MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【黒にんにくの効果】LDLコレステロールを減らすと注目!

【黒にんにくの効果】LDLコレステロールを減らすと注目!

ミネラルやアミノ酸を豊富に含むニンニクは、滋養強壮効果、疲労回復効果、殺菌効果などがある食材として、昔から広く親しまれてきました。最近では悪玉コレステロールを減らすとして、抗腫瘍(抗ガン)効果、抗酸化作用でも注目を浴びています。【解説】本橋登(元明治薬科大学理事・教授 山東省科学技術協会最高顧問)

解説者のプロフィール

本橋 登
1940年、東京都生まれ。
東北大学大学院薬学研究科修了。薬学博士。
明治薬科大学教授、明治薬科大学理事を歴任。
現在は、インド国立大学博士論文審査官。
フルーツ博士として、テレビやラジオ、書籍、雑誌などでおなじみ。

悪玉コレステロールを減らす!

 ミネラルやアミノ酸を豊富に含むニンニクは、滋養強壮効果、疲労回復効果、殺菌効果などがある食材として、昔から広く親しまれてきました。

 最近、ガン予防の効果が期待できる食品NO.1として挙げられたこともあり、ニンニクの抗腫瘍(抗ガン)効果、抗酸化作用(酸化を防止する働き)が、注目を浴びています。

 そして、最新の研究では、ニンニクに含まれるS-アリルシステインという成分が、高い抗腫瘍効果や抗酸化作用を持つということがわかってきました。
 また、S-アリルシステインは、血液中の悪玉コレステロールを減らす作用にも優れているのです。

 2007年の韓国、慶星大学の研究によると、ニンニクを食べた人のグループでは、2時間後に血液中の悪玉コレステロールの数値が4分の1に減るという、劇的な結果が出ています。食べない人のグループでは、なんの変化も見られませんでした。

 悪玉コレステロールは、動脈硬化をはじめ、脳卒中や心臓病など、生活習慣病を引き起こす大きな要因の一つです。
 悪玉コレステロールを減らすニンニクを、日常的に食べることは、これらの病気の予防に役立つでしょう。

 ところで、S-アリルシステインには、ニンニクを熟成・発酵させる過程で生成されるという特徴があります。生のニンニクにも含まれているのですが、ニンニクを熟成・発酵させて黒ニンニクにすると、飛躍的に含有量が増えるのです。

老化予防効果や若返り効果が期待できる!

 強い抗酸化作用を持つ、クエルセチンなどのニンニクポリフェノールの含有量も、黒ニンニクでは、生ニンニクの4倍になります。また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルや、たんぱく質のもとになる各種アミノ酸の含有量も、黒ニンニクでは、軒並み増えるという結果も出ています。

 体の酸化は、イコール老化といえるでしょう。皮膚が酸化すれば、肌の弾力や透明感が失われてシワやたるみ、くすみなどができます。血管が酸化すれば、硬く、もろくなります。そして、細胞が酸化すれば、ガン化しやすくなるのです。

 抗酸化作用を持つポリフェノールが増えるという点から見ても、黒ニンニクは生ニンニクに比べて、老化予防効果や若返り効果が、いっそう期待できるといえるでしょう。

若返り効果が期待できる!

ほんのり甘くてドライフルーツのよう!

 もう一つ、黒ニンニクの優れた点は、ニンニク特有のにおいをほとんど気にせず、安心して食べられるということです。
 ニンニクは好きだけれど、あのにおいが気になって、食べたくても食べられないという人にも、まさにうってつけといえるでしょう。

 独特のニンニク臭は、ニンニクのアリインという成分が、アリイナーゼという酵素によって分解されることで発生します。しかし、発酵・熟成の過程でアリイナーゼの働きが抑えられるようで、黒ニンニクは、特有のにおいが激減するのです。

 実際に食べてみるとわかりますが、黒ニンニクは、ほんのり甘くて、食感が少しシャキシャキしています。ドライフルーツのようでもあります。

 ニンニクの味やにおいが苦手な人でも、抵抗なく食べられるでしょう。一度に大量に食べるより、お茶請けや、はし休めなどに1片か2片、毎日食べるという取り方をするといいのではないでしょうか。ちなみに、私の場合、ビールのつまみにしていますが、よく合います。

 黒ニンニクには辛味がないので、刺激も少ないといえます。ですから、これまで、生のニンニクを食べると胃腸の調子をくずしてしまう、という人にもお勧めできます。

 市販の黒ニンニクは、値段が比較的手ごろなことや、季節を問わずにいつでも容易に入手できるところも魅力の一つです。
「いくら健康にいいといわれても、ニンニクはちょっと」と敬遠していた人も、試してみてはいかがでしょうか。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
青など寒色系の色で体が包まれるのをイメージしてください。ひんやり寒くなる感じがしませんか。一方、赤やオレンジなど暖色系の色は、体が温まる感じがするはずです。この色の作用を呼吸法と組み合わせれば、心や体のケアに役立つ可能性はじゅうぶんあると私は考えています。【解説】春田博之(芦屋こころとからだのクリニック院長)
更新: 2019-04-05 10:11:34
始めて1カ月ぐらいたったころから「やせた?」と聞かれたり「キレイになったね」と言われたりするようになりました。私は嫌な感情が出てくると1日に何度もピンク呼吸をするようにしました。何事も「まぁ、だいじょうぶか!」と気楽に考えられるようになり、仕事や人間関係で悩む回数が減りました。【体験談】夏陽りんこ(声優・32歳)
更新: 2019-03-27 19:16:22
私は生地屋でピンクの布を買い求め、ヨガ教室に持参し生徒に「寝る前にこの色をイメージして呼吸をしてみて」とお願いしたのです。2週間後、生徒たちと再会すると、何名かの雰囲気が変わったことに気づきました。一言で言えば、女性らしさが増したような感じなのです。【解説】小池能里子(ビビッド・エイジング研究家)
更新: 2019-03-22 18:00:00
たっぷりの食物繊維をとっている元気なお年寄りたちの腸内細菌では、ビフィズス菌や酪酸産生菌といった「長寿菌」が、全体の60%前後を占めていました。南大東島の101歳のおじいさんに至っては、全体の80%が長寿菌というとんでもない数値でした。【解説・監修】辨野義己(理化学研究所特別招聘研究員・農学博士)
更新: 2018-11-27 12:00:00
アーユルヴェーダから見ると、「干しブドウ酢」は、それぞれの食品のよさが組み合わさって力を倍増させる、まさに最高の組み合わせです。干しブドウとリンゴ酢、ハチミツが組み合わさることにより、どんな体質の人にも合う食品になるからです。【解説】西川眞知子(日本ナチュラルヒーリングセンター代表)
更新: 2018-11-11 12:00:00
最新記事
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00
「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」などの改善のために行われる従来の脊椎手術は体への負担が大きく、後遺症が生じることもあります。そうした中、後遺症をほとんど残さない、新たな手術法が注目されています。【解説】白石健(東京歯科大学市川総合病院整形外科教授)【取材】山本太郎(医療ジャーナリスト)
更新: 2019-05-20 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt