MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【実験で判明】冷えを改善!ココアは強力な温めドリンク

【実験で判明】冷えを改善!ココアは強力な温めドリンク

ココア豆乳は、体の冷えや自律神経の乱れに悩んでいるかたにお勧めしたい飲み物です。冷えは今や女性特有の症状ではなく、子どもや男性まで、年齢や性別を問わず見られる症状になりました。東洋医学では、「冷えは万病の元」とも言われ、体の不調を知らせるシグナルだと捉えられています。【解説】南雲久美子(目黒西口クリニック院長) 

解説者のプロフィール

南雲久美子
1982年、杏林大学医学部卒。北里研究所東洋医学総合研究所にて漢方・鍼灸を学ぶ。1996年、東洋医学と西洋医学を融合して治療する目黒西口クリニックを開業。日本東洋医学会認定漢方医学専門医。不調はあるのに検査では異常なしといったような、原因のはっきりしない症状を、東洋医学や鍼灸なども柔軟に駆使して治療する。著書に『名前のない病気 不定愁訴』(家の光協会)など。

●目黒西口クリニック
品川区上大崎2-17-2 目黒グリーンビル6F
[TEL]03-3492-2660
http://www.meguro-kanpo.com/

なぜ冷えは万病の元か?

 ココア豆乳は、体の冷えや自律神経の乱れに悩んでいるかたにお勧めしたい飲み物です。

 冷えは今や女性特有の症状ではなく、子どもや男性まで、年齢や性別を問わず見られる症状になりました。東洋医学では、「冷えは万病の元」とも言われ、体の不調を知らせるシグナルだと捉えられています。そのため私は、ライフワークとして冷えの治療に取り組んできました。

 なぜ冷えが万病の元なのかと言えば、東洋医学でいう生体の機能の「気・血・水」のバランスを崩してしまうからです。

 生体エネルギーである「気」が乱れると、不眠やうつといったストレス性の不調や病気にかかりやすくなります。
血液やホルモンを指す「血」が乱れると、頭痛や肩こり、のぼせ、生理不順など、血液循環の悪さによる症状が引き起こされます。
体液や免疫力を指す「水」が乱れると、むくみや頭痛、便秘、耳鳴りなどの症状が現れるのです。

 体が冷えると、まず血の巡りが悪くなり、続いて水分代謝や、気の巡りも悪くなってしまいます。冷えは全身の不調にかかわってくるので、早期に解消することが重要です。

 これを西洋医学の面からいうと、「冷えは自律神経に著しい悪影響を与える」ということになります。

 自律神経には交感神経と副交感神経があり、バランスをとりながら体中の機能を調節しています。交感神経は心身を活発にし、副交感神経は心身をリラックスさせます。血流や内臓の働きも自動調節しています。しかし、冷えが続くと、この自律神経のバランスが乱れて、さまざまな症状が起きてしまうのです。

ココアを飲むと 保温効果が長く続く

 冷えを改善する飲み物として、今注目されているのがココアです。私たちが行った実験でも、ココアには体を温める強い作用があり、しかもその効果は持続することが明らかになりました。
 

 実験では、ココア、コーヒー、温緑茶、お湯の4種類の温かい飲み物を飲んでもらい、手のひらの温度を測定しました。室温は25℃です。

 結果は劇的でした。ココアを飲むと、10分後には体の表面温度が著しく上昇し、保温効果がいちばん長く持続したのです。コーヒーや緑茶、お湯の上昇した温度は、ココアには及ばず、保温効果もそれほど持続しませんでした。

 冷えは、手足など末端の血流が悪くなっていることも原因の1つです。そこで、被験者に温かいココアとコーヒーを飲んでもらい、手の指先の血流量を測定しました。すると、ココアは明らかに手の指先の血流量が増加していたのです。
 これらの実験により、ココアは体を温めて、冷え改善の強い味方になることがわかりました。

自律神経を整えるココアの成分

 また、ココアに含まれるテオブロミンという成分には、自律神経を安定させる作用があります。

 ココアのもう1つの重要な成分が、カカオポリフェノールです。カカオポリフェノールには、老化や病気の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があり、抗がん作用や、抗動脈硬化作用なども認められています。

 ほかにも、肌の回復を早めたり、便秘、便臭の改善、細菌感染を予防したりする効果なども確かめられています。

 大昔、ヨーロッパの王侯貴族の間では、ココアは薬として飲まれていました。ココアやチョコレートの原料となるカカオ豆にはいろいろな働きがあると知られていたのでしょう。

 ココア豆乳の相方である豆乳にも、健康づくりに有効な成分が豊富です。代表的なのは、女性ホルモンの1つのエストロゲンと似た働きをするイソフラボンという成分です。

 エストロゲンが減少すると、骨塩量が減って骨粗鬆症にかかりやすくなったり、コレステロールが増えて、生活習慣病のリスクが高まったりします。更年期の不快な諸症状もエストロゲンの減少によって引き起こされています。
 豆乳には、エストロゲンの減少によって起こるさまざまな不調を緩和する効果が期待できるのです。

 以上のような健康効果があるココアと豆乳の組合せは、作り方も簡単なので、体の冷えや自律神経の乱れ、更年期の諸症状に悩んでいるかたにはぴったりの飲み物です。

「ココア豆乳」の作り方

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めのデザートを紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-29 18:00:00
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めの汁物を紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-28 18:00:00
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めの副菜を紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-27 18:00:00
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めの主菜を紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-26 18:00:00
多くの研究で、うつ病の人は栄養のバランスがくずれていることがわかっています。栄養バランスを整え、エネルギーのとりすぎを防ぐためにも、単品の食事ではなく、主食、主菜、副菜、汁物がそろった定食スタイルの食事にするといいでしょう。ここではお勧めの主食を紹介します。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-25 18:00:00
最新記事
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00
「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」などの改善のために行われる従来の脊椎手術は体への負担が大きく、後遺症が生じることもあります。そうした中、後遺症をほとんど残さない、新たな手術法が注目されています。【解説】白石健(東京歯科大学市川総合病院整形外科教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-05-20 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt