【奥で響くサイレン音】耳もみで耳鳴りとふらつきを解消

【奥で響くサイレン音】耳もみで耳鳴りとふらつきを解消

朝早く布団から起き上がったその瞬間、頭がふらついて倒れそうになりました。めまいとも立ちくらみとも違う、初めての経験で、「これはおかしい」と思いました。【体験談】福島県◎86歳◎主婦 佐藤トヨ子


耳鳴りが消失した佐藤さん

耳鼻科の検査結果は 「異常なし」

 2014年の元日の朝のことです。お参りに行こうと、朝早く布団から起き上がったその瞬間、頭がふらついて倒れそうになりました。めまいとも立ちくらみとも違う、初めての経験で、「これはおかしい」と思いました。

 しかし、お正月のため、あいにく病院は休みです。三が日が明けるのを待って、私はすぐに耳鼻咽喉科に出向き、検査を受けました。結果は「異常なし」とのことでしたが、不安は消えませんでした。あんなに頭がフラフラしたのに、原因がないわけがないと思ったのです。

 実は、私には、少し思い当たることがありました。以前から聴こえづらさがあり、少し疲れたり、体の調子が悪かったりすると、耳が硬直する感じもあったのです。

 また、その1ヵ月前から、耳鳴りも発症していました。そんなに大きな音ではないのですが、気がつくと、「ツーッ」という細いサイレンのような一本調子の音が、耳の奥で鳴っているのです。日中は気になりませんでしたが、朝方によく起こり、困っていました。
 ふらつきが起こったのも、朝方でした。ですから、これも耳が原因ではないかと思い、耳鼻科を訪ねたのです。

→「耳の3点もみ」のやり方はこちら

耳がやわらかくなって 全身ポカポカ!

 異常なしとはいわれたものの、私は再発防止のために、耳をもんだり引っぱったりするようになりました。以前、書店に行ったとき、耳鳴りやめまいに耳のマッサージがよいと、何かの本に書いてあったのを思い出したからです。
 そういう記事を参考にして、私は、自己流の耳もみを実践しています。

 やり方は、まず親指を耳の裏側に当て、人差し指を耳の穴の入り口周辺に当て、耳をつまみます。そして、らせんを描くように、周囲を細かく押しもみします。耳の中央付近にある突起や、耳の後ろ側もまんべんなくもんだら、最後に耳のいちばん上のところをつまみ、頭上のほうにグーッと引っぱります。

 そのあと、首の後ろのすじもよくもみます。これを、起床後と就寝前に、布団の中で片耳5分ずつ行っています。
 耳もみをすると、血液循環がよくなるのか、顔がほてってきます。首周りも温かくなり、首すじの張りや肩こりも、スーッと楽になるのです。

 また、夜は床に就いてもなかなか寝つけないのですが、耳もみをすると、眠りに入りやすくなります。
 耳もみを始めて以降、ふらつきは一度も起こっていません。そして、耳の奥で鳴っていたサイレン音もいつしか消え、耳鳴りとも無縁になったのです。

 最初に耳もみをしたときは、耳がこわばっていて痛かったのですが、だんだんこわばりが取れてきて、今では、すごくやわらかくなりました。血流がよくなった影響でしょうか。
 さらに、首や肩のコリが取れ、体も冷えにくくなりました。私は、冬場は毎日、電気毛布を敷いて寝ていました。ところが、耳もみをするようになってからは、電気を入れなくても全身ポカポカになるのです。

 耳もみは、日記と同じように、今では毎日の習慣になっています。これをしないと気持ちが悪くて、夜、ぐっすり眠れません。
 ふらつきと耳鳴りの予防のため、これからも耳もみを続けたいと思っています。

耳の血流が改善し 再発を予防した好例(戸塚鍼灸院院長 村山哲郎)

 佐藤さんは、耳鳴りや難聴を伴っているので、メニエール病の可能性が考えられます。メニエール病は、内耳のむくみが原因の場合が多いため、耳もみで内耳の血流がよくなれば、改善が期待できます。佐藤さんの場合、耳と首の後ろをもみ続けることで血流が改善し、再発予防に役立ったのでしょう。耳への刺激は、生命力をつかさどる腎を元気にするうえでも、非常に有効です。

 なお、耳を引っぱる際は、一方向ではなく、上、下、横の三方向に、まんべんなく引っぱるとよいでしょう。全身のゆがみの調整やこわばりの緩和に役立ちます。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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