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【ひざ痛改善には】押す、もむ以外に「引っ張る」という選択肢を

【ひざ痛改善には】押す、もむ以外に「引っ張る」という選択肢を

変形性膝関節症は、初めはなんとなくひざが重く感じられ、そのうちに違和感やこわばりに変わっていきます。しだいに歩き始めに痛みが起こるようになる、という経過をたどるのが一般的です。何年もかけて進行したひざ痛を改善し、症状の進行を防ぐ「ひざ伸ばし」をご紹介します。【解説】福辻鋭記(アスカ鍼灸治療院院長)

解説者のプロフィール

「ひざ伸ばしは症状の進行を防ぐ」と福辻先生

福辻鋭記(ふくつじ・としき)
アスカ鍼灸治療院院長。
東洋鍼灸専門学校卒業。美容の分野に東洋医学を取り入れた第一人者。
施術歴は30年以上。これまでに、5万人以上の施術を行う。
その確かな技術と実績が評判を呼び、テレビや雑誌、書籍などでも活躍。日中治療医学研究会会員、日本東方医学会会員。

●アスカ鍼灸治療院
http://asuka-sinkyu.com/

何年もかけて進行したひざ痛が改善する

 ひざは、日常的に大きな負担を受けやすい関節です。
 というのも、ひざにかかる負担は、平地を歩いているときには体重の3倍、階段の上り下りでは8倍もの荷重を受けているからです。

 50代以上の女性に多い変形性膝関節症は、ひざの軟骨がすり減り、関節が変形して起こる病気ですが、毎日これだけの荷重を受け、それに加え加齢や体重増加が重なれば、ひざに痛みが現れるのもうなずけます。
 変形性膝関節症は、初めはなんとなくひざが重く感じられ、そのうちに違和感やこわばりに変わっていきます。そして、しだいに歩き始めに痛みが起こるようになる、という経過をたどるのが一般的です。それが、何年もかけてゆるやかに進行します。

 今回皆さんにご紹介する「ひざ伸ばし」は、何年もかけて進行したひざ痛を改善し、症状の進行を防ぐ簡単な方法です。

 まず、イスに座り、右ひざの裏を、左のひざ頭に当てます。いわゆる「足を組んだ」状態ではありません。このとき、右のつま先と、左のつま先は、ほぼ同じ方向を向くようにします。

 次に、左ひざを前後に少しずらしながら、右ひざの裏を30秒ほど刺激します。

 右ひざを中心として、ひざから下(すね)の骨をつま先側に、ひざから上(太もも)の骨をそけい部側に、それぞれ引き離すようなイメージで行うことが大切です。 たったこれだけのことですが、右ひざの痛みはだいぶ取れるはずです。
 同様に、反対側の足も行ってみましょう。

ひざ伸ばしのやり方

ひざの詰まりが取れ、痛み物質が排出される

 ひざ関節は、一般的に「お皿」と呼ばれる膝蓋骨と、大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの内側にある太い骨)、腓骨(すねの後ろ外側にある細い骨)によって構成されています(図参照)。

 さらに、大腿骨と脛骨の間には、関節軟骨や半月板があり、クッションの役割をしています。
 このクッションの役割をしている軟骨は、ひざ関節に負担がかかるたびに少しずつすり減ってきます。そして、それが限界を超えると炎症を起こし、症状として現れてくるのです。

 ひざ伸ばしは、近づき過ぎた大腿骨と脛骨を引き離してすき間をつくり、患部の炎症を抑える効果があります。
 たとえわずかな間でも、ひざの「詰まり」を取ることで、それまで患部で滞っていた痛み物質の排出が促され、血液やリンパ(体内の老廃物や毒素、余分な水分を運び出す体液)の流れはよくなります。

 そして、ひざ関節の周辺にある筋肉や腱も伸びるため、炎症の解消とともに、関節が動きやすくなるのです。
 このように、炎症が起こっている関節部位は、もんだり、押したりするほかに、「引っ張って治す」選択肢もあります。
 皆さんも、仕事や家事の合間のリラックスタイムにぜひ行ってください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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