乗り物に乗れなくなる 外出時の発作が怖い
私は、片頭痛に悩まされ続け、10年ほど前から、専門外来に通っていました。
その外来では、首周辺の筋肉のコリを取る薬が処方されていましたが、飲み続けても、ほとんど効果はありませんでした。効きめがないうえ、薬を飲むと、副作用で頭がボーッとします。
こんな調子なので、片頭痛自体も、よくなったり悪くなったりのくり返しです。このまま病院に通い続けても、根本的な改善につながるとは、とうてい思えませんでした。
さらに、私が悩んでいたのは、片頭痛だけではありません。20年ほど前から、強い回転性のめまいに襲われていました。
一度、めまいの発作が起こると、目の前がグルグルと回り、もう動くことはできません。また、外出しているときに、めまいに襲われると、電車などの乗り物には、いっさい乗ることはできません。4年半前には、外出時にめまいの発作が起こって、そのまま近くの病院に入院したこともありました。
そのころは、週に1回、そうした重度のめまいに襲われ、仕事を辞めざるをえない状況に陥りました。近年は、だいぶ落ち着いてきましたが、それでも月に1回は、同じようなめまいの発作に悩まされていたのです。
やはり怖かったのは、外出時に発作に襲われることです。そうした恐怖から、めまいが起こりそうな気配があるときは、仕事を休むこともありました。
そんななか、「小田原駅のすぐそばに、すばらしい先生がいる」といううわさを耳にしました。そのすばらしい先生が、劉 莉亜先生です。
病院での治療に限界を感じていた私は、今から2年半前、思いきって劉先生の鍼灸院に通うことにしました。
動けなくなる発作は皆無 仕事を休むこともない!
劉先生からは、首がこりかたまると、片頭痛やめまいが起こると説明され、すぐに納得できました。
私は、一日中、パソコン画面に向かう仕事をしています。
そのせいか、私の首は、常にガチガチにこっていたのです。
この首のコリが、片頭痛やめまいの元凶だったのでしょう。
首の鍼治療を受けつつ、劉先生からは、日常生活で手軽にできる、首を緩めるストレッチを教えてもらいました。
それが、「あごの円回し」です。
首を回すだけの簡単なストレッチですが、私にとっては、なかなかつらいものでした。
これをすると、首からゴキゴキッと音が鳴るのです。
痛みが伴うわけではありませんが、それだけ首がこっている証拠なのでしょう。
あごの円回しを行った直後は、なんだか首が緩んだ感じがするので、このまま続けていけば、なにかしらの効果が期待できそうでした。
めまいが劇的に改善!
私は、時間が空いたときや、首がこってきたと感じたときに、あごを左右に10回ずつ回すようにしました。
1日当たり、3セットほど行っているでしょうか。
こうして、劉先生の鍼治療を受けつつ、あごの円回しを続けたところ、だんだんと片頭痛や、めまいの発作の頻度が減っていきました。
以前、片頭痛外来でもらっていた薬は、今では全く飲んでいません。
唯一、片頭痛がつらいときには、月に10回だけ使える頓服薬を飲むことがあります。
以前は、その1ヵ月分がすぐになくなっていましたが、最近では、半年分以上も余っているのです。
めまいも、たまに襲われることはあっても、動けないほどのひどい発作は、一度もありません。
外出中に起こっても、電車などを利用して自宅までなんとかたどり着けます。
おかげで、めまいのせいで仕事を休むこともなくなりました。
このように、めまいが起こる頻度も、程度も、劇的に改善しているのです。
きっと、以前は、首のコリや張りが限界を迎えたときに、片頭痛やめまいが起こっていたのでしょう。
しかし、あごの円回しで首を緩めているので、片頭痛やめまいを未然に防げているのだと思います。
最近では、首が緩んでいるおかげか、体調全般も整っているような実感もあります。
今後も、劉先生の治療を受けながら、あごの円回しを続けるつもりです。
金属のようにかたまった首が緩み症状も改善(劉先生鍼灸院院長・医学博士 劉 莉亜)
柳沢さんのめまいや片頭痛は、内耳ではなく、頸椎(背骨の首の部分)に問題が潜んでいるケースでした。初診のとき、首をさわってみると、まるで金属のようにガチガチでした。ここまで首の筋肉がかたまると、首を通っている血管や神経が圧迫され、ひどいめまいや片頭痛に襲われるのは当然です。
柳沢さんは、あごの円回しを積極的に実践してくれました。その結果、初診時とはまるで別人のように首の筋肉が緩み、症状も軽減しました。圧迫されていた血管や神経が解放され、めまいや片頭痛の改善につながった好例です。