MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【急性も慢性も】腰痛に効くツボは「手の甲」に 腰腿点の位置と押し方のコツ

【急性も慢性も】腰痛に効くツボは「手の甲」に 腰腿点の位置と押し方のコツ

腰痛に効果のあるツボは、腰腿点が有名です。腰腿点のツボ刺激は、腰が痛いときに行えば、痛みがすぐに和らぎます。また、腰痛が起こりそうなときに行えば、痛みを防ぐことができます。腰に負担がかかりやすいデスクワークや、車の運転の合間などにも、お試しください。【解説】内田輝和(鍼メディカルうちだ院長)

手足のツボは脳に強い影響を及ぼす

 腰痛は、西洋医学でも完治が難しいといわれています。そのため近年では、医学界で腰痛をはじめとする慢性的な不調の治療法として、東洋医学への関心が高まっています。
 私自身も、岡山大学医学部や倉敷芸術科学大学で、経絡(気の通り道)についての講義をさせていただきました。

 腰痛に効果のあるツボというと、腰腿点が有名で、急な痛みにも慢性痛にも効果があります。このツボは、手の甲に二つあります。一つは人さし指と中指の骨が交差する辺り、もう一つは中指と薬指の骨が交差する辺りです。

 この腰腿点もそうですが、私たちの体は、手や足などの末梢部に有効なツボが集中しています。これは、末梢部への刺激ほど、脳へ強い影響を及ぼすためと考えられます。

 腰腿点への刺激も、脊髄を通って脳へ至り、痛みを抑制するホルモンの分泌を促すのかもしれません。
 事実、腰腿点への刺激は、即効性で知られています。当院でも、ひどい腰痛のため杖をついて来院された70代の女性が、治療後、杖を忘れて帰るほど痛みが軽減した例があります。
 前述したように、腰腿点は、左右の手の甲に二つずつ、合計で四つあります。この四つのツボを同時に刺激できる簡単な方法があります。

 まず、左右の指を組み合わせて手を組み、手のひら同士は離します。そのままひじを張り、親指以外の指を軽く立てるようにしてグッと手の甲に押し込むと、四つの腰腿点が刺激されます。
 これが、基本の手の組み方になります。基本の手の組み方をすれば、多少ツボの位置がずれていても、効果が得られます。

 次に、呼吸と合わせて前屈を行います。前屈が不安な人は、イスに腰掛けた状態で行ってもよいでしょう。
 腰腿点のツボ刺激は、腰が痛いときに行えば、痛みがすぐに和らぎます。また、腰痛が起こりそうなときに事前に行えば、痛みを防ぐことができます。腰に負担がかかりやすいデスクワークや、車の運転の合間などにも、お試しください。

 腰痛に悩まされている人の中には、ふとんから起き上がるのが不安だという人が少なくありません。そんなときは、ふとんに寝た状態で腰腿点を刺激してみましょう。

 あお向けで行う方法は、以下のとおりです。
①あおむけに寝て、ひざを立て、手を基本の形に組み、手のひらを足のほうへ向ける。
②ひじを張り、腰腿点を刺激しながら、ゆっくりとひざを左右交互に倒す。
③①~②を5回くり返す。

 また、日常で体をひねるときに、腰に不安が生じるという人は、左の写真1の姿勢で、上体ごと腰をゆっくりと左右に振ってください。腰痛が起こりにくくなっていきます。

内田式腰腿点のツボの位置

「腰腿点の刺激」のやり方

ネコ背の矯正にもなる

 腰痛の原因はいろいろありますが、私自身は、お尻の筋肉のたるみと、悪い姿勢が深く関係していると考えています。
 基本の体操を行うときは、左右のかかとを着けて、お尻を締めて、胸を張るようにすると、お尻の筋肉が鍛えられます。今は痛みがなくても、腰痛予防のために、ぜひお試しください。

 お尻を締めたまま腰腿点を刺激すれば、お尻、腰、背中の筋肉をバランスよく使うことになります。
 腰痛の予防・改善だけでなく、ネコ背の矯正や、年配者の腰の変形の予防にもお勧めです。

解説者のプロフィール

「即効性がある」と内田先生

内田輝和
1949年生まれ。倉敷芸術科学大学教授。関西鍼灸柔整専門学校卒業。
鍼メディカルうちだを岡山と東京に開設。
『10秒顔さすりで老眼、近視、緑内障はよくなる』(主婦の友社)など、著書多数。

●鍼メディカルうちだ
http://medical-uchida.com/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
腰、ひざ、股関節の痛みに悩む患者さんは、後を絶ちません。痛みのきっかけはさまざまですが、原因はただ一つ、「体のねじれ」です。では、ねじれはどこから起こるのでしょうか。人間が立つとき、地面に唯一接しているのは足底(足の裏)だけです。【解説】内田泰文(豊中愛鍼灸整骨院院長)
更新: 2019-05-13 18:00:00
言われるがままバンドを巻き体を動かしてみたところ、腰とお尻の下の鈍い痛みがその場でスッと消えたのです。心底びっくりし「これはなんですか?」と関口先生に聞いたところ、43円療法と教えられました。私の体に43円療法は合っていると思います。体の痛みを自分で調整できるのはありがたいです。【体験談】奥田弘毅(仮名・無職・69歳)
更新: 2019-03-17 18:00:00
私は腰痛や座骨神経痛の痛みをもっとすっきり取る方法はないかと考えていました。これらの痛みは背骨や骨盤を矯正しても、多少改善されるだけで劇的にはよくなりません。試行錯誤を続けているうち、「大腿直筋」という筋肉が、硬くこわばっているために、腰痛などが起こっていることがわかったのです。【解説】関口志行(ツバサ整骨院院長)
更新: 2019-03-03 18:00:00
驚いたのは、体操を教わった直後の出来事です。「走ってみてください」先生がそうおっしゃったのです。足を引きずりながら治療院にたどり着いた私です。まさか走れるわけが…、と思いながら足を動かしました。すると、本当に走れるではありませんか。まるで先生に魔法をかけられたかのようでした。【体験談】阿部道子(仮名・主婦・73歳)
更新: 2019-02-07 18:00:00
最新記事
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
更新: 2019-05-25 18:00:00
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt