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間質性肺炎による呼吸困難の症状が改善した私の健康法

間質性肺炎による呼吸困難の症状が改善した私の健康法

以前は、坂道や階段を上ると、息が切れて一苦労でした。しかし現在、呼吸が楽になったおかげで、坂道をスタスタと上れます。私自身の経験から、笑いヨガは、肺の訓練になる優れた有酸素運動だと思います。【体験談】吉武康之(神奈川県・72歳・元歯科医師)

呼吸困難が改善する様子はなかった

 それまで大きな病気をしなかった私ですが、健康状態が一変したのは68歳のときでした。
 4年前のある日、歯科医師として多忙な日々の合間を縫って、旅行に出かけたときのことです。数人で山歩きをしたのですが、歩き始めるとすぐに、ひどい息切れに襲われました。なんとか、目的地にはたどり着けましたが、私だけ、かなり遅れて到着したのです。

 こんな息切れは、生まれて初めての経験です。悪い予感がした私は、旅行後すぐに、肺や心臓の検査を受けました。すると、私の左の肺が真っ白になっていることが判明。診断された病名は、間質性肺炎(肺の細胞と細胞の間に、炎症や線維化が起こり、呼吸困難などを引き起こす病気)でした。

 その後、呼吸を助ける薬が手放せなくなりました。普通に生活をしていても、息がうまく吸えないことが多くなり、セキも頻繁に出るようになったのです。

 さらに、その1年後には、左の肺に穴が開き、その穴を閉じる内視鏡手術を受けました。手術後、呼吸困難が悪化し、体力もどんどん落ちていったのです。そして、ついには歯科医師の引退を余儀なくされました。

 引退後も、呼吸困難が改善する様子はいっこうにありません。体力の低下とともに、足腰まで弱っていき、思うように歩けなくなりました。さらに、免疫力も落ちてしまい、頻繁にカゼをひくようになったのです。

息がうまく吸えない私でも簡単にできた!

 そんなとき、ふと思い出したのが、以前に新聞で「免疫力が高まる」と紹介されていた「笑いヨガ」でした。運よく、その記事の切り抜きが残っていたので、早速、「日本笑いヨガ協会」に問い合わせ、代表の高田佳子さんがリードをされている、笑いヨガの体験会に参加したのです。

 実際にやってみるまでは、体力や気力の落ちた私にできるのだろうか、と不安でした。ところが、初回から、笑いながら手をたたいたり、体を揺らしたりする体操が簡単にできたのです。体の疲れも、全く感じません。

 子どもにかえって、これほど、心から笑ったのは、大人になってから初めてです。私は、笑いヨガをやりながら、励まされるというか、目に見えない何かに元気づけられているような気がしました。

 何より驚いたのが、いつも浅い呼吸しかできなかった私が、笑いながらだと、深くて長い呼吸ができたことです。1時間半の講習が終わったときには、体が軽くなり、帰り道には、心までスッーと楽になっていることを実感できました。

坂道を上っても息切れしない!

 それ以来、イヌを連れて散歩しながら、「ハッ、ハッ、ハッ」と笑う、歩きながらの笑いヨガを実践しています。毎日、15~20分のイヌの散歩中に、周りに人がいなくなったときを見計らってやるのです(笑)。これが気分爽快で、ただ歩くだけよりも、いい運動になります。

 半年後には、よほどの無理をしないかぎりは、日常生活で息苦しさを感じなくなりました。止まらなかったセキも治まり、のどにタンがからむこともなくなったのです。

 以前は、坂道や階段を上ると、息が切れて一苦労でした。しかし現在、呼吸が楽になったおかげで、坂道をスタスタと上れます。私自身の経験から、笑いヨガは、肺の訓練になる優れた有酸素運動だと思います。

 呼吸が楽になったことで、体力も戻りました。体は疲れにくくなり、倦怠感も消えたのです。また、会話の際は、声がしっかりと出ます。
 私は、無口で表情も乏しいほうでしたが、笑いヨガと出会ってから、性格が変わりました。だれとでも、明るくおしゃべりができるようになったのです。

 最近、老人施設や介護施設で笑いヨガの体験会を開く、というボランティアを始めようかと計画しているところです。

一時は息をするのもやっとで、自分のことだけしか考えられませんでした。そんな私が、人を助けたいと思えるまで、体力にも気力にも余裕が出てきたわけです。私を、ここまで元気にしてくれた笑いヨガには、ほんとうに感謝しています。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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