【お酢の健康効果】高血圧対策に 血圧を下げる、食後血糖値を緩やかにすると判明

【お酢の健康効果】高血圧対策に 血圧を下げる、食後血糖値を緩やかにすると判明

酢には、数多くの効能が科学的に証明されています。酢の主成分である「酢酸」には、血圧を上昇させるホルモンを穏やかに抑制する働きがあります。それだけではありません。酢には、糖の吸収を穏やかにして、食後の血糖値の上昇を抑制する効果もあります。【解説】小泉幸道(東京農業大学名誉教授)


小泉幸道
東京農業大学名誉教授。
専門は発酵食品学、醸造学。テレビやラジオで「お酢のエキスパート」として酢の効能を広めている。著書多数。

酢には、油の粒子を細かくする作用があるため、油料理との相性は抜群

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 私は酢を究めて40年。無類の酢好きでもある、酢の専門家です。私の大好物の一つが、酢をかけた堅焼きそばです。
 ただし、私の場合、通常のお酢差しの量では物足りません。そこで、酢をびんごと持ち込んでドボドボと堅焼きそばにかけます。量にすると80mlほどでしょうか。

「それ、食べるんですか?」
 見た人は、例外なく驚きます。しかし、これがおいしいのだからしかたありません。最後の汁の一滴までグイッと飲み干します。

 酢には、油の粒子を細かくする作用があります。そのため、油を使った料理との相性は抜群です。油特有のしつこさを取り、さっぱりした味わいに変えてくれます。
 油料理には酢。皆さんもぜひお試しください。もちろん、私のように大量に酢を加える必要はありませんよ。
 このように、酢は料理の味をワンランクアップさせてくれる調味料です。しかし、酢の最大の魅力は、なんといってもその健康効果でしょう。

毎日大さじ1杯の酢で血圧が下がる

→毎日続けられる「酢牛乳」の作り方

 酢には、実に数多くの効能が科学的に証明されています。
 まず注目したいのが、高血圧を予防する効果です。

 酢の主成分である「酢酸」には、血圧を上昇させるホルモンを穏やかに抑制する働きがあります。
 高血圧の人に、毎日大さじ1杯(15ml)、または毎日大さじ2杯(30ml)の酢を摂取してもらい、血圧の変化を調べた結果を示したのが図です。
 大さじ2杯のグループでは摂取して数日で、血圧が下がり始めています。
 また、大さじ1杯のグループでも、摂取を始めて2週目から血圧が下がり始め、6週目には正常値かそれに近い値となったことがわかります。
 この研究での酢の血圧低下効果は、最大血圧で平均15mmHg程度でした。また、同じ研究で、最小血圧も同様に下がって正常値になったことを追記しておきます。

 ちなみに、血圧が正常な人や血圧が低い人の場合、酢を飲んで血圧が下がり過ぎることはありませんので、ご安心ください。
 一つ注意したいのは、酢の血圧を下げる効果は、飲み続けないと得られない、という点です。この研究でも、8週目に酢の摂取を止めたところ、その後は血圧が上昇しています。ただし、摂取前より上昇することはありませんでした。

 また、塩分の取り過ぎが高血圧を招くことはよく知られています。高血圧で塩分を控えめにしている人は多いでしょう。
 しかし、塩分を減らすと料理が味けないものになってしまいます。ここでも、酢は大活躍します。
 実は、酢には塩味を引き立てる作用があります。酢を加えることによって、少量の塩でもおいしさが引き立つのです。
 酢を料理に加えることで、血圧を下げる効果が得られるだけでなく、塩分も減らせるわけですから、高血圧の人は、ぜひ毎日の食事に酢を取り入れるとよいでしょう。

食後の血糖値の上昇を穏やかにし、糖尿病の改善に有効

 酢の効果は、それだけではありません。酢には、糖の吸収を穏やかにして、食後の血糖値の上昇を抑制する効果もあります。
 食事と一緒に、大さじ1杯の酢(15ml)を取ったときの血糖値の変化も調べました。
 酢を取ることによって、血糖値の上昇がゆるやかになっていることがわかります。
 血糖値の急激な上昇は、肥満の原因になるだけでなく、糖尿病になるリスクも高めます。
 しかし、酢を使った料理や飲み物を食事に取り入れると、血糖値の急上昇を抑えることができるので、糖尿病の予防や改善に有効です。

【関連記事】食後血糖値を下げる酢と牛乳、レモン

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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