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スプーン2杯の「ジンたまジャム」で糖尿病、高血圧を撃退!免疫力もアップ!

スプーン2杯の「ジンたまジャム」で糖尿病、高血圧を撃退!免疫力もアップ!

私は管理栄養士として、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんや、その予備軍の方々が、長くらくに続けられる食事療法はないかと、長年研究・工夫を重ねてきました。【解説】村上祥子(料理研究家・管理栄養士)

ショウガとタマネギの健康成分が一度にとれる

 私は管理栄養士として、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんや、その予備軍の方々が、長くらくに続けられる食事療法はないかと、長年研究・工夫を重ねてきました。

 いくら体によくても、おいしくなくては続けられません。作るのに時間がかかりすぎたり、手が込みすぎたりしても続けられません。
「体によく、おいしくて、簡単にできる」。これは、私の料理研究家人生の根底にある考え方です。
 そんな料理研究家人生で、数多くの健康によいレシピを開発してきましたが、今回ご紹介する「ジンたまジャム」は、その中でも自信作のレシピです。

 ジンたまジャムの「ジン」は「ジンジャー(ショウガ)」、「たま」は「タマネギ」のこと。ショウガにもタマネギにも、さまざまな薬効があることはよく知られていますが、ジンたまジャムなら、その二つを一度に、しかもおいしくとることができるのです。

 このレシピを開発したのは、5年ほど前のことです。
 ジンたまジャムを開発する少し前、私は「タマネギ氷」という健康法とレシピを開発し、大きな反響をいただきました。タマネギ氷は、タマネギを電子レンジで加熱し、ミキサーにかけて凍らせたものです。
 そのとき、タマネギ氷で高血圧が改善したという長距離トラックの運転手の方から、「氷だと手軽に持ち歩けない」というメールをいただきました。
 また、病気対策としてタマネギ氷を続けていた方々からも、「出張や旅行に持って行けたら」と相談されました。

 そこで、タマネギだけでジャムを作ってみましたが、味が今ひとつ。そこで、薬効の高いニンニクと合わせることを思いつきました。
 やってみたら、これが大正解で、とてもおいしいジャムになりました。単品では味が今ひとつだったものが、融合することで相乗効果を生み、風味がぐんと増し、実においしくなったのです。

 ところが、今度は「ニンニクがどうしても苦手」という声が出てきました。
 それならば! と、さわやかな風味で万人に好まれ、ニンニクに負けず劣らず薬効の高いショウガを使ってみたところ、これもまた大正解のおいしさだったのです。

ジンたまジャム基本の作り方

毎食大さじ1杯で糖尿病に効果!

 では具体的に、ジンたまジャムにはどのような薬効が期待できるのでしょうか。解説していきましょう。

①免疫力アップ・がん予防
 皆さんは、「デザイナーフーズ」という言葉をご存じですか?
 1990年代に、アメリカの国立がん研究所が打ち出した、がんを防ぐ可能性の高い食品を、ピラミッドの形に分類したものです。
 その最上階に位置づけられているのが、ショウガ。加えて、タマネギも、同じデザイナーフーズの上位に属しています。
 この二つの食材を組み合わせたジンたまジャムは、免疫力(病気に対する抵抗力)を高めて、がん予防に役立ちます。

②糖尿病の予防・改善
 糖尿病は今、最も増えている生活習慣病で、日本人の成人男性の3人に1人、女性の4人に1人は糖尿病、およびその予備軍といわれています。
 糖尿病で血糖値が高くなると、血液は粘度を帯び、血流が悪くなります。血の塊になって血管を詰まらせたり、破裂させたりすることもあります
 ショウガに含まれるジンゲロン、ショウガオールなどの辛味成分には、血液が固まるのを抑制する作用があります。加えて、タマネギに含まれるイソアリインは、血液中の脂質を分解し、血液の流れをよくします。
 また、タマネギに含まれる硫黄化合物は、ビタミンB1と結合してアリチアミンという物質になり、インスリンの分泌を助けます。タマネギの色素成分であるフラボノイドも、インスリンの分泌を助けます。
 個人差はありますが、糖尿病の方は、毎食大さじ1のジンたまジャムをとるようにすると、1ヵ月を待たずに効果が現れてきます。

