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【自分で治せる】坐骨神経痛の症状に即効!使い捨てカイロはここに貼れ

【自分で治せる】坐骨神経痛の症状に即効!使い捨てカイロはここに貼れ

脊柱管狭窄症の主な症状は、腰痛と足の痛み、しびれです。足の痛みは、いわゆる座骨神経痛で、休みながらでないと歩けなくなるのが特徴です。とはいえ、それらの症状の原因は、すべて脊柱管の狭窄による神経の圧迫にあるのでしょうか。そうではありません。「冷え」も大きな原因となっているのです。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)


冷えが原因の坐骨神経痛には「使い捨てカイロ」

 脊柱管狭窄症の主な症状は、腰痛と足の痛み、しびれです。足の痛みは、いわゆる座骨神経痛で、休みながらでないと歩けなくなるのが特徴です。

 とはいえ、それらの症状の原因は、すべて脊柱管の狭窄による神経の圧迫にあるのでしょうか。確かに、脊柱管の狭窄という器質的障害も、痛みやしびれを引き起こす原因の一つかもしれません。しかし、もしほんとうに脊柱管の狭窄だけが原因だとしたら、脊柱管を広げる手術で症状も消失するはずです。

 ところが、代替医療(現代の西洋医学以外の医療の総称)を行う当院には、「手術をしたのに、しびれは残った」と訴え、来院される脊柱管狭窄症の患者さんもおられます。「手術を受けたくない」と受診される患者さんばかりではないのです。
 そこで、私が第2の原因として注目しているのが、体の冷えです。実際、あらゆる体の痛みには、多かれ少なかれ、冷えの影響が存在しています。脊柱管狭窄症の患者さんも、脊椎管の狭窄という器質的素因に、冷えによる痛みやしびれが重なり、症状を悪化させているようです。
 そして、その冷えによる痛みとしびれの診断・治療を同時に行うことができるのが、以下にご紹介する「骨盤カイロ」です。

仙腸関節にカイロを貼るのがポイント

 冷えによる痛みやしびれは、体を温め、血流を活発にすることで改善します。カイロで体を継続的に温めることは、その最も簡単な治療法です。その際、冷えの影響の強い人ほど、カイロの熱で温まる体を心地よいと感じるはずです。

 一方、冷えがないところにカイロを貼れば、その過剰な熱を体は不快に感じます。骨盤カイロを試して症状が改善しない、あるいは熱くて耐えられないなら、その人の痛みやしびれの原因は、脊柱管の狭窄を否定できないことになります。
 ただし、正しい診断を下すには、どこを温めるかも大切です。
 事実、腰痛を抱える患者さんで冷えを自覚し、カイロを利用されているにもかかわらず、満足のいく効果が得られていないかたが目立ちます。その多くは、実際に痛みを感じる場所、すなわちウエストから上にカイロを貼っているケースです。

 実は、痛みを感じる場所と、痛みを引き起こしている場所は、必ずしも一致するわけではありません。痛みやしびれを引き起こしている大本は腰ではなく、多くは腰の下の骨盤上にあります。骨盤を構成する腸骨と仙骨の連結部となる、仙腸関節がそのポイントです。

1〜2時間で効果を実感できる!

 背骨と足の骨をつなぐ骨盤は、体の土台となる骨の集まりです。その骨盤が機能するうえで、重要な役割を果たしているのが仙腸関節です。
 というのも、仙腸関節は全身の関節の動きと関係し、その動きが悪いと、全身の関節の動きが悪くなります。こうして体のバランスがくずれ、筋肉の過度な緊張から、血流が妨げられた結果として、冷えによる痛みやしびれが生じるのです。

 この仙腸関節の動きを、温熱刺激によって回復させていくのが、骨盤カイロの目的です。つまり、仙腸関節が尾てい骨の上の仙骨の両わきにあるため、骨盤カイロでは、カイロをウエストより上ではなく、ウエストからお尻にかけて貼る必要があるわけです。
 その際、脊柱管狭窄症などで座骨神経痛が出ている人は、使い捨てカイロを2枚、縦に並べて貼るのがよいでしょう。というのも、座骨神経の一部は仙骨から足へと下っています。座骨神経痛の症状を取るには、仙骨、仙腸関節とともに、その周囲を広範囲に温めたほうがより効率的と考えられるからです。

低温やけどに注意しましょう

 さらに、骨盤カイロに追加する形でなら、実際に痛みを感じる腰や足にもカイロを貼ってかまいません。各自、より症状が楽になる方法を工夫してください。

 骨盤カイロは、非常に即効性に優れた治療法でもあります。その症状に冷えが関係していれば、カイロを貼った1〜2時間後には、痛みやしびれが楽になってきたのを実感できるはずです。
 1年前に「脊柱管狭窄症で腰が痛く、足もしびれてつらい」と来院されたAさん(70歳・男性)も、骨盤カイロの効果が強力に発揮された一人です。指導後の再診日には、「カイロを貼っていれば痛みもしびれも感じない。おかげで歩けるようになった」と満面の笑顔で報告してくれました。

 皆さんも、ぜひ骨盤カイロを試して、その効果を確認してください。
 ただし、カイロの使用に当たっては、低温ヤケドに対する注意が必要です。素肌に直接貼るのは厳禁。肌着を2枚以上重ねた上に貼りましょう。

 また、実際に低温ヤケドを起こしやすいのは、夜、寝ているときです。寝ている間はカイロの使用を避けるか、日中よりもさらに衣類を厚くして、温度を調節してください。熱による皮膚の乾燥が気になる場合は、カイロが当たる部分の皮膚に、保湿効果のあるクリームやワセリンを塗って保護するといいでしょう。

骨盤カイロのやり方

【体験談】脊柱管狭窄症の改善のきっかけは「骨盤カイロ」

解説者のプロフィール

田村 周
 1976年山口県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。山口大学医学部総合診療部、長崎医療センター総合診療部、仁徳会周南病院、樹一会山口病院などを経て、山口嘉川クリニック開業。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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