MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【カレーの健康効果】瞬時に体温を上げる「カレースープ」で腰痛の症状を改善

【カレーの健康効果】瞬時に体温を上げる「カレースープ」で腰痛の症状を改善

加齢によって背骨がもろくなると、脊髄の神経を包囲している脊柱管が狭まってきて、脊柱管狭窄症を引き起こしやすくなります。脊柱管狭窄症になると、神経が圧迫されて、しだいにうっ血状態を起こし、脊髄につながっている血流の悪化を招くことから、痛みやしびれが現れてくるのです。【解説】丁宗鐡(日本薬科大学学長・医学博士)

瞬時に体温が上がり長時間温まる!

 加齢によって背骨がもろくなると、脊髄の神経を包囲している脊柱管が狭まってきて、脊柱管狭窄症を引き起こしやすくなります。脊柱管狭窄症になると、神経が圧迫されて、しだいにうっ血状態を起こし、脊髄につながっている血流の悪化を招くことから、痛みやしびれが現れてくるのです。

 また、脊柱管狭窄症は、筋肉が衰えた人も陥りやすい症状です。なぜなら、筋肉が少なくなれば、当然ながら血流が不足してくるからです。

 さらに、脊柱管狭窄症には肥満も禁物です。体が重くなると腰への負担が大きくなり、腰部脊柱管狭窄症を起こしやすくなります。
 したがって、脊柱管狭窄症を予防・改善するためには、長期的な観点からいえば、血流を改善し、骨や筋肉を強化することが必要です。また、短期的に注意するべきなのは、肥満を防止するということです。

 まず、血流の改善ですが、全身をしっかりと温めて、体の深部温度を高めるということが大切です。深部温度が高まれば、血液の循環がよくなりますし、代謝がアップして肥満防止にもつながります。
 そこで、ぜひともお勧めしたいのが「カレースープ」です。

血行を高めるカレースープの作り方

 カレーには、血行をよくし、新陳代謝を高める作用のあるスパイスが豊富に含まれています。そのため、カレーを食べると瞬時に体温が上がり、長時間にわたって体を温めてくれるのです。

 特に、このカレースープは、朝食時にとるといいでしょう。朝は、1日の始まりですから、代謝を上げるなら朝が最も効果的です。スパイスで体が温まれば、朝から心身が活動的になり、やる気もわいてくるでしょう。

 そして、朝から代謝が活発になれば、体内の細胞の働きが高まり、胃腸や肌の調子を整えて、免疫力を向上させる効果も期待できます。

 カレースープの作り方は、実にシンプルです。魚や肉、野菜など、好みの具材をゴマ油などで炒めて、水を加えてコンソメスープや塩・コショウで味を調えるだけです。基本的には、みそ汁を作る要領でかまいません。みそを入れる代わりに、カレー粉を入れれば簡単に作ることができます。

松前漬やイカの塩辛はカルシウムが豊富

 さて、カレースープのほかにも、お勧めの食材があります。 脊柱管狭窄症を防ぎ治すため、体を温めるうえで役立つのは、紅茶などのお茶を飲むこと。シナモン、ガラムマサラ、ショウガなどの香辛料を入れるのもよい方法です。

 また、骨や筋肉の強化に役立つ食品としては、ビタミン類がバランスよく含まれているものがベストです。そういう意味でお勧めなのが、発酵食品です。
 発酵食品にはいろいろありますが、代表的なものが漬物です。漬物といえば、野菜が材料のものを思い浮かべるでしょうが、脊柱管狭窄症の改善のためには、「動物性の漬物」を食べるといいでしょう。これは、骨と筋肉を丈夫にするカルシウムが豊富だからです。

 日本には、動物性の漬物がいろいろあります。松前漬けやイカの塩辛も伝統的な漬物です。また、肉をみそ漬けにしたり、魚を粕漬けにしたりするのもポピュラーな食べ方です。こうした動物性の漬物を積極的にとりましょう。
 ただし、これらの食品の難点は塩分が多いことです。そこで、塩抜きをして食べたり、薄味の野菜の漬物と混ぜたりするなどの工夫をしてください。