③高血圧の予防・改善
 高血圧は糖尿病とともに「静かな殺し屋」と呼ばれています。これといった症状がないにもかかわらず、ほうっておくと、脳梗塞や心筋梗塞(脳や心臓の血管が詰まって起こる病気)を引き起こすからです。
 ショウガの辛味成分には、血液の凝固を抑制する作用があります。また、タマネギのイソアリインには、血液の粘度を下げる働きがあります。ドロドロ血液を、サラサラ血液に変えてくれるのです。加えて、イソアリインには血管を広げ、しなやかで弾力のある血管を保つ働きがあります。
 血液がサラサラで、血管がしなやかなら、血圧は高くなりません。ジンたまジャムには、血液と血管の状態をよくして、血圧の上昇を防ぐ力があるのです。
 ジンたまジャムにはうま味があるので、みそ汁に小さじ1加えると、一椀に使用するみそ小さじ2を小さじ1まで減らすことができ、減塩にも役立ちます。

④腸内環境の改善
 ジンたまジャムをコンスタントに食べていると、腸内環境が改善します。
 ショウガの辛味成分が内臓を温め、代謝を活発にしてお通じをよくする作用があるとともに、タマネギのオリゴ糖の作用で、ビフィズス菌などの善玉菌が増えるからです。
 腸内環境の改善や便秘改善には、乳酸菌を含むヨーグルトと合わせてとると、より効果的です。

⑤冷え症・むくみの改善
 冷え症は女性に多く、成人女性の約半数が自覚している、という報告もあります。
 冷え症の主な原因は、血流量の不足、血液の巡りの悪さ、貧血、ストレスなどですが、下腹部の冷えに関しては特に注意が必要です。便秘や生理不順を引き起こしやすいからです。
 ショウガもタマネギも代謝を活発にする作用があり、体温を上げます。さらに、ショウガといえば温め効果が有名ですが、その作用に、タマネギの血液サラサラ作用が加わることで、効果がよりアップ。
 体の冷えが改善して、血液の循環がよくなることで、むくみの改善にもつながります。

⑤ダイエットに役立つ
 ショウガの辛味成分には、脂肪を分解したり、代謝量を上げたりする作用があります。また、タマネギのケルセチンには脂肪の吸収を抑制する作用があります。
 ですから、適量のジンたまジャムを日常的にとることで、ダイエット効果も期待できます。

ジンたまジャムの簡単な使い方

「血糖値が下がった」 「やせた」「美肌になった」

 ジンたまジャムの摂取量の目安は、1日につき、ティースプーンこんもり2杯(大さじにすると、約2杯)です。
 毎日たったそれだけで、これまで紹介してきた数多くの健康効果を得ることができるのです。
 なお、この目安量を超えてジンたまジャムを食べたからといって、体に害があるものではありません。
 ただし、タマネギにはオリゴ糖が含まれていますので、人によっては、食べすぎるとおなかがゆるくなるかもしれません。そういった症状が現れたときは、いったん食べるのをやめて、少量から様子を見るようにしてください。

 ジンたまジャムの食べ方は自由です。そのまま食べてもいいですし、水やお湯などで割っても、インスタントみそ汁やカップラーメンなどに入れても美味です。
 もちろん、料理に使うのもお勧めです。どんな料理にも加えることができ、ショウガのさわやかな風味やうま味、深みがプラスされて、おいしさがワンランクアップします。砂糖代わりの感覚で使ってみましょう。
 ジンたまジャムを用いた料理レシピもご紹介していますので、ぜひお試しください。

 私の料理教室でも、ジンたまジャムは生徒さんにとても好評です。
 実際に作って食べている生徒さんからは、
「血糖値や、ヘモグロビンA1cが下がってきた」
「とにかく元気になった」
「カゼをひかなくなった」
「なかなか下がらなかった最小血圧が下がった」
「アレルギーの症状も気にならなくなった」
「やせて肌もきれいになった」 など、たくさんの喜びの声が寄せられています。
 簡単に作れて効果の高いジンたまジャムを、『安心』の読者のみなさんもお試しになって、病気の予防や改善、健康維持にお役立てくださいね。

解説者のプロフィール

村上祥子
料理研究家、管理栄養士。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部客員教授。
電子レンジ調理の第一人者。糖尿病や高血圧をはじめとした生活習慣病予防、改善のため、栄養バランスの取れたカロリー・塩分控えめのレシピを多数考案。
福岡に拠点を置きながらも、講演会やテレビ出演などで全国を飛び回っており、年間100回は飛行機を利用する、自称「空飛ぶ料理研究家」。

●空飛ぶ料理研究家 村上祥子のホームページ
http://www.murakami-s.jp/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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