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【視力回復トレーニング】眼精疲労に効果「視力アップ指回し」のやり方

【視力回復トレーニング】眼精疲労に効果「視力アップ指回し」のやり方

「視力アップ指回し」をはじめとする5種類のエクササイズは、眼力を鍛えるための基本訓練です。視力がよくなる、視界がクッキリ明るくなるなどの視力アップ効果はもちろん、疲れ目や肩こりの緩和、脳の活性化による記憶力や集中力の向上などの効果も期待できます。【解説】栗田昌裕(群馬パース大学学長)

解説者のプロフィール

栗田昌裕(くりた・まさひろ) 
群馬パース大学学長。1951年生まれ。東京大学理学部卒業、同大学院修士課程修了(数学専攻)、同医学部卒業。医学・薬学博士。群馬パース看護短期大学教授、群馬パース大学教授を経て、2014年同学長に就任。座禅、ヨーガ、気功、東洋医学など多彩な能力開発を実践。速読を柱とするSRS能力開発法の提唱者であり、「指回し健康体操」で全国的ブームを巻き起こした。

人類は手先の器用さによって脳を発達させてきた

私は、速読を入り口とした「SRS(スーパー・リーディング・システム)」という能力開発法を考案し、その普及と指導にあたっています。

速読を行うには、眼球を素早く自由に動かす力や、一瞬でピントを合わせる力、視野の全体をとらえる力、見たものを理解する力など、総合的な眼力(目にまつわるあらゆる力)が必要です。

今回ご紹介する「視力アップ指回し」をはじめとする5種類のエクササイズは、眼力を鍛えるための基本訓練です。

視力がよくなる、視界がクッキリ明るくなるなどの視力アップ効果はもちろん、疲れ目や肩こりの緩和、脳の活性化による記憶力や集中力の向上、読書や計算が速くなるなどの効果も期待できます。

なぜ、そうした幅広い効果が得られるのか、理由を説明しましょう。

私たちは、目だけでものを見ているのではありません。目から得た視覚情報を脳が認識して初めて、「ものが見える」と感知できます。

また、明暗に対応する瞳孔の調節や、遠近のピント調節は、自律神経が支配しています。
したがって、視力を向上させるには、目と脳の両方を鍛えてレベルアップすることや、自律神経の働きを高めることも欠かせません。

「視力アップ指回し」も、そうした観点から考案しました。

指回しは、一連の動作の中に、指を曲げる・伸ばす・閉じる・開くという4方向の動きが含まれています。指回しを行うことで、手のすべての筋肉を動かして上手に使うために必要な、体と目と脳の協調訓練ができることになります。

人体の中で、最も微細な動きが可能で、なおかつ最も速く動かすことのできる部位は、手の指です。脳においても、手と指の感覚や運動に関連する部分は大きな割合を占めています。

人類は、手先の器用さによって動物から進化し、脳を発達させてきました。つまり、指回しで指を素早く滑らかに動かすことは、進化のピラミッドの頂点を整えることであり、頂点を整えれば、自ずと生命の根幹からよい状態にセットすることができるのです。

「視力アップ指回し」のやり方

両手の5本の指先を合わせて、ふっくらとしたドームのかたちを作る。

残り4対の指先は合わせたまま、両親指だけを外して、関節ひとつ分がすれ違うくらい内側に食い込ませて、30秒間、互いの指がふれ合わないようにしてクルクルと回す。このとき、ドーム状に合わせた手のかたちが崩れたり、指先が離れたりしないよう注意する。

終わったら人差し指、中指と、順に30秒ずつ回していく。

指どうしが触れないようにするのは意外に難しい

写真に示したとおり、指回しは、両手の指先を合わせてドーム状の形をキープしたまま、一組の指だけを、指どうしが触れ合わないようにして回すのがルールです。

写真で見ると簡単そうですが、実際にやってみると、指が滑らかに回らなかったり、指がぶつかってしまったり、手の形が崩れてしまったりして、なかなか難しいはずです。

指回しの別名は「空間認知微細運動」と言い、脳の空間認知能力を鍛える効果があります。目で認知した空間と、体が認知した空間が脳でピタリと一致しないと、上手にできないのです。