 さて、骨を丈夫にするには、ビタミンDも不可欠です。
 ビタミンDを多く含む食品としては、シラス、サケ、イワシ、ウナギ、ニシンなどの魚類や、キクラゲ、シイタケなどのキノコ類が挙げられます。
 以上に紹介した食品を、日常の食生活に取り入れて、予防や改善に役立ててください。

解説者のプロフィール

丁 宗鐡
1947年、東京都生まれ。横浜市立大学医学部卒。医学博士。現在、漢方相談百済診療所院長。北里研究所東洋医学総合研究所基礎研究部部長を経て、日本薬科大学学長。日本東洋医学会専門医・指導医、東亜医学協会理事、日本未病システム学会理事。『「カレーを食べる」と病気はよくなる』(マキノ出版)ほか、著書多数。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
脊柱管狭窄症という病気は、体がゆがみ、筋膜が非常にかたくなることが一因といえます。特に、高齢者の場合、筋膜の硬化が顕著です。このように、筋膜がかたくなると神経や血液の流れが悪くなるため、痛みやしびれが起こるのです。今回は脊柱管狭窄症を改善する体操「ネコ歩き」をご紹介しましょう。【解説】筒井朗晏(三起均整院院長)
更新: 2019-06-09 18:00:00
システマでは、闘い続けるために体を整える方法が確立されています。痛みが生じている場合、腰や背中の筋肉がかたく緊張しています。その緊張を緩めたくても痛む腰を刺激することはできないとき「おなかもみ」が役に立ちます。【解説】北川貴英(ロシア武術「システマ」インストラクター)
更新: 2019-04-05 10:09:41
毎日根気よく続けるようになって数週間経ったころでしょうか。以前よりも腕が軽くなってきたように感じました。かたかった背中の筋肉、肩の緊張もほぐれてきて、ついには腰や足の痛みをほとんど感じなくなっているのに気がつきました。【体験談】井川京子(仮名・主婦・75歳) 
更新: 2019-04-03 18:00:00
私たちは患者さんに高負荷の運動をしてもらい成果を上げてきました。しかし脊柱管狭窄症の患者さんの場合、痛みを伴うほど過度に行うと、逆に症状を悪化させてしまうことがあるのです。そこで、私がお勧めしたい体操が、「水平のポーズ」と「でんでん体操」です。【解説】田島文博(和歌山県立医科大学医学部リハビリテーション医学講座教授)
更新: 2019-04-05 10:16:37
私は、朝の起床時と夜の就寝前に、それぞれ5分ずつ行っていますが、最初はそれをするのも大変でした。しかし、無理のない範囲から始めて、だんだんできるようになりました。約3ヵ月後、杖を使わずに歩けるようになり、半年を過ぎたころからは腰の突っ張り感も減ってきました。【体験談】黒岩智子(仮名・パートタイマー・68歳)
更新: 2019-03-16 18:00:00
最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
歩くとひざが痛くなる、腰が重くなる、どっと疲れが出る。私なら、まず「浮き指」を疑います。詳しく調査した結果、現代日本人男性の6割、女性の7割が浮き指であることがわかったのです。浮き指とは、文字どおり「足の指が浮いている」状態を指します。【解説】阿久根英昭(桜美林大学健康福祉学群教授)
更新: 2019-06-18 18:00:00
鍼灸師の私がおすすめして、皆さんにご好評をいただいている「温熱ツボ刺激」のやり方をご紹介しましょう。この温熱ツボ刺激は、男女を問わず効果があるものです。ですから、女性だけでなく、薄毛や白髪で悩む男性のかたにもぜひ試してほしいのです。【解説】横内稚乃(稚乃針灸整骨院院長)
更新: 2019-06-17 18:00:00
玉ねぎが体によいのはよく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。しかし、玉ねぎを毎日食べたくても、あのツンとする刺激臭が嫌で、玉ねぎ料理は苦手という人も多いでしょう。そこでお勧めなのが、玉ねぎドレッシングです。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)
更新: 2019-06-16 18:00:00
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt