【黒ゴマの効能】薬剤師が伝授!黒ごまの育毛効果と不妊症への実績

【黒ゴマの効能】薬剤師が伝授!黒ごまの育毛効果と不妊症への実績

黒ゴマを積極的にとることで、抜け毛や白髪が減り、黒髪が生えるという現象は、漢方の世界から見ると、実に理にかなっています。漢方では、黒ゴマに「若返り効果」や「活力増強効果」があるとされているからです。【解説】井上正文(木暮医院漢方相談室薬剤師)


抜け毛、白髪が減り、不妊症も改善!精力減退にも効果的

 黒ゴマを積極的にとることで、抜け毛や白髪が減り、黒髪が生えるという現象は、漢方の世界から見ると、実に理にかなっています。
 漢方では、黒ゴマに「若返り効果」や「活力増強効果」があるとされているからです。中国古来の医学書『神農本草経』には、不老長寿の薬として紹介されています。

 また、古代インド医術であるアーユルヴェーダでは、ゴマ油が活用されてきました。
 さらに日本でも、江戸時代に書かれた『本朝食鑑』という医薬書に、「黒ゴマは腎に作用し、白ゴマは肺に作用する。ともに五臓を潤し、血脈をよくし、大腸・小腸を整える」と記されています。

 漢方には、肝・心・脾・肺・腎の「五臓」という概念があります。これは、西洋医学的な臓器を指すというよりも、「生体をコントロールする重要な機能」を表していると考えたほうがいいでしょう。
 このなかの腎は、生命エネルギーの貯蔵庫といわれ、腎が弱ると老化が進むとされます。
 五臓には、それぞれの色が決まっています。腎の色は黒なので、黒い食べ物によって強化され、肺は白い色なので、白い食べ物によって強化されると考えられているのです。

 したがって、腎の機能を高めるためには、白ゴマよりも黒ゴマを食べたほうが有効ということになります。
 腎の働きが高まると、泌尿器や生殖器系の働きがよくなり、不妊症の改善や精力増強に効果をもたらします。
 ちなみに中国では、「不妊に悩んだら、男女とも黒ゴマを食べる」というのが常識です。

 加えて、広く知られているのが、黒ゴマの育毛効果です。
 黒ゴマが腎を強化することで、血液をためる「肝」と、血管や心臓をつかさどる「心」の働きも活性化します。
 漢方では、髪のことを「血余」といいます。「血液が余ったら髪になる」という考えです。ですから、血液が足りなかったり、うまく循環しなかったりすると、体の末端にある髪を養う余裕がなくなり、抜け毛や白髪が増えてきます。

 そうした状況のときに、ぜひ黒ゴマをとってください。生命エネルギーがみなぎり、血液が増えて体内をくまなく循環し、黒髪も増えてくるでしょう。
 ちなみに、私の尊敬する中国の医師は、現在90歳を超えていますが、頭脳明晰で、診療や講演を元気にこなし、髪の毛は黒々としています。その秘訣を尋ねたところ、黒ゴマを常食しているとのことでした。
 先生は、黒ゴマとクルミを砕いた物にハチミツを混ぜて、マントウ(中国のパン)につけて食べているそうです。

黒ゴマの育毛効果は漢方では広く知られている

軽く炒るかすって食べるのがお勧め

 私が最近気になっているのは、白髪や薄毛など、いわゆる「老化現象」に悩む若い男女が増えていることです。詳しく話を聞くと、生活習慣が大きく関係していることがわかります。

 まず、食生活です。脂っこい物や冷たい物、化学調味料や保存料を使った市販の食品を、とり過ぎてはいないでしょうか。また、食事の時間が不規則ではないでしょうか。
 こうした食生活は、胃腸の働きを低下させ、消化吸収を悪くします。そのせいで、十分な栄養が体内に行き渡らなくなります。
 生活時間の乱れも関係しています。傷ついた細胞は、睡眠中に修復されます。しかし、徹夜や夜更かしをすると、末端組織である髪まで、修復の手が回りません。

 さらには、ストレスの影響もあるでしょう。ストレスを受けると、筋肉が緊張し、血流が悪くなって、頭皮の毛根まで血液が回らなくなります。
 生活をいきなり変えるのは、難しいかもしれません。でも、黒ゴマをとるだけなら、無理なく続けられると思います。徐々に体のバランスが整い、髪の悩みが改善するでしょう。

 黒ゴマは、どのようにして食べてもかまいません。ただ、ゴマは表面の殻が硬いので、そのままだと消化されず、栄養分をとり入れられません。殻にひびが入る程度に軽く炒るか、すって新鮮なうちに食べるのがお勧めです。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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