視覚に関しては、視野の中心と周辺の両方を同時に目配りするトレーニングにもなります。
最初は上手にできないかもしれませんが、指を滑らかに確実に回すことを意識しながら練習すると、だんだん速くできるようになります。

「眼球運動」のやり方

「眼球左右運動」のやり方

直立し、両腕を約60度の角度で開いてまっすぐ水平に伸ばし、手首を曲げて、両手の指をしっかり開く。

左右の指どうしを結ぶ矢印があると想像し、両手の指先をしっかりと見ながら、素早く眼球を左右に動かす。
左手の親指→右親指→左人差し指→右人差し指…と順番に素早く視線を動かし、小指まできたら親指に向けて逆の順番で視線を動かす。
これを1往復とし、2往復を目安に行う。

「眼球連合運動」のやり方

直立し、片方の手は手刀を作る(人差し指と中指を揃えて伸ばし、ほかの3指は握る)。
手刀を作った手を前方に伸ばし、縦に8の字を描くように動かす。手刀の先に視線を合わせて、頭は動かさずに、8の字の動きを目で追う。
最初は小さく描き、慣れてきたら、できるだけ大きな8の字を描くようにする。
呼吸と連動させて、8の字の上半分を描くときに息を吸い、下半分を描くときに息を吐くとよい。30秒間を目安に行う。

「眼球輻輳運動」のやり方

片腕を前方にまっすぐ伸ばしてひとさしゆびを立てる。伸ばしたひじに、もう一方の手をあてて、人差し指を立てる。

顔はまっすぐ前方に向けたまま、手前の人差し指に焦点を合わせ、次に奥の人差し指に焦点を合わせる。
手前→奥→手前と、交互に指先を見る。30秒間を目安に行う。

「首こりほぐし」のやり方

背すじを伸ばして、頭の後ろで両手を組み、親指を立てて、頭蓋骨のすぐ下のくぼみを親指の指先で指圧しながらほぐす。
このとき、指の力だけでは弱いので、腕の筋肉を使って絞るようにして押したり、顔を左右に向けたりすると、首すじの深い部分の筋肉まで刺激することができる。

頭蓋骨の下のくぼみから首すじにそって、指をあてる位置を少しずつ移動させながら、ゆっくりと数回ずつ押していく。

コリや痛みのある場所は、特に重点的に指圧する。
顔を右に向けて行うと左の首筋が、左に向けて行うと右の首筋が重点的に指圧できる。

脳幹から脳が元気になり心身に活力がわいてくる

眼球左右運動」は、眼球を左右に素早く動かす訓練です。
漫然と行うのではなく、指先をきちんと見ることがポイントです。指先をしっかり見ることで、焦点を調節する力の訓練ができます。

最初は1分間に30往復程度(1秒ごとに右を見たり左を見たりする)を目標にし、慣れたら少しずつ速度を上げていきます。
左右の眼球運動を行うと、脳幹(呼吸など生命維持に関わる部分)の血流が増加して、脳が活性化されます。

眼球の動きには、上下、左右、斜めの3種類がありますが、これらの動きは、それぞれ別の筋肉の動きが関係しています。
眼球連合運動」は、眼球の上下、左右、斜めの動きを滑らかに連動させて行う訓練です。

頭の位置は動かさず、指先をしっかりと見つめたまま、縦に8の字を描く指の動きを目で追っていくことが重要です。
慣れてきたら、できるだけ大きな8の字を描くようにします。

眼球輻輳運動」は、輻輳(目に近いところに視線を集める動き)と、開散(輻輳した視線を左右に分散させる動き)という2つの働きを訓練する運動です。輻輳では両目の内直筋という筋肉が働き、開散では両目の外直筋が働きます。

これらの眼球運動は、自律神経や眼球の動きをつかさどる脳幹を刺激して、脳を活性化させる効果があります。「視力アップ指回し」や眼球運動を継続して行うことで、視力アップだけでなく、生命活動の中枢である脳幹から脳が元気になり、心身に活力が湧いてきます。

あわせて実行したいのが、「首こりほぐし」です。眼球が動くときは反射で必ず首も動くため、目の疲労は首のこりを伴います。目の疲れを癒すには、首をほぐすことがたいせつなのです。

ここで紹介した5種類のエクササイズは、できれば朝晩の1日2回、行うのが理想的です。ぜひ、毎日の習慣にしてください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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