MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
メニエール病のめまいに効果がある「20秒の耳たぶさすり」

メニエール病のめまいに効果がある「20秒の耳たぶさすり」

昨今、耳鳴りや難聴の症状にお悩みのかたが多くなっています。私の治療院にも、連日、耳の不調を抱えた多くの患者さんが来院されますが、その大半が病院で診てもらったものの改善しなかったかたがたです。【解説】武智大輔(たけちはり灸院院長)

上下にさするだけで 耳全体の機能が高まる!

 昨今、耳鳴りや難聴の症状にお悩みのかたが多くなっています。私の治療院にも、連日、耳の不調を抱えた多くの患者さんが来院されますが、その大半が病院で診てもらったものの改善しなかったかたがたです。

 私の治療院では、反応点治療を用いた方法を実践し、病院やほかの治療院でよくならなかった人たちの症状に対しても大きな成果を上げています。
 反応点といっても、皆さんご存じないかと思います。これは、私の師である反応点治療研究会の河村廣定先生が確立した概念であり、治療法です。

 反応点治療の考え方によると、血管や臓器、筋肉といった体のあらゆる器官は、自律神経を介して皮膚に情報が現れるとされています。自律神経とは、私たちの生命活動の根幹を担っている最も中枢的な神経だとお考えください。

 例えば、あなたが消化不良でお困りで、胃腸の働きが悪くなっているとしましょう。すると、胃腸の状態が自律神経を介して、胃と腸に適応した皮膚上に反応として現れます。そこだけ皮膚の弾力が低下し、触れると指が皮膚に吸い込まれるようになるのです。これが、反応点です。反応点とは、東洋医学の一般的なツボとは異なり、自律神経の働きによって生じる生理的な反応といえます。

簡単!耳たぶさすって耳鳴りやめまいが改善

 耳鳴りやめまいなどの多くは、耳の内部にある組織の不調が根本的な原因です。耳の反応点はどこかというと、それは、耳の周辺部に点在しています。耳たぶと呼ばれる場所のつけ根辺りに、内耳点、中耳点、外耳点があります(次項画像参照)。
内耳、中耳、外耳とは、それぞれ耳の組織の名称です。

 反応点は、刺激を加えることで、適応する器官の働きを高めることができます。つまり、内耳点、中耳点、外耳点を刺激すれば、耳全体の機能が高まり、耳鳴りやめまいといった症状の改善につながるのです。

 その方法として、最も簡単で高い効果を上げているのが、「耳たぶさすり」です。人差し指と中指で耳たぶのつけ根辺りを軽くはさんで、上下にさするだけ。誰でもどこでも行える、とても簡単なセルフケア法です。

 耳たぶさすりは、あまり力を入れ過ぎないようにしてください。軽く触れる程度の力で、20秒ほど上下にさすりましょう。
これを1日に数回行うことで、内耳、中耳、外耳それぞれの働きが高まり、耳鳴りやめまいの改善が期待できます。
もし、片方の耳にしか症状がなかったとしても、必ず両耳を同時に刺激しましょう。

耳たぶさすりのやり方

2週間のハワイ旅行にも 行けるようになった!

 私は患者さんに対し、耳たぶさすりを必ず指導するようにしていますが、やはり改善効果が高いのは、毎日根気よく続けるかたです。


 例えば、50代後半の女性Aさんです。Aさんはメニエール病を患い、一度病院に入院されました。しかし症状はよくならず、退院後もめまいがひどくて日常生活もままならなかったといいます。仕事にも復帰できずに、そのまま引きこもり状態になってしまったそうです。

 当院に来たのは、そのあとです。めまいのせいで車を運転することができなかったので、家族が運転する車で来院されました。
 通院治療に加え、耳たぶさすりを指導し、自宅で毎日行ってもらいました。毎日熱心に続けたことが功を奏したのでしょう。徐々に症状は快方へと向かい、3ヵ月ほどで職場に復帰できるまでに回復。めまいの症状はほとんど起こらなくなっていました。

 治療開始から5ヵ月後には、全くめまいは起こらなくなり、みごとに完治したのです。2週間にわたる長期のハワイ旅行にも出かけられるようになったと喜んでおり、そのときのうれしそうな顔が印象的でした。

耳鳴り、頭痛、吐き気が改善!

