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インターフェロンの副作用を「笑いヨガ」で克服できた!

インターフェロンの副作用を「笑いヨガ」で克服できた!

私がC型肝炎のキャリア(自覚症状はないが、ウイルスを体内に保有している状態)と診断されたのは、今から11年前のことです。その後の3年間、インターフェロン(抗ウイルス作用を持つ生理活性物質)を皮下注射する治療を受けました。【体験談】キニンモント早苗(東京都・47歳・自営業)

C型肝炎の治療や、インターフェロンの副作用で悩まされた

 私がC型肝炎のキャリア(自覚症状はないが、ウイルスを体内に保有している状態)と診断されたのは、今から11年前のことです。
 その後の3年間、インターフェロン(抗ウイルス作用を持つ生理活性物質)を皮下注射する治療を受けました。
 治療中はもちろん、治療後にも悩まされたのが、インターフェロンによる副作用です。高熱やうつ、重い便秘、肩こり、低体温、耳鳴りなど、さまざまな症状に襲われました。免疫力もすっかり落ちてしまい、周囲も驚くほど、頻繁にカゼをひくようになりました。あのころは、その年に流行したインフルエンザには、必ず感染していたと思います。

 その一方で、ニュージーランド人の男性と国際結婚をし、子どもも授かりました。自分の会社を経営するようにもなりましたが、体調は優れないままでした。気分も体調もいい、と感じられる日は、年に数えるほどしかありません。
「丈夫な体になりたい」と思い、5年ほど前から、ラジオ体操を始めました。自宅の近くにある根津神社(文京区)で、毎朝6時半から始まる、ラジオ体操に参加したのです。

 ラジオ体操を始めて、しばらくすると、同じ神社の境内にある木の下で、笑いながらヨガをしている女性の姿が目に留まりました。その人こそ、「日本笑いヨガ協会」の代表である、高田佳子さんだったのです。

うつうつとした気分が吹き飛んだ!

 最初は、「いったい、あの人は何をやっているの?」と遠目で見ているだけでした。しかし、ある朝、高田さんのほうから、「いっしょに、やってみませんか」と声をかけられたのです。これが、私と「笑いヨガ」の出会いでした。
 よくわからないまま、とにかく、いっしょにやってみました。ここだけの話、せっかく誘ってもらったので、せめて1週間続けて、それでやめるつもりでした。

 しかし1週間後、私の体に変化が現れました。なんと、頑固な便秘が改善して、適度にやわらかいバナナ便が出たのです。そのときの爽快感は、今でも忘れません。 

 私は、「もう少し、笑いヨガを続けてみよう」と考え直しました。すると、1ヵ月後には、毎日の便通がスムーズになり、体の調子がいい日がふえてきたのです。

 同時に、C型肝炎の治療が始まってから、常に私が感じていた、うつうつとした気分まで、どこかに吹っ飛んでいきました。育児や家事、仕事の掛け持ちで時間に追われる日々は変わりません。しかし、なぜか「まあ、大丈夫」という気持ちになれて、ストレスを上手に受け流せるようになったのです。

肩こりが取れた!夫婦仲もよくなった!

 笑いヨガを始めて1年後には、低体温も改善しました。いつも35℃台だった私の平熱が、36.3℃まで上がったのです。
 低体温が改善したおかげか、体調はさらに好転していき、免疫力も高まりました。頻繁にカゼをひかなくなり、周囲がインフルエンザにかかったときも、私だけかからずに済みました。また、肩こりが取れて、いつしかマッサージにも通わなくなったのです。

 さらに、以前たまに出ていた、39℃台の高熱もなくなりました。いつしか、耳鳴りも消えたのです。
 このように、笑いヨガのおかげで、私の心身が健康になれました。私が健康になったことを、周囲の人たちも喜んでくれますが、いちばんうれしかったのは夫だと思います。

 以前は、価値観の違いから、激しく衝突することが多々あり、別れたいと思うこともありました。しかし、私の心身が安定してからというもの、多少の口論はあっても、別れたいと思うほどの激しいケンカをしなくなったのです。笑いヨガのおかげで、今のところ、平和な夫婦関係が続いています(笑)。

 さて、その後、高田さんのお手伝いをしながら、笑いヨガの指導者の資格を取りました。いろいろな場所で、初対面のかたがたと笑いヨガを行っています。

 もちろん今でも、毎朝、根津神社の境内で笑いヨガを続けています。帰省などで、5日くらい笑いヨガをやらずにいると、とたんに体調が悪くなります。そんなとき、「笑いヨガは、やっぱり自分の体に必要なんだ」ということを、つくづく感じます。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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