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【薬に頼らない医師】私が元気なのは「血圧が高い」から

【薬に頼らない医師】私が元気なのは「血圧が高い」から

私は38年間、小児科医として働いてきた経験からいえるのは、子供たちの病気は、薬や注射より、日本の伝統的な食事や自然な生活リズムなどの環境を整えるほうが、自然と癒えるということ。治療すべき高血圧と、治療の必要のない本態性高血圧がありますが、大切にすることは子供たちの場合と同じです。【解説】真弓定夫(真弓小児科医院院長)


解説者のプロフィール

真弓定夫
1931年、東京都生まれ。東京医科歯科大学卒業後、佐々病院小児科医長を務めた後、1974年、真弓小児科医院を開設。“薬を出さない・注射をしない”自然流の子育てを提唱。『自然にかえる子育て』(芽生え社)、『長寿の条件』(桃青社)、『子どもは病気を食べている』(家の光協会)など著書多数。

原因不明の高血圧に薬は必要ない

 私は東京・吉祥寺に自分の医院を開業して以来、38年間、小児科医として働いてきました。

 私の経験からいえるのは、子供たちの病気は、薬や注射よりも、日本の伝統的な食事、自然な衣類、自然な住居、自然な生活リズムなどの環境を整えるほうが、自然と癒えていくということです。

 さて、今回のテーマである高血圧になったとき、私たちはどうしたらよいでしょうか。
「血圧が高いですね」と医師から注意を受けた際、大切にすべきことは、子供たちの場合となんら変わりがありません。
 私自身、50代から最大血圧が200ミリを超えていて、250ミリあたりまで上がったこともあります。最小血圧も100~110ミリ程度あります。これほど血圧が高いと、たいていの医師は降圧剤を勧めますが、私は降圧剤を飲みません。

治療すべき高血圧症と、治療しなくていい高血圧

 高血圧は、治療すべき高血圧症と、治療しなくていい高血圧と二つに分けることができます。

 一つは、ほかに病気があって、そのために高血圧症になっているケース。昔なら腎臓病、今なら、例えば糖尿病といった病気が挙げられます。この場合、まず腎臓病や糖尿病の治療を優先しなければいけません。そのために、薬を飲む必要もあるでしょう。

 もう一つは、高血圧の約90%を占めるといわれる本態性高血圧です。これは原因不明とされている高血圧です。私自身も、この本態性高血圧です。
 本態性高血圧の場合、たとえ血圧が高くても、降圧剤を飲む必要はないのです。本態性高血圧は、病気ではありません。むしろ、なんらかの必要があって、血圧が高くなっていると考えるべきでしょう。その人にとっては血圧が高いことが自然なのです。それを薬で無理やり下げては、体にいいはずがありません。

私が38年間元気なのは「血圧が高いから」

 この38年間、私が休診したのはたった一日。六年前、妻の告別式のときだけです。私は長い年月、休むこともなく、元気に働き続けてきました。皆さん、私がいつも元気なのにびっくりされますが、その理由は血圧が高いからなんですね。

 それに、高血圧の基準値が改変された経過を見れば、いかにそれが無根拠なのものかがわかるはずです。1955年には、最大血圧160ミリ以上が要注意とされていました。ところが、その基準値がどんどん下がりだしました。150ミリになり、いつの間にか140ミリに下がったのです。基準値が140ミリまで下がると、要注意の人が日本で3700万人にもなります。

 要するに、医師が経営を成り立たせるため、患者さんをへらさないように基準値を下げ、新たに患者さんを作っているだけなのです。それが今では、130ミリを基準値としています。

 同様に、コレステロールの基準値もどんどん下げられています。これはアメリカがやりだしたことですが、日本もそれに追随しているのです。
 ですから、血圧が基準値を超えたからといって、医師にいわれるまま薬を飲んではいけません。高齢になれば、血圧やコレステロール値に限らず、なんらかの検査で基準値を超える値が出るのは、あたりまえのことです。それでも健康に日常生活が送れるなら、それが自分の正常値と思えばいい。

高血圧のお悩みには「戦前の生活様式」がお勧め

昔の生活がオススメ

 では薬を飲まずに、私たちはどんな生活をすればよいでしょうか。私が皆さんにお勧めしたいのは、昭和20年以前の日本人の生活です。

 その当時の生活と、今の生活を比べてみましょう。

 まず、赤ちゃん。昔は自宅分娩で、母乳で育てました。今は病院分娩で、人工・混合栄養です。おむつは、昔が布おむつで、今が石油おむつ(紙おむつ)。

 衣服も、昔はいずれも通気性のある素材である木綿、麻、絹でした。今は通気性のない、石油化学繊維の衣服が大半です。
 住居は、昔が通気性の高い木造建築。暖房器具は火のこたつ、火鉢、いろり、湯たんぽ。夏には打ち水をして、うちわやせんすであおぐだけでした。今は密閉性の高い鉄筋の部屋には、暖房冷房がきいています。

 炊事は薪で、洗濯も洗濯板を使って手洗いでした。掃除はほうき、はたき、ちり取りを使いました。一方、今は、炊事は電気炊飯器や電子レンジ、電磁調理器が使われ、洗濯は電気洗濯機、掃除は電気掃除機です。

 食事は、その土地で取れた食べ物、旬の物、自然の恵みを受けた物が食卓に並び、腹八分目でした。今は、他国の食べ物、季節外れの食べ物、防腐剤・保存料・食品添加物の入った腐らない食べ物が食卓に並び、飽食するまで食べています。

 これだけ見ても、昔と今とでは非常に大きな違いがあることがわかるでしょう。私自身、冷暖房をいっさい使いません。また、さまざまな病気の引き金になる、電磁波を生みだす電化製品を極力少なくしています。
 高血圧で悩んでいるかたは、試しに、戦前の生活様式を実践してみてはいかがでしょうか。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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