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【眼科医考案】ヘアバンドにポニーテールが最強!超簡単「まぶたアップ法」

【眼科医考案】ヘアバンドにポニーテールが最強!超簡単「まぶたアップ法」

まぶたのたるみを治すと、眼科領域の疾患である眼精疲労、目の痛み、ドライアイ、視力低下などに限らず、同時に治ってしまう疾患は少なくありません。頭痛、高血圧、肩こり、冷え症、不眠、下痢、便秘、アトピー性皮膚炎、腰痛、うつなどへの効果が期待できます。【監修】栗橋克昭(栗橋眼科院長) 


治りにくい涙目が眼瞼下垂手術で治った

 私は、以前は主に涙道疾患(いわゆる涙目)の治療を専門としてきました。私が考案した治療器具を用いた涙道の手術法は、今では多くの医師も取り入れています。
 そんな私ですが、2004年頃から、まぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂症」に興味を抱き、その専門家になってしまいました。そのきっかけは、あるとき頑固な涙道疾患が眼瞼下垂症を治すことによってあっさり治ってしまったことです。
 もちろん、すべての涙道疾患が眼瞼下垂の治療でよくなるとは言いませんが、眼瞼下垂を治すことが同時に他の疾患を改善してしまうことに驚かざるを得ませんでした。
 しかも、眼科領域の疾患である眼精疲労、目の痛み、ドライアイ、視力低下などに限らず、まぶたのたるみを治すと、同時に治ってしまう疾患は少なくありません。
 頭痛、高血圧、肩こり、冷え症、不眠、下痢、便秘、アトピー性皮膚炎、腰痛、うつなど多岐にわたります。眼瞼下垂症の治療後に脱肛までよくなり、驚いたこともあります。
 とはいえ、眼瞼下垂症で悩んでいても、やはり手術となると、尻込みしてしまう人もいます。そのようなかたには、自分でできる「まぶたアップ法」をお勧めしています。

まぶたを上げる「おでこ体操」のやり方

ヘアバンドとポニーテールの組み合わせが一番効果的

 自分でまぶたを上げるのに効果的なのは、「おでこ体操」と「ヘアバンド」です。
 おでこ体操のやり方は、写真を参照してください。慣れるまで鏡を見ながら行いましょう。眼瞼下垂症では額に深いシワができますが、そのシワが消えるくらい強く指でおでこを押し上げるのがポイントです。
 深呼吸と組み合わせたり、かかとの上げ下げと組み合わせたりすると、交感神経の緊張を取るのにさらに効果的です。
 ひざの悪い人は、イスに座った状態で両ひじをテーブルにつけて行ってもいいでしょう。
 簡単にできる体操ですから、1日に何度も行ってください。
 眼瞼下垂症は、まぶたをよくこする人や、コンタクトレンズを長期間使用している人もなりやすい傾向があります。先天性鼻涙管閉塞などによる涙目、花粉症やアトピーの人、目をよくこする人は要注意です。
 したがって、眼瞼下垂症は子どもにも見られます。うつや登校拒否の原因になっているかもしれません。
 眼瞼下垂症手術と同様、まぶたの機能を正常にし、頭痛や肩こりなどの不快症状を改善するのに効果的なのが、ヘアバンドです。しかし、学校によってヘアバンドを校則で禁止していることがあります。私は、全国学校保健・学校医大会で「学校におけるヘアバンド禁止は止めるべきである」というテーマの研究発表したこともあります。
 まぶたを上げる目的でヘアバンドをするには、ポニーテールと組み合わせると効果的です。

頭痛が消えた!睡眠薬が不要になった!

 まぶたアップ法で、印象深い例があるのでご紹介します。
 38歳の女性Sさんは、ひどい頭痛持ち(群発性頭痛)で、診察中に頭痛の発作が起きて、倒れてしまいました。これまでどんな治療をしても頭痛がよくならないというので、上記のまぶたアップ法を指導しました。
 すると、その場で左目のズキズキする痛みが取れ、頭痛が軽くなったと喜んでいました。
 65歳の男性Tさんの場合は、精神科でうつと診断され、睡眠薬などを服用していました。Tさんはおでこ体操を日課にしたところ、性格が前向きになり、睡眠薬なしで眠れるようになったと言っていました。
 おでこ体操は、額のシワが取れて、アンチエイジングの効果もあるので、その意味でも試していただけるといいでしょう。

解説者のプロフィール

栗橋克昭
1971年、札幌医科大学卒業。京都大学眼科などを経て、1980年、静岡県浜松市に栗橋眼科開業。
日本眼科手術学会名誉会員。涙目、ドライアイ、難治性涙道閉塞、眼瞼下垂症の診療を得意とし、難治性涙道閉塞、眼瞼下垂だけでも6000件を超す手術実績がある。
著書に『眼瞼下垂症手術 眼瞼学』(メディカル葵出版)、『身につく涙道疾患の診断と治療』(金原出版)など多数。

●栗橋眼科
http://www.k-ec.jp/index.html

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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