薬を飲んでいても高かった血圧
私たち夫婦はそろって血圧が高くて、降圧剤を飲んでいます。
現在74歳になる夫が降圧剤を飲むようになったのは、30年くらい前からです。最初は軽い薬でも効いていたのですが、年齢とともに効きにくくなり、薬を強くしても最大血圧は140㎜台。体調の悪いときは165㎜まで上がったこともありました(正常値は140㎜未満)。
私自身も、約10年前から降圧剤を飲んでいます。頭がボーッとして重い感じがしたので、自宅の血圧計で測ってみたら160㎜もあり、びっくりして病院へ行ったのが始まりでした。最小血圧は75㎜(正常値は90㎜未満)と正常値でしたが、上と下の血圧の差が大きいということで、医師から薬の服用を勧められたのです。
夫と同じく、最初は軽い薬だったのが、だんだん効きめが悪くなり、血圧が上がるたびに薬を強くしていきました。その都度、慣れるまでの1週間くらいは、吐きけなどの副作用に悩まされたものです。
最近は、特に冬になると、薬を飲んでいても140㎜くらいになっていました。
隣人から「干しブドウ酢」が血圧にいいと聞いたのは、半年ほど前のことです。その家のご主人が、干しブドウ酢を食べて1ヵ月ほどで、高かった血圧が下がってきたと言うのです。
隣のご主人は毎朝ヨーグルトに加えて食べていたので、それなら取り入れやすいと、わが家でも試してみることにしました。
私が作る干しブドウ酢のレシピは、干しブドウ200g、リンゴ酢120㎖、ハチミツ大さじ2杯です。
酢に漬けてすぐは干しブドウが硬いので、2~3日漬けたものを食べるようにしています。
毎朝、主人はプレーンヨーグルト80g、私はアロエヨーグルト100gに、干しブドウ酢を13〜15粒入れて食べています。
また、キャベツ、ニンジン、タマネギをさっとゆで、ツナとコーンを加えた温サラダに、干しブドウ酢を大さじ2杯かけて、家族4人で食べることもあります。
夏はキュウリとワカメの酢の物に、彩り程度に干しブドウ酢を散らして食べたりもしました。
夫婦そろって血圧が下がった
まず最初に変化を感じたのは、私の軟便が落ち着いたことです。私は子どもの頃からおなかをこわしやすい体質で、月に何度かは、1日4〜5回トイレに行くことがあります。ひどいときは1日7回行くこともあり、そのときは水のような便になります。
ところが、干しブドウ酢を食べ始めて10日くらいたったころ、ちゃんと形のある便が出るようになりました。
そんな変化が出始めて約2週間後、病院で血圧を測ったときに、医師から「ずいぶんよくなりましたね」と言われました。最大血圧が118㎜に下がっていたのです。
ここまでの体調の変化は今までになく、変わったことといえば、干しブドウ酢を食べたことくらい。そのとき初めて、血圧が下がったのも、軟便が落ち着いたのも、干しブドウ酢の効果だと確信しました。
夫にも確認してみると、やはり血圧が下がってきたと言います。夫は毎日血圧を測っているのですが、たまに高くなることはあるものの、平均すると130㎜台くらいで落ち着いているそうです。
私は、その翌月の検査では124㎜でした。その後もずっと120㎜台をキープしています。
便の状態もよく、トイレの回数は1日2回程度で落ち着いています。薬でも下がらなかった数値まで血圧が下がったのは、干しブドウ酢の効果だと思っています。これからも健康維持のために、夫婦で干しブドウ酢を食べ続けていきます。
野菜や海藻などと一緒に食べると効果アップ(西台クリニック理事長 済陽高穂)
高血圧が続くと、血管が傷んで動脈硬化になります。また、動脈硬化も血圧が高くなる要因なので、発症する前の高血圧のコントロールは重要です。
その基本は食事で、塩分や肉類のとりすぎを避け、野菜・果物・海藻をたっぷりとることです。降圧剤を使う場合も、食事は重要です。
その一環として、力丸さん夫妻が干しブドウ酢をとったことはたいへんよい方法でした。干しブドウ酢に含まれるクエン酸に血液サラサラ効果があり、血圧の改善に役立つからです。活性酸素を消去して、動脈硬化を抑制する作用もあります。
また、私たちの腸内は、肉や脂肪の摂取が多いと腸内細菌の悪玉菌が繁殖しやすいアルカリ性になります。善玉菌が繁殖しやすい酸性にするには、植物性食品や酢が役立ちます。干しブドウ酢は、そのためにも効果的です。その作用で、力丸さんの便通も安定したのでしょう。
力丸さんのように、野菜や海藻、ヨーグルトとともに干しブドウ酢を食べるのは、効果をさらに高めるよい方法です。これからも、ぜひご夫婦で常食されるとよいでしょう。