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【すぐ効く】自律神経を整え血圧を下げる!患者に勧めて評判の「降圧呼吸」

【すぐ効く】自律神経を整え血圧を下げる!患者に勧めて評判の「降圧呼吸」

私のところを訪れる患者さんたちは、もともと、高血圧など内科の病気を抱えています。その患者さんに、一般的な緊張性の頭痛、肩こり、五十肩などの症状がある場合、私は問診しながら、患者さんの合谷を押しもみします。すると、その患者さんの症状が、劇的に改善するのです。【解説】渡辺尚彦(東京女子医科大学東医療センター内科准教授)

合谷の降圧効果をさらに高める!

 私が、患者さんを診療する際に実践し、大きな反響を得ているのが、「合谷指圧」です。
「合谷」は、手の甲の、親指と人差し指の骨のつけ根にあるツボです。このツボへの指圧が、患者さんたちに大好評なのです。

 私のところを訪れる患者さんたちは、もともと、高血圧など、内科の病気を抱えています。その患者さんに、一般的な緊張性の頭痛、肩こり、五十肩などの症状がある場合、私は問診しながら、患者さんの合谷を押しもみします。すると、その患者さんの症状が、劇的に改善するのです。
 これが評判になり、内科の病気だけではなく、五十肩などの治療もしてほしいと、わざわざ患者さんが訪ねてくるほどになりました。

 こうして、多くの患者さんに試した結果、合谷指圧は、優れた血圧降下作用があることがわかってきました。私が高血圧の患者さんの合谷を刺激すると、その場で、20〜30㎜Hgほど、血圧が下がるのです。
 自分で合谷を押しもみしても、血圧の降下が期待できるため、この方法は、以前も『壮快』で紹介しました。今回は、さらに効果を高める方法をお教えしましょう。

 それは、合谷を3〜5分間指圧した後に、腹式呼吸を3〜5分間行うというものです。息を吸うより、吐くほうを重視して、長く、ゆっくりと吐いてください。
 合谷指圧と腹式呼吸を組み合わせた、この「降圧呼吸」で、血圧降下作用が、より強まるのです。

合谷指圧と腹式呼吸のやり方

※AとBとを、毎日朝晩、1回ずつ行うのがベスト。1日に1回だけであれば、入浴後か就寝前がお勧め。
※寒いところでは、血管が収縮して効果が減少するので、暖かい場所で行う。

毎日の習慣にすれば 血圧を低く保てる

 では、なぜ降圧呼吸が、血圧を下げるのでしょうか。
 血圧を調節しているのは、「自律神経」です。私たちの意志とは無関係に働いて、さまざまな身体機能を制御しています。自律神経は、興奮しているときに優位に働く「交感神経」と、リラックスしているときに優位に働く「副交感神経」の二つに分けられます。

 合谷を指圧して強い刺激を与えると、その緊張で、いったんは血圧が上昇します。このとき、優位に働いているのは、交感神経です。

 そして、交感神経が優位になると、上半身が汗をかくほど温まるのです。体がポカポカして、血行がよくなると、末梢血管の拡張が促されます。

 次に、指圧のあとに腹式呼吸をすると、気分はリラックス。今度は、交感神経より、副交感神経が優位になります。よって、血圧が下がるというわけです。

 また、交感神経の中枢と、呼吸を調節している呼吸中枢は、脳の中の非常に近いところにあります。そのため、互いに影響し合っていることも、腹式呼吸が血圧を下げる一因です。

 さらに、呼吸と静脈の血流は連動しており、息をゆっくり吐くと、心臓へ戻る血流量が減少します。戻る量がへれば、出る量もへり、血圧が降下します。
 このように、降圧呼吸は複数の要素から、血圧を下げるのに大変有効なのです。

 私はよく血圧を、蛇口とホースにたとえます。栓を大きくひねり、蛇口から水を勢いよく出してから、ホースの先を手でつぶすと、水がビューッと飛び出します。ホースを血管とすると、血管が細くなっている。これが、血圧の高い状態です。

 ゆっくりと息を吐くことで、蛇口、つまり心臓から出る水の量が少なくなります。しかも、合谷指圧を行ったあとは、末梢血管、すなわちホースの先が広がっているため、水の飛び出す勢いも弱まります。
 降圧呼吸を毎日の習慣にすれば、血圧を低い状態に保てるというわけです。

 なお、合谷への指圧は、注意が必要です。低血圧の人が肩こりなどの解消のために行うと、血圧が下がりすぎて、めまいを起こすおそれがあります。気分が悪くなった場合は、すぐに指圧を中止し、横になり、足を高くして休んでください。

 可能であれば、家庭血圧計で自分の血圧の変動をチェックしつつ、力を加減しながら、指圧をするのが理想的でしょう。

「合谷」への刺激と腹式呼吸で血圧降下が期待できる

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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