【肩こり・頭痛の即効ツボ】手の甲にあるツボを刺激するだけ 背中の張りもすぐ解消

【肩こり・頭痛の即効ツボ】手の甲にあるツボを刺激するだけ 背中の張りもすぐ解消

肩こりや五十肩でお悩みのかたは、たくさんおられるでしょう。また、肩こりに伴い、頭痛を併発しているかたも多く見受けられます。そこで今回は、手の甲のツボを押すだけで肩の痛みや頭痛が楽になる「手の甲の3点押し」を紹介します。【解説】橋本多聞(玄武堂鍼灸院総院長)


橋本多聞
鍼灸整骨院玄武堂総院長。鍼灸師・柔道整復師。1996年に橋本鍼灸治療院を開院して以降、臨床治療に心血を注ぎ、鍼灸整骨院4院と薬局1店舗を営む。また、鍼灸師や柔道整復師を養成する専門学校の講師として指導にも当たっている。出演・監修DVDに『15秒で効く! 経筋体操』(医道の日本社)がある。

筋肉のコリが原因ならその場で痛みが軽減する

 肩こりや五十肩でお悩みのかたは、たくさんおられるでしょう。また、肩こりに伴い、頭痛を併発しているかたも多く見受けられます。そこで今回は、手の甲のツボを押すだけで肩の痛みや頭痛が楽になる「手の甲の3点押し」を紹介します。

 やり方を説明する前に、手の甲のツボを押して肩の痛みや頭痛が和らぐしくみについて、解説しましょう。

 東洋医学では、症状の出ている部位ではなく、その部位に関連する経絡(生命エネルギーである気の通り道)のツボを刺激して、経絡の流れをよくすることで症状を改善させる、という考え方があります。
 体の中を編み目状に通っている経絡のうち、縦のラインを「経脈」といいます。経脈上にあるツボを刺激すると、その経脈の気と血(血液)、そして水(リンパ液などの体液)の巡りがよくなります。その結果、経脈のライン上にある痛みの改善が期待できるのです。

 離れた部位からアプローチすることで、痛みのある患部に直接働きかけなくても症状の改善が図れるため、患部に負担をかけることなく、安全に治療することができます。

 今回紹介する手の甲の3点押しは、私たちの体にある12の経脈のうち、手の甲を通る3本の経脈に働きかける療法です。
 1本めは「大腸経」。人差し指の先から手の甲、ひじの内側、肩関節の前面を通り、首、顎、歯、鼻の横へとつながっています。
 2本めは「三焦経」。薬指の先から手の甲、ひじの中央、肩関節の側面を通り、首、耳、こめかみ、眉の外側へとつながっています。
 3本めは「小腸経」。小指の先から手の甲、ひじの外側、肩関節の背面を通り、首、顎、頬、耳へとつながっています。

 つまり、手の甲からこの3本の経脈にアプローチすることで、肩関節の前面・側面・背面の痛みや五十肩が改善できるのです。もちろん肩以外にも、この3本の経脈のライン上にある、ひじや首の痛み、顎関節症による顎の痛みなどにも効果が期待できます。

「手の甲の3点押し」のやり方

 では、手の甲の3点押しのやり方を紹介しましょう。

 一つめのツボは、大腸経上にある「三間」です。人差し指のつけ根の骨の側面(親指側)に、ポコッと凹むくぼみがあります。そこが三間です。反対の手の指で数秒押しましょう。

 二つめのツボは、三焦経上にある「中渚」です。薬指と小指の間の骨際を手首のほうにたどると、ポコッと凹むくぼみがあります。そこが中渚です。反対の手の指で数秒押しましょう。

 三つめのツボは、小腸経上にある「後渓」です。手を握ると、小指の外側にプクッとした出っ張りが現れます。その頂点が後渓です。反対の手の指で数秒押しましょう。

 右の肩が痛い場合は右手の甲のツボ、左の肩が痛い場合は左手の甲のツボを押します。痛む箇所がはっきりしている人は、肩の前面なら三間、肩の側面なら中渚、肩の背面なら後渓というぐあいに、ピンポイントで押してもかまいません。よくわからないという人は、3点すべて押しましょう。

 その際、ツボを押しながら肩を動かしてみてください。できれば、ふだん痛みを感じる動きをやってみましょう。筋肉のコリが原因の痛みなら、ツボを押すだけで痛みが軽減されることが確認できるはずです。もし痛みが全く変わらないようなら、筋肉以外の問題である可能性が考えられるので、医療機関を受診することをお勧めします。

 手の甲の3点押しは、1日2〜3回を基本に行いましょう。
たびたび痛みが起こるようなら、回数を増やしてもけっこうです。ただし、ツボを押して痛みが増す場合は、中止してください。

手首を動かす体操でさらに効果が高まる!

 私の治療院では、ツボを刺激するほかに、筋肉を動かすことで経脈の流れをよくする手法も取り入れています。

 経脈の流れ上にある筋肉組織「経筋」を動かすことから、この療法は「経筋体操」と呼ばれています。手の甲の3点押しに加えて、3本の経脈に働きかける経筋体操を行えば、効果がより高まります。

さらに効果アップ!「経筋体操」のやり方

 やり方です。まず、ダンベルや水を入れたペットボトルなどを用意します。それを持ち、体の横に手を下ろした状態で自然に立ちます。
 そして、親指を上に向けるように、手首だけを前にゆっくりと動かしたら、元の位置に戻します。この動きは、肩の前面の痛みに有効です。

 次に、手の甲を上に向けるように、手首だけを横にゆっくりと動かしたら、元の位置に戻します。この動きは、肩の側面の痛みに有効です。

 最後に、手の小指を上に向けるように、手首だけを後ろにゆっくりと動かしたら、元の位置に戻します。この動きは、肩の背面の痛みに有効です。

 それぞれ10回ずつ行いましょう。肩の痛む箇所がはっきりしている人は、該当する動きだけを行えば結構です。なお、手首に痛みのある人は行わないでください。

 手の甲の3点押しも経筋体操も、続けることで、慢性的な肩こりや五十肩、頭痛の改善に有効です。ぜひお試しください。

【名医】モヤモヤ血管が肩凝りの真原因 治し方は 首に手を当て 痛い場所を押すだけ

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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