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【緑内障・白内障の前兆】老眼が軽くなる、目の前のおかずに気づかない

【緑内障・白内障の前兆】老眼が軽くなる、目の前のおかずに気づかない

白内障や緑内障といった目の病気には、特徴的な前兆や症状があります。目の変調を見逃さず、早期に眼科を受診することが、視力を守ることにつながります。以下の項目に該当するものがないかどうか、皆さんもいっしょにチェックしてみてください。【解説】宮永嘉隆(東京女子医科大学名誉教授 西葛西・井上眼科名誉院長)

老眼が軽くなったら白内障を疑え!

 白内障や緑内障といった目の病気には、特徴的な前兆や症状があります。目の変調を見逃さず、早期に眼科を受診することが、視力を守ることにつながります。

以下の項目に該当するものがないかどうか、皆さんもいっしょにチェックしてみてください。

 白内障とは、カメラでいえばレンズに該当する、水晶体という部分が濁る病気です。多くの場合、加齢に伴って発症し、代表的な症状としては、極端なまぶしさ、かすみ目が挙げられます。

 例えば、天気のいい日に外に出ると、まぶしくて周囲が見えない。あるいは、天気が悪い日や家の中のほうが、物が見えやすい。こういった人は、白内障の可能性が非常に高いといえます。

 メガネの度数を調整しても、視界がぼんやりしているような場合も、やはり白内障を疑ったほうがいいでしょう。
 また、物が二重、三重に見えるようになったので、乱視だと思っていたら、白内障が原因だったというケースも少なくありません。

 意外な前兆もあります。水晶体の中心(核)が濁るタイプの白内障の場合、一時的に近視の状態になり、近くがよく見えるようになるのです。老眼が軽くなったように感じたら、要注意です。このまま白内障が進行すると、最終的には目のかすみなどが現れ、全体が見えにくくなります。

白内障が疑われる症状

早期発見に役立つ 「目隠しチェック」

 一方、緑内障は、高くなった眼圧が視神経を圧迫するなどして、視野が欠ける、つまり見える範囲が狭くなる病気です。初期には、鼻側の視野が欠け始めるので、片側の目の視野が欠けた状態でも、反対側の目がそれを補い、多くの人は異常に気づきません。緑内障の早期発見が難しいのは、このためです。

 緑内障によって視野が欠けると、正面にある物に、頭や体をぶつけることが多くなります。ぶつかった後、「あれ、こんな物はなかったはずなのに」と思ったら、緑内障の疑いがあります。

 また、食事中に、目の前にあるおかずに手をつけていない人がいたら、これも要注意です。好き嫌いや満腹で手をつけなかったのではなく、その部分が見えていない可能性があるからです。

 緑内障による視野の欠けは、視野の内側(鼻側)から上、下、そして外側へと進行していく場合がほとんどなので、こういった前兆を見逃さないようにすることが、とても大切です。


緑内障が疑われる症状

 緑内障の早期発見のために、自分でできる簡単なチェック方法もあります。それは、正面を向いて片方の目を手で隠し、眼球を動かさずに、どのぐらいの範囲が見えるか、どのように見えているのか、ふだんから覚えておく「目隠しチェック」です。

 左右の目で見え方が違う、いつもより狭く感じるなど、違和感があったらすぐ眼科を受診しましょう。

 なお、このチェック法は、加齢黄斑変性症の早期発見にもつながります。黄斑変性症とは、物がゆがんで見えたり、視界の中心部がぼやけて見えたりする病気です。チェックの際に、障子の桟など、大きさが一定の格子状のものを眺めるようにすると、ゆがみなど見え方の異常に気づきやすくなります。

自分の「持ち眼圧」を 知っておく

 緑内障を早期発見するために、四十歳を過ぎたかたに私がお勧めしているのが、眼科で眼圧を測る習慣をつけることです。

 緑内障の中には、「正常眼圧緑内障」というものがあります。これは、単に眼圧が正常な緑内障、という意味ではありません。眼圧がたとえ正常値(10〜21ミリ)以内でも、その人にとっては視神経に負担がかかる、高い数値であることを意味しているのです。

 これとは反対に、一見、高い眼圧でも、視神経に全く影響がない場合もあります。

 つまり、眼圧や、視神経の眼圧の影響の受けやすさは、人によって大きく異なるものなのです。だからこそ、ふだんの自分の眼圧、いわば「持ち眼圧」を把握することが大切です。

 ふだんから自分の「見え方」を意識すること、少しでも変化や違和感があったらすぐ眼科を受診すること、自分の「持ち眼圧」を知ること。まずはこの3点を心がけて、目の健康を維持していきましょう。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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