生体電流の乱れが多くの病気の原因
便秘にはさまざまなタイプのものがありますが、便秘の種類を問わず、あらゆる便秘解消に有効な「11円療法」を紹介します。
11円療法とは、10円玉と1円玉を、二つのツボにはることによって、体のさまざまな不調を解消する健康法です。
私たちの体には、ごく微弱な電流(生体電流)が流れています。この生体電流が正しく働くことによって、脳や心臓などの臓器が動かされ、血液やリンパの流れも調整されています。生体電流は、私たちが健康に生きていくうえで、欠かせないものです。
実は、私たちが悩まされている病気の多くは、この生体電流が乱されることから起こっていると考えられるのです。そして、この生体電流の乱れを正すのが、11円療法です。
10円は銅、1円はアルミニウムでできています。この異なる金属を体にはると、10円玉がN極、1円玉がS極となり、生体電流が発生します。
発生した電流は、N極からS極へ、すなわち、10円玉から1円玉へ流れることになります。この通電効果によって、体に生じていた生体電流の乱れが調整され、便秘をはじめ、さまざまな症状の改善につながるのです。
10円玉と1円玉をはる場所は、東洋医学でいう気(一種の生命エネルギー)の通り道である経絡上の重要なツボです。
そのため、10円玉と1円玉の間に発生した生体電流の通電効果によって、経絡の気の流れをよくする効果が期待できるのです。
便秘や下痢に効く11円療法のやり方

消化器の働きを改善し腸内環境がよくなる
便秘の場合、大巨と足の三里という二つのツボを用います。
大巨は、へその斜め下の位置にあります。まず、へそから指幅3本分(人差し指、中指、薬指をそろえた指幅)下にたどり、さらに、左右に指幅3本分移動したところにあります。
足の三里は、ひざのお皿の真下にある、むこうずねの骨の出っ張りの頂点から、指幅3本分下にたどり、さらに、足の小指側へ人差し指の幅分だけ寄ったところにあります。
ツボの位置が確認できたら、硬貨を置いて、その上からテープをはり、落ちないように固定します。テープは、かぶれにくいサージカルテープ(医療用のテープ)がお勧めです。
左右の大巨に10円玉、左右の足の三里に1円玉をはります。夜寝る前にはって、朝起きたらはがしましょう。
おなかにある大巨は、腸の働きを整える特効ツボです。足の三里は、あらゆる効能を備えたツボですが、この場合、消化器の働きを活性化する働きがあります。
これらのツボへの通電効果によって、消化器の働きがよくなり、腸内環境も改善された結果、朝の順調なお通じが期待できます。
また、この11円療法は、便秘と下痢をくり返す過敏性腸症候群など、下痢にお悩みのかたにもお勧めです。
なお、肌にはる10円玉と1円玉は、前もってアルコールや酢などで除菌し、よく洗って水気をふき取ってから使ってください。
解説者のプロフィール

鈴木秀寿
1983年、日本大学理工学部卒業。86年、国際鍼灸専門学校卒業。
87年、宝寿堂鍼灸治療院開業。2008年、葛飾区鍼灸マッサージ師会会長に就任。
●宝寿堂鍼灸治療院
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