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【専門医が考案】耳鳴りの症状をピタリと止める「片手でできる呼吸法」

【専門医が考案】耳鳴りの症状をピタリと止める「片手でできる呼吸法」

私が片鼻呼吸で効果を見出したのは、耳鳴りの症状です。片鼻呼吸は、そもそもヨガの呼吸法の一つである、「イダーピンガラ呼吸」を基にしています。ヨガの呼吸法で、気の巡りをよくすることが、耳鳴りの解消につながると考えられます。【解説】陣内賢(陣内耳鼻咽喉科クリニック院長) 

気の巡りがよくなり耳鳴りに効果を示す

ヨガの呼吸法を基にした「片鼻呼吸」

不快な音がスーッと消えた!

 私は、以前から東洋医学に関心があり、気功やヨガなども研究してきました。西洋医学以外の治療法について、さまざまなアプローチを探り、「これは」という健康法があれば、私のクリニックに来院する患者さんたちの、治療の補助手段として活用してきました。

 今回紹介するのも、そうした健康法の一つで、「片鼻呼吸」というものです。私が片鼻呼吸で効果を見出したのは、耳鳴りの症状です。
 耳鳴りというのは、厄介な病気です。現在の西洋医学的な治療法では、なかなか改善が見られない場合も、少なくありません。根底に、今の西洋医学的な治療法ではカバーしきれない部分があるのでしょう。こうしたケースに、効力を発揮することの多いのが、東洋医学的なアプローチです。

 実は以前、私自身が耳鳴りに悩まされていました。2011年の7月ごろのことです。
 その日、私は非常に忙しく、疲れきっていました。そのせいか、突然、片耳にキーンという高音の耳鳴りがして、しばらく続きました。

 そこで、ふと思いついて行ってみたところ、ピタリと耳鳴りがやんだのが、この片鼻呼吸なのです。やり方は、図を参照してください。

 片鼻呼吸は、そもそもヨガの呼吸法の一つである、「イダーピンガラ呼吸」を基にしています。
 東洋医学では、一種の生命エネルギーである「気」が私たちの体の中を滞りなく巡ることにより、体の健康が保たれているとされます。私たちが悩まされる病気や症状は、体内の気が滞ることによって生じます。

 逆に、滞っている気を、気功やそのほかの手法でよく巡らせることができれば、発生している症状を改善することができると考えるのです。
 耳鳴りの場合も、同様のことがいえるでしょう。ヨガの呼吸法で、気の巡りをよくすることが、耳鳴りの解消につながると考えられます。

 実際に自分で試してよくなったので、私は、「これはいいかもしれない」と考えました。そこで、耳鳴りがするという四人のかたに、片鼻呼吸を勧めてみたのです。
 試した人の中で、私のように効果があった人は二人、効果のなかった人が一人、ハッキリわからない人が一人でした。

 効果があったうちの一人は、60代の男性です。このかたの場合、耳鳴りの症状自体は重症ではありませんでしたが、本人としてはやはり、気になっていたそうです。
 そこで、片鼻呼吸を試したところ、耳鳴りの不快な音がスーッと解消したとのこと。その即効性に驚き、大変喜ばれていたのが、印象的でした。

 実際のところ、この片鼻呼吸を試した症例数が少ないので、どの程度の効果が期待できるのか、ハッキリとはわかりません。
 ただ、片鼻呼吸が、健康にいい呼吸法であることは、間違いありません。耳鳴りにお悩みのかたは、まずは気軽に試してはいかがでしょうか。

【片鼻呼吸】やり方図解

解説者のプロフィール

陣内賢(じんのうち・けん)
●陣内耳鼻咽喉科クリニック
東京都渋谷区笹塚2-10-4 Y笹塚ビル2F
03-3370-6635
https://jjclinic.jp/

陣内耳鼻咽喉科クリニック院長。医学博士。
日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本抗加齢医学会専門医。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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