖尿病に有効な作用があります。

まず、タマネギには、グルタチオンという物質が含まれています。これはタマネギの甘味成分で、抗酸化物質の一つ。このグルタチオンに、膵臓のβ細胞を保護し、インスリンの分泌を促す働きがあるのです。

新しく開発された糖尿病治療薬に、グルタチオン酸の作用を強化した薬があり、治験(新薬が承認されるための臨床試験)で糖尿病への効果が確認されています。タマネギには、薬のように高濃度のグルタチオンは含まれてはいないものの、毎日食べることで、血糖値の改善効果が期待できるのです。

タマネギには、ケルセチンという強力な抗酸化物質(酸化を防止する物質)も含まれています。酸化は老化を引き起こしますが、これらの有効成分は、酸化の害を抑えてくれます。膵臓をはじめ、他の臓器や血管などが酸化されにくくなって、体を若々しく保つことができます。

オリーブ油には、オレイン酸という酸化されにくい脂肪酸が多く含まれています。オレイン酸には、動脈硬化やガンの原因となる過酸化脂質を抑え、LDL(悪玉)コレステロールを減らす作用があるのです。

酢には、血流を促して、血圧を下げたり、コレステロールを減らしたりする作用があります。さらに、酢酸やクエン酸などの有機酸が豊富です。有機酸はエネルギーを生み出すクエン酸回路を活性化するので、疲労回復に役立ちます。

糖尿病に高血圧、動脈硬化、高脂血症(血液中にコレステロールや中性脂肪が増え過ぎた状態)が重なると、合併症を引き起こすリスクが高まりますが、タマネギドレッシングには、それを抑える働きがあるのです。

タマネギドレッシングの作り方

【材料】(作りやすい分量)
タマネギ…大1個
オリーブ油…大さじ3
酢…大さじ1と1/2
レモンの搾り汁…適宜
シソ(みじん切り)…適宜
すりゴマ…適宜
パセリ(みじん切り)…適宜

【作り方】
タマネギを洗って皮をむき、適当な大きさに切ってフードプロセッサーに入れ、細かく砕く。
※おろし金ですりおろしてもよい。

①をボウルに入れ、オリーブ油、酢を加えてよく混ぜる。

②に好みで、レモンの搾り汁、シソ、すりゴマ、パセリなどを加えて混ぜたら出来上がり。

【ポイント】
※出来上がったタマネギドレッシングは、密閉できる容器に入れて、冷蔵庫で保存する。
※4〜5日で使い切る。
※タマネギを薄くスライスして作ると、食感がシャキシャキして、違った味わいに。

【食べ方】
生野菜サラダや温野菜サラダ、和え物にかけたり、肉料理や魚料理に添えたりして、毎日大さじ1〜2杯を目安に食べる。タマネギと豚肉は相性がよいので、豚肉料理に合わせるのが特におすすめ。

豚肉料理に使うのが特にお勧め!

タマネギドレッシングは、サラダや和え物のほか、和風・洋風を問わず、肉料理や魚料理などに、とてもよく合います。

特に、ポークソテーや煮物など豚肉料理に使うのがお勧め。タマネギの硫化アリルという成分によって、豚肉に含まれるビタミンB1の吸収がよくなり、糖質やたんぱく質がエネルギーに変わりやすくなるなど、新陳代謝が活発になるからです。

タマネギドレッシングは健康によいので、血糖値の高い人だけでなく、どなたにもお勧めできます。いろいろな料理に活用して、おいしく食べながら、糖尿病の予防・改善をはじめ、健康増進に役立ててください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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