 耳鳴りやめまいは、中高年がかかる病気だと思われがちですが、若くして発症するかたも少なくありません。
女子高校生のBさんもその一人。Bさんは、鼻炎を発症したのがきっかけで、左耳にキーンという高音の耳鳴りが響くようになりました。加えて、頭痛や吐き気もあったといいます。

 当院に来られ、治療とともに、耳たぶさすりを毎日行うように指導しました。4ヵ月経過した現在も治療中ですが、耳鳴りは、ほとんど起こらなくなりました。頭痛や吐き気も感じなくなったといいます。

 このお二人からもわかるように、治療に大事なことは、1日に何度も行って根気よく毎日継続することです。皆さんも耳たぶさすりを習慣にして、健康な耳を取り戻しましょう。

解説者のプロフィール

「毎日続けてください」と武智先生

たけちはり灸院院長

●たけちはり灸院
名古屋市名東区一社2-142-2 ユニーブルパークサイドマンション1階
TEL 052-753-7716
https://www.takechi-harikyu.jp/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
手足の爪の生え際を手の指でもむだけの簡単な療法ですが、自律神経のバランスを整えるのに優れた効果があります。耳鳴り、メニエール病のめまい、頻尿の改善など、さまざまな効果が現れます。【解説】永野剛造(永野医院院長・日本自律神経免疫治療研究会会長)
更新: 2019-04-15 18:00:00
手のひらを押し始めてすぐに腰の痛みがやわらぎ、この数年は治療を受けることもなくなりました。以前はめまいが起こる前に「めまいが来るな」という前兆があったのですが、今はそれすらなくなりました。50歳前後の頃より、58歳になった今のほうがよいくらいではありませんか。【体験談】新田博子(仮名・会社員・58歳)
更新: 2019-02-14 18:00:00
担当医師の話によれば、めまいや頭痛といったメニエール病の症状も、甲状腺の機能異常と無縁ではないだろうということでした。たぶん、梅干しを食べ始めて半年くらい経ったころには、長年にわたって苦しめられてきためまいが、全く起こらなくなっていたと思います。吐き気や頭痛に襲われることも減りました。【体験談】堤聖子(自営業・64歳)
更新: 2018-12-20 18:00:00
病院での検査の結果、メニエール病と診断され、難聴になっていることもわかりました。めまいは、処方してもらった薬を飲んだら、なんとか治まりました。耳鳴りはその後も続きました。いちばん気になるのは、朝起きたときです。いつも耳の中で、キーンという音がしていました。【体験談】岩佐優(料理店経営・66歳)
更新: 2018-12-14 18:00:00
オクラ水を飲み始めて、1ヵ月ぐらい経ったころでしょうか。「あれ? 最近めまいが起こる頻度が減ってきたな」と気づきました。3ヵ月経った頃には、ほとんどといっていいほど、めまいが起こらなくなったのです。そういえば、以前より眠気を感じることがなくなり、ゴロゴロしている時間も減りました。【体験談】飯田大樹(大学院生・23歳)
更新: 2018-12-03 18:00:00
最新記事
ストレスに強くなり、うつを防ぎ・治す食事とは、特別なものがあるわけではありません。あたりまえのことですが、栄養バランスのよい食事を1日3食きちんと食べることです。ただし、いくつかのポイントがあるのも事実です。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-24 18:00:00
βグルカンの精製をさらに進めたところ、それまでとはまったく別の物質を発見しました。これが「MXフラクション」で、今のところマイタケからしか発見されていない成分です。【解説】難波宏彰(神戸薬科大学名誉教授・鹿児島大学大学院医歯学総合研究科客員教授)
更新: 2019-04-23 18:00:00
骨盤底筋を鍛えるための体操は、現在多くの医療機関で推奨されています。しかし、やり方をプリントされた紙を渡されるだけなど、わかりずらく続けにくい場合がほとんどです。そこでお勧めしたいのが、おしぼり状に巻いたタオルを使った「骨盤タオル体操」です。【解説】成島雅博(名鉄病院泌尿器科部長)
更新: 2019-04-22 18:00:00
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2019-04-21 18:00:00
現代人は遠くをあまり見なくなったせいで眼筋と呼ばれる目の筋肉が衰えています。食生活も乱れがちなので目の周りの血行もよくありません。これらが目の諸症状を引き起こすのです。一度身についた生活習慣を変えることは容易ではありません。そこでお勧めなのが目のエクササイズです。【解説】福辻鋭記(アスカ鍼灸治療院院長)
更新: 2019-04-20 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt