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【口テープ体験談】アトピー性皮膚炎が薬に頼らず治った 花粉症の症状も改善

【口テープ体験談】アトピー性皮膚炎が薬に頼らず治った 花粉症の症状も改善

私は、小学5年生から30年以上、アトピー性皮膚炎に苦しんできました。顔、首、ひざやひじの内側に、ジュクジュクした湿疹ができ、かゆみで眠れないこともありました。紹介していただいた先生から、口呼吸の弊害を聞いたときは、唖然としました。思い当たることがいくつもあったからです。【体験談】刈部真紀(東京都●46歳●会社員)

アトピーとは一生の つきあいだと思っていた

 私は、小学5年生から30年以上、アトピー性皮膚炎に苦しんできました。顔、首、ひざやひじの内側に、ジュクジュクした湿疹ができ、かゆみで眠れないこともありました。

 皮膚科では、あたりまえのようにステロイド軟膏が処方され、症状はよくなったり、悪くなったりのくり返し。20代のころ悪化した際、大学病院の医師に、このままステロイドを使うのは危険と判断され、ステロイドをやめることになりました。

 そのリバウンドは耐え難いものでした。朝起きると顔がパンパンに腫れて目も開かず、顔から膿が出てきます。このような状態なので、外出するのが、いつもおっくうでした。

 ステロイドによるリバウンドが治まったあとも、アトピーが治ったわけではありません。疲れたときなど、たちまち症状が現れました。顔から首にかけて、皮膚が真っ赤に腫れました。

 さらに、花粉の時期になると、顔が強烈にかゆくなります。花粉症は、長年、薬に頼らざるをえませんでした。
 けっきょく、30代になっても、40代になっても、アトピーも花粉症も治りません。一生つきあっていくんだと、あきらめるしかありませんでした。
 そんな私に、私が勤務する歯科クリニックの相田能輝院長が、今井一彰先生を紹介してくれました。5年前のことです。

 今井一彰先生から、口呼吸の弊害を聞いたときは、唖然としました。思い当たることがいくつもあったからです。
 私は少し出っ歯で、いつも口を開けて呼吸をしていました。朝起きると、口はいつもカラカラで、よくのどを腫らしました。声が出なくなることもあり、そのつど、抗菌薬を飲んでいたのです。
 今井先生によると、口呼吸から鼻呼吸になって、アトピーや花粉症が改善した人もおおぜいいるそうです。そこで、今井先生に教えてもらった口の体操「あいうべ」と「口テープ」を、すぐに試すことにしました。

【Before】皮膚の赤みが目立つ刈部さん

【after】赤身が消え、きれいな肌になった!

私の体調も肌も 人生で最もよい状態!

 口テープは、睡眠中の口呼吸を防ぐものです。就寝前に、上下の唇をサージカルテープで留めて寝ます。口テープを始めたころは、朝起きるとテープが口からはがれていることがよくありました。寝ている途中で、口呼吸をしているからでしょう。

 でも、続けていくうちに、朝までテープがついたままの日がふえました。「あいうべ」の効果もあるのかもしれません。
「あいうべ」は、舌や口の周囲の筋肉を鍛える体操です。舌を正しい位置に戻すことで、鼻呼吸をしやすくするのです。
 私は、この「あいうべ」を毎日30回、入浴中に行いました。

 こうして、口テープと「あいうべ」を始めてから、口が乾燥することも、のどを腫らすこともなくなりました。朝まで熟睡できるようになったので、以前のように疲れが残らなくなりました。とても爽快な1日のスタートがきれるのです。
 そして、アトピーの症状は徐々に和らぎ、1年もすると、ほとんど目立たなくなったのです。その後も、皮膚はキレイな状態を維持できています。

 花粉症も少しずつ軽くなり、2年前からは薬もいっさい飲んでいません。
 まさに、奇跡のような効果でした。

 そこで私は、口テープや「あいうべ」を、まず小学1年生の姪に教えました。姪もアトピーがとてもひどかったのです。ところが、口テープと「あいうべ」を始めたところ、なんと2ヵ月で症状がなくなりました。
 こんなにすばらしいことは、多くの人に伝えたいと思い、歯科に来られる患者さんに、ときどき口テープなどを教えています。試した人のなかには、アトピーや花粉症が治ったと喜んでくれる人も少なくありません。

 現在、体調も肌も、私の人生で最もよい状態です。
 先日、地震に備えた避難袋には、抗アレルギー薬ではなく、毎晩使っているサージカルテープを入れました。私の人生に欠かせないものだからです。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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